UCC上島珈琲とは (ユーシーシーウエシマコーヒーとは) [単語記事]

UCC（ユーシーシー）上島珈琲とは、神戸市に本社のある、コーヒーをはじめとする飲料メーカーである。
同じく神戸市に本社のあるウエシマコーヒーフーズとは関係はない。一方で北海道で展開していたウエシマコーヒー（ユーコーヒーウエシマ）も元々別会社であったが、資本参加、子会社化によってグループ会社（サッポロウエシマコーヒー）となっている。

概要

1933年に創業。レギュラーコーヒーをはじめ、缶コーヒー、インスタントコーヒーの販売を行うほか、「上島珈琲店」「珈琲館」「UCC カフェプラザ」といった店舗事業も行っている。また、BONM ACのブランドで知られるラッキーコーヒーマシンも同社が設立、子会社となっている。
UCCとは、Ueshima Coffee Co, Ltd.の略称である。
2010年にユーシーシーホールディングスと社名変更、持ち株会社化し、事業部門を（新）UCC上島珈琲として分社化している。

このほか、自社でコーヒー農園を展開しており、ジャマイカのブルーマウンテン、ハワイのコナ、インドネシアのマンデリンにそれぞれ農園を所有している。また、ブラジルに現地法人を設立し、専任のコーヒー鑑定士を雇い、厳密な検査を行っている。

1969年に初の缶コーヒー（現：UCC ミルクコーヒー）を発売、自販機事業を展開するものの、日本コカ・コーラの「ジョージア」、サントリー「BOSS」など、他社が参画し、お茶や炭酸飲料などの同社が不得意とする分野への展開、ブランドイメージやラインナップの拡充を速やかに行われたことで後れを取るようになった。
2000年に自販機事業をネスレ日本に譲渡して撤退、現在はコンビニや格安自販機への供給を中心とし、実勢価格50～100円の低価格路線で商品展開を行っている。缶コーヒーにおいては1994年に発売した「UCC BLACK 無糖」が主力となっている。