ユリウス・ベルモンドとは、『悪魔城ドラキュラ』シリーズに登場するヴァンパイアハンターである。
『悪魔城ドラキュラ』シリーズにおけるヴァンパイアハンター「ベルモンド一族」のひとりであり、現在明らかになっているベルモンド一族の中で最も新しい時系列に位置する人物。1980年生まれ。
初出である『キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲』(ゲーム内設定で2035年)の時点で55歳という壮年の男性であり、登場時期が近いジュスト・ベルモンドとは違った意味で異色のベルモンドとなっている。
現時点では一貫してサブキャラクターとしての出演に留まっているが、彼が主役となったであろう戦いの存在が作中で語られており、今後の展開が期待される(が、制作される前にIGA氏がコナミを去ってしまったため今後は不透明である)。
テーマBGMは『夜まで待てない』。AC版『悪魔城ドラキュラ』の最終面BGMにFC版『悪魔城ドラキュラ』のBGM『Hearts of Fire』を加えたアレンジであり、『暁月』以降においてユリウスのテーマとして定着している。
当初は記憶を失っており、謎の退魔師「J」(Julius)として登場する。
皆既日食の中に突如現れた悪魔城を探索しているが、来須蒼真の持つ暗黒の力に関心を示して接触してくる。
やがて城を探索するうちに記憶を取り戻し、自身がベルモンド一族の末裔「ユリウス・ベルモンド」であることを思い出す。
ユリウスは1999年、魔王ドラキュラ伯爵を魔力から切り離し、完全に滅ぼすことに成功した。しかしその戦いの影響で記憶を失っていたことが明らかになる。
その後、城内に安置していたヴァンパイアキラーを回収し、自身がドラキュラの生まれ変わりであることを知った蒼真と対峙。
しかし蒼真に再び魔王として君臨する意思がないことを確認すると矛を収め、蒼真から自分が魔王として覚醒した時には自分を倒すよう告げられそれを承諾。混沌との戦いに向かう蒼真を見送った。
蒼真
俺はこれから、自分の運命と戦いに行く。もし、俺が負けて…。
もし俺が魔王として君臨するようなら、必ず俺を殺して欲しい。ユリウス・ベルモンド
……。いいだろう…。承知した。
その後、蒼真が混沌に敗れた場合はゲームオーバー画面の前に魔王と化した蒼真を討伐しに向かうユリウスのカットが挿入される。
蒼真が混沌に打ち勝った場合、エンディングで登場し、ヴァンパイアキラーの力が弱まりつつあることを明らかにし、蒼真との再会を約束して去っていく。
1度ゲームをクリアしている場合、ネームエントリーで「JULIUS」を入力することでおまけキャラクターとして操作可能。
前作『白夜の協奏曲』のマクシーム同様最初から全てのアクションが揃っており、城内を自由に探索できる。
今作ではサブウェポンシステムが廃止されているが、彼はサブウェポンを任意に変更出来、おなじみのグランドクロスも使用可能。
ボスを倒した時に出現する魔力の玉を回収することでステータスが上昇するようになっており、マクシームやリヒター(『月下の夜想曲』)のときと比べると各ボスを撃破する旨味は増している。
ラスボスはグラハムとなり、蒼真のときのように混沌に踏み込むことは出来ない(バグを用いれば突入可能だが、ラスボスと戦うことは出来ないようだ)。
本作以降のCVは稲田徹氏。奇しくも前作で悪役であるグラハムを演じていた。アリエーン!
『暁月』の1年後が舞台となる。
「教会の手伝い」をしているらしく、蒼真の協力者として登場。謎の教団の城を調査している。
今作でも蒼真が魔王として覚醒するバッドエンドが存在し、やはり魔王を倒すべくユリウスが城に突入するカットが挿入される。
バッドエンドを回避した場合、とある箇所の封印をグランドクロスで破る見せ場が用意されている。その後は力を使い果たして疲弊してしまい、「年はとりたくないものだな」とぼやくシーンも。
クリア後におまけモードとしてユリウスモードが存在している。
今作ではユリウスに加え、ヨーコ・ヴェルナンデス、アルカードを含めた3人で悪魔城を攻略する、『悪魔城伝説』をイメージしたモードとなっている(グラントに対応するキャラが居ないのが惜しまれる…)。
3人組であるためかユリウス単体の性能は前作よりやや抑えられているが、鞭によるロングレンジ攻撃と任意に変更できるサブウェポンといった強みは健在。
また今作ではレベルアップも導入されており、ラスボスは魔王として覚醒した蒼真となる。
『暁月』『蒼月』のストーリー上で過去の出来事として語られている、ベルモンド一族とドラキュラ伯爵の長きにわたる宿命に終止符を打った戦い。当時ユリウスは19歳の若者であった。
日本の白馬神社の神主の力により、ドラキュラの魔力の根源であるドラキュラ城は日食の中に封じられ、魂と魔力を引き剥がされたドラキュラは復活の宿命より解放された。
しかしその余波でユリウスは記憶を失い、『暁月』に至るまでの時代を退魔師「J」として過ごすことになる。またこの戦いで封印されるドラキュラ城にヴァンパイアキラーを安置していたことも明らかになっている。
ユリウスはこの戦いについて「俺一人の力ではない」と言及しており、上記の「白馬神社の神主」を含めて仲間と共に戦ったことが示唆されている。
1999年8月11日には実際に皆既日食が起こっており、ヨーロッパ~アジアの広い範囲で観測されている。『暁月』作中のセリフを見る限りこの日のヨーロッパでこの最後の戦いが行われたようだ。
日食にドラキュラ城が封じられていたからこそ、『暁月』の2035年の皆既日食において再びドラキュラ城が出現し、ドラキュラの生まれ変わりたる蒼真や最後のベルモンドであるユリウスがドラキュラ城に導かれたと考えられる。
ちなみに悪魔城シリーズにおいて、ノストラダムスの大予言で語られる「1999年に現れる恐怖の大王」はドラキュラを指していたとされる。
一方『暁月』冒頭で「ドラキュラはヨーロッパの存在」だと蒼真が認識していたように、現実世界に存在するドラキュラにまつわる創作物は悪魔城の世界観でも存在していたようである。
後に『ギャラリー オブ ラビリンス』において、リヒター・ベルモンドの時代のあと1999年に至るまでベルモンド一族と聖鞭ヴァンパイアキラーは切り離されており、この戦いはベルモンドとヴァンパイアキラーが再び1つになった戦いであることも明らかになっている。
『闇の呪印』では時を旅する謎の人物サンジェルマンがエンディングで「はるか未来」「最後の戦い」と称してそれを見に行くと言及していること、『奪われた刻印』ではベルモンド無き時代の人類とドラキュラの戦いについて語られていることなど、着々と伏線が揃いつつあったが、2019年現在もこの戦いのゲーム化は果たされていない。
間違いなくユリウス最大の見せ場であるこの戦い、実際にプレイヤーが操作出来る日が来るのはいつになるのだろうか……。
DLCキャラクターとして参戦。
概ね『暁月』と『蒼月』の良い所取りに加え、SFC版『悪魔城ドラキュラ』におけるシモン・ベルモンドの特徴である「8方向に攻撃できる鞭」、「特定のポイントに鞭でぶら下がることが可能」といった特性を持つ。
今作のシモンはFC時代をベースにしたレトロキャラであるため、その代役として「ヴァンパイアキラーの扱いに最も長けたベルモンド」という役割が回ってきた印象である。
上記の特性は実際強力であり、マーシャルアーツが乏しいことを踏まえても非常に扱いやすいキャラクター。同じDLCキャラであるリヒターがマーシャルアーツ特化ならばユリウスはヴァンパイアキラー特化である。
『オトメディウスX』にてDLC追加キャラである「ココロ・ベルモンド」が登場。「ユリウス・ベルモンドの娘、または妹」とされている悪魔城シリーズのパロディキャラである。
『オトメディウスX』の舞台設定は2011年でこの時点でココロは13歳とされているため、娘であると考えるのが無難か。
また同様に悪魔城関連のパロディキャラとして『ボンバーガール』に登場したセピア・ベルモンドというキャラも存在しているが、彼女とユリウスについては関係は明らかではない。
また、リヒター・ベルモンドとユリウスの間については明らかにされていないが、FC版『悪魔城ドラキュラ』当時に発売されたゲームブックにおいて「1950年代の俳優シモン・ベルモンドが自分の先祖の戦いを舞台にした映画を演じている途中に突如ドラキュラが復活する」、という展開が存在している。
正史に数えられる存在ではないだろうが、リヒターとユリウスの間のベルモンドとしては貴重な存在である。
まずなんと言っても悪魔城TASであろう。
『暁月』において高速で急降下キックを繰り返し、「ドゥドゥドゥドゥドゥドゥ(ry」と奇声を上げ地面を踏み鳴らしながら悪魔城を蹂躙する様はまごうことなき変態。
詳細は「ドゥエドゥエドゥエ」を参照。非常に長い間、「ユリウス・ベルモンド」は件の記事へのリダイレクトとなっていた。それくらいユリウスといえばドゥエだったということである。
なお、長らく移動のド変態ぶりと比較して戦いぶりは地味と言われていたが、近年の暁月TASではそのような印象は払拭されつつあるようである。
『蒼月』においては急降下キックの移動性能が大幅に弱体化された上にアルカードに劣ることもあって、若干地味なキャラ付けになってしまったようである。一応人力プレイではかなり扱いやすいキャラなのだが。
『Harmony of Despair』でもDLCキャラにもかかわらず高い人気を博している。
その理由が専用マーシャルアーツ「色即是空」であり、「シキソシキソシキソ…」と人力で可能なレベルでありながら変態度の高い高速移動を実現してしまった。こちらも「シキソリスト」の記事も参照。
これらの変態挙動の知名度の高さにより、ニコニコにおけるベルモンド一族としては最も知名度が高いキャラであると思われる。
上述のようにとにかく変態として知名度が高く、MAD素材としてもしばしば用いられる。同じGBAの変態仲間であるマクシームとはよくセット扱いされているようだ。
『暁月』や『蒼月』は録画環境が限られることもあってか『HD』のプレイ動画が多いようである。
「ドゥエドゥエドゥエ」や「ムッムッホァイ」等の記事も参照のこと。当記事では最新記録の動画を掲載。
音MAD関連はマクシーム共々「キシン流ボーカロイド」タグが付加されていることが多いようだ。
掲示板
20 ななしのよっしん
2024/09/18(水) 23:13:22 ID: cY6iPyQpzQ
コレクションの蒼月でユリウスを操作してみたけど前作の変態ぶりと比べて大分弱体化しましたね…
21 ななしのよっしん
2024/10/08(火) 03:11:35 ID: mMAqlvRQ2q
蒼真生きてるうちはいいけど、死んだあとどうなるんだろう。ユリウスの跡継ぎちゃんといるのか、アルカードが頑張るしかないのか…
22 ななしのよっしん
2024/10/08(火) 11:35:51 ID: clobBHeuxb
ドラキュラ消滅後にあの世界のモンスターがどうなっているのか
世界中からモンスターが綺麗さっぱり消えてしまったのなら、魔物を退治する技を継承する必要性が薄れる
逆に残党がちょくちょく出没する状況だったら、ベルモンド家は頼りになる存在とされていくだろう
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最終更新:2024/12/21(土) 02:00
最終更新:2024/12/21(土) 02:00
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