ガンダム開発計画 単語


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ガンダムカイハツケイカク

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ガンダム開発計画とは、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の劇中で登場する計画である。

概要

未曽有の大戦である一年戦争を地球連邦軍が多くの犠牲を払って辛うじて勝利してから3年。戦後の復興の一環として、コロニー再建計画と新たな兵器MS(モビルスーツ)による戦術の見直しが行われた。

特に後者は青天の霹靂の如く現れ、目覚ましい活躍と共に連邦軍勝利に導いたRX-78-2 ガンダムの後継機を造り、連邦とジオンの技術を融合した次世代主力機の開発及び検証がこの計画の目的だった。先の戦争で戦死したレビル将軍の後継者にして改革派のジョン・コーウェン中将を責任者として、機体開発をジオニック社やツィマッド社などのジオン系軍需企業を合併し、巨大企業になったアナハイム・エレクトロニクスとの共同で行う事になった。

まず最初の試作機にして0号機であるブロッサムを製作。だがブロッサムは一つの機体に多くの機能を盛り込んだ弊害で、パイロットが性能を引き出せなかったという反省点から一つの機能を重点的に特化した機体を作るコンセプトに切り換わった。以後の開発は連邦系装備を手掛けた先進開発事業部(クラブワークス)とジオン系技術者が多く在籍する第二研究事業部の二つの事業部に委託される。その結果、前者は1号機と3号機を、後者は2号機と4号機を製作される事になる。

計画内で開発された機体一覧

通称は『試作〇号機』や『〇号機』を呼んでいるが、開発スタッフの多くは女性な為か
コードネームに花の名前で称されるのがこれらの機体の特徴である。

RX-78_GP00 ブロッサム
同計画にて開発された最初のガンダム。右側に索敵用レドーム、左側に大型ビーム・ライフルと多彩な武装を装備されているが、実戦投入時のパイロットへの負担が予想以上に大きく、性能を活かしきれなかった為、以後の開発方針に大きく変更する事になった。

RX-78_GP01 ゼフィランサス
かつてのRX-78-2の長所である機動力・汎用性をさらに発展した機体。コアファイターや後のムーバブル・フレームの雛型を採用されている。後にジオン残党との戦闘で大破し、RX-78_GP01/Fb フルバーニアンとして改修される。

RX-78_GP02A サイサリス
同計画で開発された機体の中でも独特なフォルムを持つ機体で、当初はバズーカを用いた武装切替を持つ ガンダム顔のドムとして設計されたが、それでは戦局を変えるには不十分として戦術核による殲滅戦に変更された。バックパックを核弾頭収納に使われているため、大型スラスターを両肩部に付けられているのが特徴。

RX-78_GP03 デンドロビウム
同計画で開発された機体の中で最もインパクト大きく、ロマンの塊とも思える機体。全長100mを越すコンテナユニット・オーキスとそれを使いこなすコアとなるガンダムタイプのステイメン (RX-78_GP03S)の二つで一つの機体となっている。またコックピット内部もRX-78 NT-1 アレックスで試験的に採用された全周囲モニターを本格的に取り入れている。

RX-78_GP04G ガーベラ
肩の大型ブースターと背中のシュツルム・ブースターを使っての宇宙空間での戦闘に優れた機体。コンセプトが1号機と重なっている為にフレームが完成した段階で中断されたのだが・・・

計画の末路と後の影響

連邦軍とアナハイムとの共同開発で運用方法が異なるガンダムを数機造られたことで本計画は成功したかに見えた。

だが、地球圏でのジオン残党の最大勢力『デラーズ・フリート』が事前に情報漏洩されてしまい、オーストラリアのトリントン基地襲撃による試作2号機強奪事件から端を発するデラーズ紛争へと引き起こしてしまう。これにより南極条約(終戦後にジオン公国の解体が行われた為に事実上無効)で禁止されている核兵器製造を密かに行っていたという糾弾や観艦式襲撃、 コロニー落としの阻止失敗と連邦軍の威信を著しく低下するという事態に陥ってしまう。この機会とばかりにジーン・コリニー大将やジャミトフ・ハイマン准将ら保守派がコーウェン中将に全責任を押し付ける形で、改革派粛清という政治的勝利を獲得し、本計画で次ぎこんだ莫大な予算を用いてU.C.0083 12月4日にジオン残党狩りを目的とした精鋭部隊、ティターンズを発足。 デラーズ紛争を引き起こす要因となった本計画と計画内で開発されたMS達はその後、U.C.0084 3月10日に公式の記録により抹殺され、 全てが無かった事にされるという苦い結末を迎える。
 

RX-78 GUNDAM

GP01/Fb

GP02A

GP03

-登録抹消-


だが、完全に消え去ったわけではなく本計画で培った技術は後のMS開発に大きく貢献する事になる。
ムーバブル・フレームやEパック方式のビーム・ライフル、小型化したI・フィールド、 さらにはMSとMAの特性を持つ第3世代MSへと目立たないけど大きく貢献する結果を生み出す事になる。

U.C.0099、アナハイム社が16年前に開発したとされるガンダム開発計画の存在を公表。一年戦争とグリプス戦役の間を繋ぐ機体として注目される。だがすべてが公開されたわけではないらしく、後の宇宙戦国時代には半ば都市伝説のような扱いを受けていた。

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関連項目

  • 機動戦士ガンダム0083
  • 機動戦士Zガンダム
  • アナハイム・エレクトロニクス社
  • ガンダム試作0号機
  • ガンダム試作1号機
  • ガンダム試作2号機
  • ガンダム試作3号機
  • ガンダム試作4号機
  • ティターンズ(計画を潰した保守派の高官達がその開発資金で発足した組織)
  • ハイザック(登録抹消後に生産された連邦とジオンの融合機)
  • リック・ディアス(試作2号機の設計思想を多く受け継いだ量産機)
  • ガンダムMk-Ⅱ(試作1号機の次に搭載したムーバブル・フレーム搭載機)
  • ガンダムTR-6(運用コンセプトが試作3号機の後継機)
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