SCP-3008
A Perfectly Normal, Regular Old IKEA
完全に普通の、ありきたりな古いイケア
SCP-3008とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
SCP-3008は、完全に普通の、ありきたりな古いIKEAである。ただし、このSCP-3008に指定されるIKEAに正面入口入場した際、その人はSCP-3008-1と呼ばれる異空間に転送されてしまう。この空間はIKEAの一般的内装に酷似した空間であり、入場した人は退店しようとするまで異常事態に気付くことができない。なお正面入口以外の入り口からはいるか、壁を破壊するなどして侵入すると、SCP-3008-1ではなくもともとの店舗の内部につながる。正面入口から入らないほうが正しいIKEAとはこれいかに。
このIKEA風異世界であるSCP-3008-1内は、本来の小売店舗の内寸に到底収まりきらないレベルに拡張しており、測定上は最低10km2の面積はあると見積もられている。わかりやすく言えば、最低でも東京ドーム213個分の広さはあることになる。しかも視認可能な外部境界線はどの方角にも検出されないことから、実際には無限にIKEAが広がっていると見られている。毎日『商品』は補充されるので、とりあえず衣食住には困らない模様。勝手にベッドに寝たり服を着たりミートボールを食べるわけだが、SCP-3008-1内で金を払えと言う誰かは存在しないので無問題。
このSCP-3008-1では、総数は不明だが民間人が居住している。彼らはSCP-3008-1内で初歩的な文明を築き上げ、後述のSCP-3008-2に対する防衛を目的とした居留地と要塞を建設していることが、収集されたデータから確認できている。現時点で財団は14名の脱出に成功した人物を確認していることから、出口は1箇所以上あるとは見られているが、空間的に固定されていない模様である。
SCP-3008-1内には民間人以外に、SCP-3008-2と指定される個体群が存在する。彼らは一般的なIKEA従業員のユニフォームと一致する黄色いシャツと青のズボンを着用しており、人間に似ているもののやけに身長が低いか、あるいはやけに身長が高い。顔の特徴もない。
SCP-3008-1内はオリジナルのIKEAの開店時刻と閉店時刻に合わせて店内照明がついたり消えたりする。これによって昼夜が擬似的に再現されており、店内照明がついているあいだ (『日中』) のSCP-3008-2はただSCP-3008-1内を徘徊しているだけだが、店内照明が消えているあいだ (『夜間』) のSCP-3008-2は「The store is now closed, please exit the building」などと言いながら襲いかかってくる。
報告書にはIKEA内で暮らしていた人の日記が抜粋されている。その人は脱出に成功したのもつかの間、出口から一緒に出てきたSCP-3008-2に襲われ死んでしまった。内容はここには記さないが、単純に読んでいて面白いので必読。
興味深いのは、日記帳のなかでドローンを目撃したという内容があり、日付からするに財団が探索用ドローンをはじめて飛ばした日であったのだが、SCP-3008-1内では以前にもドローンが飛んでいた模様。また、この日記の著者の常識と、SCP-3008-1内の別の民間人の常識は食い違っていることから、日記の著者は「もしかしたら他の並行世界からもこのIKEAに迷い込んだ人がいるかもしれない」と綴っている。
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最終更新:2025/12/15(月) 17:00
最終更新:2025/12/15(月) 17:00
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