キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲とは、2003年にコナミから発売されたゲームボーイアドバンス用のゲームソフトである。ジャンルはアクションRPG。
概要
名前は「キャッスルヴァニア」だが、悪魔城ドラキュラシリーズの一つである(キャッスルヴァニアは悪魔城ドラキュラの海外版タイトル)。
ゲーム内容は「月下の夜想曲」から続く2D型の探索ARPGとなっている。またGBAで出た前2作と異なり主人公が様々な武器を使うことが出来る。
そして、今作の主人公は敵を倒した際にその魂(ソウル)を得ることができ、それを利用して様々な攻撃を繰り出すこともできる。
舞台は未来の日本となっている上、主人公も普通の高校生として暮らしていた人物であり、今までヨーロッパが主な舞台となってきたドラキュラシリーズとしては斬新なストーリー構成となっている。
ニコニコ動画では別の意味で人気を博しているゲームでもある。 参照→ ドゥエドゥエドゥエ
後日談として「蒼月の十字架」という続編が存在する。ちなみに「キャッスルヴァニア」名義なのはPS2ソフトとして出た「キャッスルヴァニア」が最後であり、「蒼月の十字架」から再び「悪魔城ドラキュラ」の名で発売されている。
ストーリー
2035年日本。この日、21世紀最大の天体イベント、皆既日食で人々は色めき立っていた。
俺の名前は、来須蒼真。18歳、高校生だ。 俺の住む町には、白馬神社と呼ばれる古い神社がある。
なんでも、日本神話と関係の深い神社らしい。この神社の一人娘、白馬弥那…。幼なじみでもあり、同級生でもある。 俺は彼女と天体イベントを楽しむため、神社に向かっていた。
しかし、神社の境内へ続く階段はいつもより長く感じられ、何かに行く手を拒まれているかのようだった。鳥居をくぐり抜けたとき、俺の意識は急速に薄れていった…。
漆黒の太陽は混沌の闇をつなぎとめ、眠れる魂を呼び求める。まるで、無くした半身を求めるごとく…
※本作の説明書より引用
ソウルシステム
本作の目玉となるシステム。敵は倒した時にその魂を落とすことがありそれを装備、発動する事で様々な能力を発揮することができる。
ソウルは以下の4種に分類される。
- バレットタイプ (赤色)
上+Bを押すことで発動。MPを消費してそのソウルの能力で攻撃する(例えばスケルトンのソウルなら骨をなげ、アックスアーマーのソウルなら斧を投げる、等)。
いわゆる前作までのサブウェポンの様なものに相当する。
- ガーディアンタイプ(青色)
Rボタンを押すor押しっぱなしにすることで発動。使い魔を呼び出す、モンスターに変身する、空中に浮遊するなど効果は様々。
発動している間はMP消費し、切れない限りは効果を発揮し続ける。
- エンチャントタイプ(黄色)
装備した時から効果を発揮し、MPは消費しない。能力値がアップする、取得経験値がアップするなどアクセサリー的な効果を発揮するものが多い。
- アビリティタイプ(銀色)
このタイプのソウルは装備する必要すらなく、所持しているだけで効果を発揮する。2段ジャンプが出来るようになったり、スライディングが出来るようになったりするなど、行動範囲を広げてくれる効果が殆ど(前作までの魔導器に相当し、ON/OFFを切り替えることも可能)。
このソウルシステムの基幹は次回作「蒼月の十字架」や「悪魔城ドラキュラHD」にも受け継がれている。
登場人物
- 来須蒼真(くるす そうま)
本作の主人公。日本の高校生だったが皆既日食により姿を現したドラキュラ城に迷い込んでしまう。
何故かハイセンスなコートを着ている。
TAS動画での変態挙動っぷりはこちらの記事を参照→ ムッムッホァイ 進化する変態
- 白馬弥耶(はくば みな)
本作のヒロイン。蒼真とは幼馴染で彼が心を許せる数少ない人間である。
神社の娘であるためか巫女服を着ている。ちなみに後発の作品で巫女服は装備品として登場するが、
装備しても姿が彼女の様になったりはしない。ちょっと残念。
- 有角幻也(ありかど げんや)
日本の諜報機関に所属する謎の男。無愛想だが、ゲーム進行のヒントをくれる。
(最も、弥耶が伝言係として伝えてくるので有角自体の出番は少なかったりする)
人間離れした美貌を持っており、正体は不明だが・・・?
- ヨーコ・ヴェルナンデス
とある高名な家系の魔法使い。教会の人間で、ドラキュラが復活するという予言を受け派遣された。
気さくなキャラで蒼真を導いてくれるお姉さんである。
後発の作品では、プレイアブルキャラクターとしても登場する。
- ハマー
スキンヘッドのいかついオッサン。今回の件で派遣された軍人だが適当な性格で、仕事を放棄して蒼真相手に商売を始める。つまり今作の店担当。
ヨーコさんが好み。
- J
蒼真が城内で遭遇する謎の男。優れた退魔師だが記憶を失っている。
Jという名は彼の名前の頭文字である。 Jということはユ・・・ユ・・・?
- グラハム・ジョーンズ
新興宗教家。2035年にドラキュラが恐怖の大王として蘇るという噂を流し信者を増やしている。
ただ噂も何も本人がドラキュラだと信じているのは自分自身だったりする。
ニコニコ動画ではこれが力だ(笑) アーリエーン! 等の迷台詞の人として知られる。
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関連項目
- 悪魔城ドラキュラ
- ドゥエドゥエドゥエ
- 進化する変態