裕隆・フィーリング(飛羚,Feeling)とは、台湾の自動車メーカーである裕隆汽車が1986年から1995年まで生産していた中型車である。
裕隆汽車が独自に開発したモデルで、プラットフォームはT11スタンザ/オースターと共有していた。
生産終了までに2度マイナーチェンジを受けており、それぞれモデル名が「飛羚101」/「飛羚102」/「精兵」であった。
車名の「飛羚」は「飛ぶカモシカ」という意味らしく、一般公募にて選ばれたという。
1995年に生産終了までにシリーズ全体で27,876台を売り上げた。
1986年発売。
プラットフォームはスタンザのものをベースにしているが、足回りなどには独自に再設計しているという。
ボディタイプは5ドアのリフトバックモデルで、アプローズのようなノッチバックスタイルのほか、5ドアの「ファストバック」と呼ばれるハッチバックモデルも設定された。
外装スタイルは個性的なデザインであり、ボンネット右側にはエアーダクトが設けられている。
また、リアコンビランプも独特のデザインとなっており、中央のガーニッシュには漢字の「飛羚」の文字が大きく書かれ、ライトを点灯すると光る仕様になっていた。
エンジンは日産製のCA16型と、日産製のCA18型を台湾向けにアレンジしたCA18N型の2種を搭載。
トランスミッションは、1600ccには4速マニュアル、1800ccには5速マニュアル、最上級グレードにのみ3速オートマチックを設定した。
ノッチバックは3種グレードが用意されており、エントリーモデルで1600ccエンジン搭載の「1.6DX」、中間グレードで1800ccエンジン搭載の「1.8SD」、最上級グレードの「1.8GTS」(オートマチックモデルは「1.8GTS AUTO」)が設定されていた。
ファストバックは、セダンにおける1.8SD相当の「1.8FB」、1.8GTS相当の「1.8GTF」(オートマチックモデルは「1.8GTF AUTO」)の2種が設定された。
1988年には生産を停止、総生産台数は16,653台だったという。
翌年にはモデルチェンジを実施しフィーリング102となった。
1989年発売。
ボディタイプやエンジンは変わっていないものの、外装や内装のデザインが変更された。
また、パワーステアリングに難を抱えていたらしく、このモデルチェンジで改良されている。
最上級グレードには4輪ディスクブレーキを採用、フロントグリル上部に「4WDisc」と書かれたステッカーが貼られた。
グレード編成も変更され、DX、SD/FBグレードを廃止、1600ccに新たにSD相当の装備を持つ「SL」が追加されたが、早々に廃止され「GT」のみとなる。
1992年にはモデルチェンジを実施、精兵となった。
最終的には1995年まで販売され、総生産台数は6,925台だったという。
1992年発売、アルファベットでは「Arex」と表記される。
このモデルでは外装が大幅に変更され、ヘッドライトにはリトラクタブル機構が採用されていた。
エンジンは1600ccが廃止され、インジェクションシステムに英国lucas社製を採用した1800ccエンジンのみとなった。
1995年には生産を終了、精兵単体での総生産台数は4,298台だった。
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最終更新:2025/12/24(水) 12:00
最終更新:2025/12/24(水) 11:00
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