コーヒー(珈琲、Coffee)とは、飲料の一種である。
コーヒーの木の種子(いわゆるコーヒー豆)を焙煎し、砕いて、湯や水で抽出した飲み物。カフェイン飲料の代表格として世界中で人気の飲料である。作業や仕事の合間にたしなまれることも多いため、ディスプレイやキーボードの上に噴き出されることもしばしばである。
コーヒーに含まれるカフェインには、眠気覚まし、利尿効果がある。利尿作用については、カフェインが自律神経に作用し腎臓に流れる血流を増大させるため、と考えられている。 なので、コーヒーを飲むと体のむくみが取れたりもする。ただし飲みすぎると利尿作用でトイレが近くなったり、刺激で胃が荒れたり、眠れなくなったりする。
その一方で、コーヒーに含まれるクロロゲン酸は肝機能を強化する働きがあり、肝臓を強くする飲み物として注目を浴びている。
日本人もコーヒー大好きで、やたらとコーヒーチェーン店や喫茶店(カフェ)が多い。コーヒー豆をひいた粉から抽出するレギュラーコーヒー以外にも、缶コーヒーやインスタントコーヒーなども普及しており、手軽に楽しむことが出来る。また、ブラックで飲む人が多いが、意外とブラックで飲む習慣は世界では少数派。牛乳で割って飲むカフェオレも人気が高い。
コーヒーの産地で有名なのがブラジル、コロンビア、グァテマラ、カリブ海諸国、エチオピア、インドネシアなど。有名なブルーマウンテンはジャマイカ、モカはイエメン生まれ、エチオピアの主流品種である。高級品種はだいたいアラビカ種で、安物はだいたいカネフォーラ(ロブスタ)種である。
日本で有名なコーヒー商社が神戸に本社を置くUCCこと上島珈琲と、横浜生まれのキーコーヒーであり、海外の有名な産地の中にはこれらが開発した産地もある。世界的にはネスレが有名。
現地の少数民族の間では食用・薬用・儀礼用…と多様なコーヒー文化が残っており、古くから利用されていた事を示唆するものの、記録が無いこともあってその始まりは謎のままである。場所が場所なので、ひょっとしたら現生人類の産まれた頃からの付きあいかも知れない。
とはいえ、熱帯の高地でのみ栽培可能であるという性質もあって、長らく現地でのみ知られる植物であった。
コーヒー発見譚としては『ヤギ飼いカルディ』と『シェーク・オマール』の話が知られている。中東のどこかの山中で、前者はヤギがコーヒーの実を食べているのを見つけた少年が食べてヤギと一緒に踊り明かした、後者は荒野をさまよっていたイスラームの修行者が実を食べて力づけられたという話であるが、いずれも民間伝承であるようだ。
最も古いとされる文献は、10世紀のペルシアでアル・ラーズィの弟子によって編まれた『医学集成』で、コーヒーの豆(と思われるもの)を煮て作る薬の記述がある。
14~15世紀頃、スーフィズムがイエメンで流行、神秘主義的な儀式の中で薬物を使うこともあった彼らがコーヒーを見出したのを切っ掛けにコーヒーを飲む文化が広まり、さらにオスマン・トルコの拡張に乗ってイスラム圏全域へ。
16世紀末。ヨーロッパにコーヒーが伝来。続く17世紀には各地で飲まれるようになり、コーヒー・ハウスと呼ばれる社交場が大人気となった。同時に植民地でコーヒー生産の模索が始まる。
18世紀。ハイチ、レユニオン島(フランス勢力圏)、ジャワ島(オランダ勢力圏)でのコーヒー栽培が確立する。一方で出遅れたイギリスでは輸入ルートを押さえていたお茶の消費が進む。紅茶の国の誕生である。
なお、この頃、オランダ人が長崎に持ち込んだのが日本におけるコーヒーの始まりと思われるが、殆ど広まることは無く、知られるようになるのは明治に入ってからとなった。
19世紀前半。ブラジルで大規模なコーヒー栽培が始まり、より安価になったコーヒーはナポレオン戦争後のヨーロッパでコーヒーブームを起こし、さらに庶民の家庭にまで広がっていった。ドリップコーヒーやサイフォン式など、現在馴染みの抽出法が発明されたのもこの頃。
19世紀後半。イギリス待望の生産拠点となりつつあったスリランカでコーヒーさび病が広まり、コーヒーが全滅。農園の跡地では茶の栽培が広まり、イギリス人は紅茶への信仰をより深める事になる。
さび病はジャワでも広まり、こちらは耐病性のあるロブスタ種への切り替えで生き残りに成功したものの、ロブスタ種は品質的には評価されず、苦難の時代を歩むこととなった。
現代のコーヒー消費文化は大きく分けて3つの変革の時代を経て来た。
まず19世紀後半から1960年代における、インスタントコーヒーなどの普及によるコーヒーの大量生産・大量消費の時代を「ファーストウェーブ」と呼ぶ。ちょうどロブスタ種の生産が盛んになった時代と合致する。
1960年代から2000年頃にかけてのカフェオレやアレンジコーヒーが人気になった時期を「セカンドウェーブ」と呼び、スターバックスなどのシアトル系コーヒーチェーン店はこの時期に台頭した。
そして現在起こっている第三の波が、コーヒーが出来る過程全体を重視する「サードウェーブ」である。
生産地への配慮や淹れ方の工夫などに加えて、注目されているのが浅煎りコーヒーの味わいである。ファーストウェーブやセカンドウェーブではエスプレッソなどの深煎りがメインであった。浅煎りは焙煎の調整が難しく、また古くなった豆からはえぐみが出てしまうからである。
しかし機械の改良に加えて、流通経路の発達により新鮮な豆が手に入りやすくなった結果、浅煎りが最近の流行となった。浅煎りで豆の特徴を引き出すことで、新鮮な味というものを市場に提供できるようになっている。例えば「ブルーボトルコーヒー」は、豆の新鮮さを大切にし、また焙煎から最も味わいが深くなる時間に抽出するなどの工夫から、サードウェーブの立役者となっている。
技術の発展によって、現在は家庭や小売り店でも上質なコーヒーを味わえるようになっている。「美味しいコーヒーを飲みたい」とふと思ったならば、近くのコンビニに行くと良い。今やどこのコンビニでも、豆をその場で挽き、淹れたてのコーヒーを提供してくれる。値段に似合わぬ美味しさに舌鼓を打って欲しい。
コーヒーは日常的に飲まれる嗜好品であり、突き詰めると奥が深いことからフィクションにも頻繁に登場する。喫茶店での客同士(とマスター)の交流を描くことは一種の様式美である。以下にその例の一部を紹介する。
などなど多数。こう比べてみるとコーヒーの楽しみ方は人それぞれである。
喫茶店(もしくはカフェ)はコーヒーを提供する飲食店のことである。またそこから派生した娯楽施設として、メイド喫茶やインターネットカフェ、猫カフェなどがある。詳しくは当該記事を参考にされたし。
掲示板
485 ななしのよっしん
2024/12/12(木) 00:10:07 ID: ELkGxJhPJP
フィルターレスドリッパーは紙フィルターを節約できるアイテムじゃないぞ!微粉とオイルが入る味変アイテムだぞ!あと粗挽きじゃないと全然落ちていかないから抽出しすぎてかなり渋くなるぞ!粗挽きは粉じゃほとんど売ってないから豆から挽く人向けアイテムだぞ!(1敗)
486 削除しました
削除しました ID: XVyp/GehRK
削除しました
487 ななしのよっしん
2025/01/27(月) 21:01:39 ID: eBKo4v9ict
昔鶴瓶と上岡の番組で
上岡「コーヒーってのはアラブかどこかで山火事を消した後の水溜りのお湯がいい匂いしてて飲んだのが始まりやろ?」
鶴瓶「昔アラブの偉いお坊さんが?ちゃうちゃう。ヤギが木の実を美味しそうに食ってたからや」
上岡「ほお」
鶴瓶「それで乳をギューって搾って…」
っていうトークがあったが、何気に起源とされている昔話のふたつを両方使ってるんだね
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最終更新:2025/02/07(金) 14:00
最終更新:2025/02/07(金) 14:00
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