無限音階(むげんおんかい)とは、無限に続く(ように聴こえる)音階である。
音階が無限に続くわけがない。1オクターブ上がるごとに周波数は2倍になる。442Hz(最近のAの音)からはじめても6オクターブ上がると人間の可聴域を超える。
では、なぜ無限に音階を上がっていくような音を作れるのかと言うと、音階が上がっていく音をいくつも用意し、その波形をちょうど「輪唱」のように重ね合わせていることで実現している。
つまり、「輪唱で新たに歌いだし始める者」のように、実はどんどんと音源が追加されている。複数ある音源は、音階が上がりすぎることで上のものから順次聴こえなくなっていっている。しかし次々に補充されているので、音源が絶えることはないというわけ。
要するに、実際には「一番上の波形が高すぎて聞こえなくなるが、同時に一番下の波形が追加されていく」という単調な音をずーっと聴いているだけなのである。
ごめんね……(´・ω・`)
えっと、床屋の前に、「赤と青のくるくる回るやつ」あるよね?無限に上がっていくみたいに見えるやつ(「サインポール」というらしい)。
あんな感じです。


上記のように、波形を重ね合わせる事で、無限に上がっていく(あるいは下がっていく)「かのように聴こえる」という現象を引き起こすことができる。
この理屈を応用して、無限オクターブ音源、すなわち「1オクターブ分の小さな鍵盤しかないのに何オクターブにもわたる曲を演奏できる」という音源を作った人もいる。
肘鉄グループ仮本部 (=タピオカ鍋blog) : 無限音階オルガン音源"nanorgan"
↑はその音源を組み込んだ楽器での演奏映像。鍵盤の一番高い側に来てしまったら、低い側に移動して演奏を続けている。
普通の楽器だったらオクターブが下がった違和感を感じてしまうところである。しかしこの楽器では、波形が重なり合った音が鳴るようにできているために、聴き手は無意識に最適なオクターブの波形を選択して聴き取ってしまい、違和感が中和されてしまう。
ただし、聴き手が知っている曲だと上手くいくようだが、聴き手が知らない曲の場合は、適したオクターブの波形の選択が生じないために上手くいかないらしい。
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最終更新:2025/12/05(金) 19:00
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