アルフレット・アロイス・ヴィンクラー(Alfred Aloys Winckler)とは、「銀河英雄伝説」の登場人物である。
ローエングラム朝銀河帝国軍中将で、石黒監督版OVAでは茶髪で中年の軍人として描かれている。
新帝国暦2年、新領土総督府の設置予告とともに幕僚総監に転任したカール・ロベルト・シュタインメッツ上級大将の後任として、ガンダルヴァ星系の惑星ウルヴァシー基地司令官に就任。地の文に「能力と閲歴をかわれて重責をになった」とあるように、新領土治安軍の1割におよぶ兵員50万人を指揮し、新領土総督府に変事ありし時には新領土の軍事中枢となる極めて重要な役割であった。
新帝国暦2年10月7日、新領土行幸に赴いた皇帝ラインハルトが戦没兵士の慰霊のためウルヴァシーに立ち寄った際、基地司令官としてこれを迎える。そしてその夜、銀河を震撼させた「ウルヴァシー事件」が発生した。
皇帝が兵士によって襲撃され、あまつさえコルネリアス・ルッツ上級大将が戦死する混乱の中で、責任をとって混乱を収拾すべきヴィンクラーの姿は何処にもなかった。その後アルフレット・グリルパルツァー大将がウルヴァシーを武力制圧して事態を収拾した時には彼は既に行方知れずになっており、死体も見つからなかったという。
後に発見された軍医のカルテによれば、彼には麻薬中毒の症状が見られたとのことであるが、なぜ彼が麻薬中毒になったのかは結局わからずじまいだった。ただしウルヴァシー事件そのものは地球教徒の策謀であることが判明しており、恐らくは地球教の何らかの陰謀に関わるか巻き込まれるかしたものと思われる。
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最終更新:2024/05/06(月) 07:00
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