有馬晴純とは (アリマハルズミとは) [単語記事]

「有馬晴純」（ありま・はるずみ 1483 ～ 1566）とは、島原半島を中心に勢力を誇った有馬氏当主。

概要

肥前の国人・有馬尚鑑の子に生まれ、はじめは有馬賢純を名のった。

祖父・有馬貴純の時に築いた島原半島での勢力を、有馬晴純が当主となってからは島原半島一帯を勢力下におさめる程に拡大して貿易を独占する等、有馬氏の最盛期を築いた。このことが認められ、室町幕府将軍・足利義晴より「晴」の字の偏諱を受けて有馬晴純と改めた。

少弐氏麾下である佐嘉の龍造寺家兼を攻めて一旦は城を落とすも、龍造寺家兼の反撃により取り戻される等したが、その間に大村氏に実子（後の大村純忠）を養子入りさせる等、基盤の拡大と支配体制の強化に努めた。

ポルトガルとの南蛮貿易が始まると、諸領内に寄港地をもっていたことから有馬晴純の重要な資金源となったが、同時にキリスト教も入ってくることとなった。そして、キリスト教の宣教師が布教の際に唯一神を大日如来に例えていた事から仏教を侮辱されたと感じた有馬晴純は、キリスト教を弾圧した。

1552年に家督を嫡男の有馬義貞に譲って隠居し、悠々自適のリア充生活を送る。が、キリスト教へ改宗しようとする有馬義貞に対して強硬に反対した事による内紛やそもそも有馬義貞の能力不足により、晴純がリア充生活を送っている間に大友宗麟や龍造寺隆信らが台頭して有馬義貞を圧迫していた。有馬氏の勢力が大きく衰退していく中で、有馬晴純は没した。享年84歳。