西武10000系電車とは、西武鉄道の特急型車両である。愛称は「ニューレッドアロー」。
西武鉄道の2代目特急型車両。先代の5000系レッドアローが登場から20年以上経過し老朽化していたため、レッドアローの老朽化取替用及び西武新宿線に定期特急「小江戸」を設定するために投入された。
初代レッドアローの置き換え用であり、「ニューレッドアロー」(New Red Arrow)の愛称が付加されている。
1993年12月6日に「小江戸」で運用を開始。翌年には西武池袋線系統「ちちぶ・むさし」にも投入され、レッドアローを置き換えた。
全部で7両編成12本が導入されたが、1~11編成と最終12編成では細部が異なっているのが特徴。
1~11編成は構体は新製されているが、足回りについては101系・新501系・5000系の廃車発生品を利用している。これは新製費用の削減や保守面での効率化が目的であるが、既存車の足回りが西武秩父線対応に実績があったためとも言われている。また、行き先表示は表示幕を用いている。
最終12編成(10112)は池袋線の特急増発用として11編成から間を開けて投入された。この間の技術向上を受ける形で構体こそ11編成までに準じているが行き先表示が3色LEDに変更されている。台車は引き続き廃車発生品を利用しているものの、制御装置は20000系に準じたVVVFインバータ(IGBT)へ変更され、最高速度も10km/h向上した120km/hに変更されている。
2000年代に入ると様々なラッピング車両が登場した。第5編成(10105)は2011年から廃車されるまで5000系に準じたラッピングを施され「レッドアロークラシック」として運用された。他にも第9編成(10109)と第2編成(10102)はそれぞれ2017年と2018年にラブライブ!サンシャイン!!ラッピング、第11編成(10111)は2018年にアイドルマスター シンデレラガールズラッピングが施されていた。
また、臨時列車として2007年にお召し列車に本務機10108編成・露払い10106編成の2本が運用に入った他、団体用列車として「水樹奈々 スマイルギャング」リスナー向け列車や渡辺美里コンサート用「MISATO TRAIN」にも就いている。
2019年には10000系の老朽化取替用として001系Laviewが運用を開始し、2020年に「ちちぶ・むさし・ドーム」の定期運用から撤退した(ただし、臨時運用で走行することはある)。
現在は10108~10112編成が「小江戸」運用に就いており、残りの7編成は廃車されている。廃車されたもののうち、第1編成(10101)の3両は横瀬で静態保存されている。
なお、西武鉄道では2030年にVVVF車両100%にする方針を掲げているため、制御装置がVVVFインバータではない10108~10111編成も2030年までに置き換えられるものとみられる。
001系に置き換えられた編成のうち、10102・10106編成から4両が富山地方鉄道に譲渡され、3両編成が組成され2022年に運用を開始している(残り1両は部品取り車)。
車体の塗装変更は行われておらず、足回りもほぼそのままである。
なお、当地には先代の5000系レッドアローが16010形として在籍しているため、2世代のレッドアローを現役で見ることができる。
本系列の導入前には計画のみで終わった特急型車両が2系列存在する。
4000系導入後に秩父向けリゾート特急及び波動用として計画された系列。JRの251系同様のハイデッカー車両で3両編成3本とし、先頭は貫通形。西武線内は2編成をつないだ6両編成で運行予定。足回りは実績のある101系を踏襲し新501系を廃車し台車や主回路機器を捻出する予定であった。
しかし、7000系の計画は中止されここで確保された部品が10000系初期編成に転用された。
なお、7000系では床をかさ上げしたうえで窓を大きく取る予定で、大窓は後に001系Laviewで実現する。
形式名は未定。7000系と異なり老朽化した5000系レッドアロー取り替え用として計画された。急勾配・急曲線の西武秩父線内の到達時間短縮と、これに伴う運用短縮・所要編成減を目的としていた。
ただし、メンテナンス面の問題もあり検討のみで終了した。
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最終更新:2024/04/27(土) 20:00
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