願とは、神仏への願いごとのことである。また以下のことを表す。
漢字として
- 意味
- 願う、祈る、思う、~するたびに、大頭。
- 〔説文解字・巻九〕には「大頭なり」とある。〔爾雅・釈詁〕に「思ふなり」とある。
- 字形
- 形声で声符は原。
- 音訓
- 音読みは、ガン(漢音、呉音)、訓読みは、ねがう、おもう。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校4年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 語彙
- 願意・願書・願望・願欲・願力
異体字
- 愿は、〔字彙補〕に「又、願と同じ」とある異体字。また愿は謹むなど別の意味を持つ字で、〔説文〕にも別の字として載っている。また原の異体字でもある。JIS X 0213第二水準。
- 𠪰は、〔五音篇海〕に「古文願字」とある異体字。
- 𩕾は、〔広韻〕に「願に同じ」、〔字彙〕に「古願字」とある異体字。〔説文・巻九〕に別の字として載っていて「顚頂なり。頁に从ひ𡚇聲」とある。段玉裁の注に「篇、韵、皆(とも)に云(い)はく、𩕾・願二つ同じと」とある。
- 𩕮は、〔集韻〕に「或(ある)ひは愿に从(したが)ふ」とある異体字。
- 𢥧は、〔康煕字典〕に〔説文〕を引いて「顚頂なり」「或ひは𩕾と作(な)す」とある異体字。
- 簡体字は愿。
関連項目