悪魔城ドラキュラX 血の輪廻 単語

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悪魔城ドラキュラX 血の輪廻ロンド)」とは、PCエンジンSuper CD-ROM2で発売された悪魔城ドラキュラシリーズの1つである。

リメイク作として『悪魔城ドラキュラXX』と『悪魔城ドラキュラ Xクロニクル』が発売されている。
2018年10月25日に『血の輪廻』と『月下の夜想曲』を同時収録した『悪魔城ドラキュラXセレクション』がPS4にて発売中。

概要

悪魔城シリーズ10作として、タイトルの『X』はローマ数字の10の意味も込められている。(MSX版などを全部カウントしているらしい)
悪魔城ドラキュラ』『ドラキュラII』など過去作のオマージュも多め。

特徴はCD-ROM媒体を採用していることによる高音質BGM、およびアニメシーンの採用である。

PCエンジンギャルゲー潮に乗った作アニメシーンと、ゴシックホラーの雰囲気を粉々に打ち砕いたマリア・ラーネッドの存在は、良くも悪くも当時のプレイヤー達に大きな衝撃を与えた。
このほか、容量に物を言わせるように巨大な敵、やたら複雑な動きをするザコが大量に登場し、演出面のレベルは非常に高い。
そしてホラーの中に明確なユーモアを含み始めた作品でもある。変なノリは『月下の夜想曲』以降にもかなり受け継がれている。

ステージの各地に4人の女性が囚われており、その内の一人のマリア・ラーネッドプレイキャラクターとして使用可となる。

全体的な難易度は低めだが、一方でボスについては演出強化の恩恵で多な攻撃を使うようになり、従来よりむしろ強くなっている感がある。特にリヒターだとかなり苦戦するものもいる。
ラスボスがそうでもないのだが…

プレイヤーキャラクター

これまでシモン・ベルモンドの時代または過去の時代を舞台にしてきた悪魔城シリーズだったが、本作は初めてシモンの時代よりも後の時代を舞台にしている。

リヒター・ベルモンド

CV:堀川仁(血の輪廻)/ 梁田清之(Xクロニクル)

主人公過去作のベルモンドを受けついだ性で、SFCシモンの8方向攻撃やぶら下がりはできないが、ジャンプ制御は可で、他にも固有のアクションを複数持つ。
新規アクションとしてハートを大量消費し、サブウェポンごとに異なる強力な攻撃を使える「アイテムクラッシュ」がある。
またバック宙で高く飛び、攻撃を回避できるが、暴発しがち。

2018年大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIALファイターとして参戦した。

マリア・ラーネッド

CV:鉄炮塚葉子(血の輪廻) / 石毛佐和(Xクロニクル)

救出すると使えるようになる第2の主人公ベルモンドの血筋らしい。
耐久力リヒターより低いが、小さい当たり判定、隙がなく立ち止まらず連発できる通常攻撃、高速のスライディング、2段ジャンプ、使いやすいサブウェポンと、ほとんどの状況でリヒターを上回る性を発揮する。
さらに隠しコマンドで狂った威力の必殺技を出す。
マリア兵器だもん!

マリアリヒターストーリーデモが全部違うため、マリア満足せずリヒターでもクリアしたい。

悪魔城ドラキュラXX

『悪魔城ドラキュラXX』は『血の輪廻』をSFCアレンジ…?した作品。
移植」と公式には書いてある。

基本的な操作やゲームシステムPCエンジン版そのままである(同じSFCシモンよりムチが不自由に)。リヒターと敵のグラフィック一通り流用している。BGMCD原曲SFCアレンジしたもので、クオリティは非常に高いが新曲は少ない。
このように「移植ではない」と言い切れない程度の共通点が残っている。

だがステージ構成は全く違うものに変わっている。背景も流用ではなく、グラフィックは全体的には強化されている印
容量の差によりアニメシーンは総カットステージ数も減っており、マリアプレイヤーキャラとしては使えなくなったが、演出面では上回っている部分もあり、単に移植をあきらめただけの作品ではない。
パッケージデモ画像の絵にはプロイラストレーター山田章博氏を起用し、ビジュアル面も新たなイメージを打ち出している。書き直されたストーリーには原作ユーラスな要素もなりをひそめ、ちゃんとしたホラーアクションとして生まれ変わった。
ボスキャラも一部カットされた一方で追加されたものもおり、本作は移植と称されながら事実上は新作として、十分な力を入れて作り直されているのである。

ただ…原作べて難易度がちょっと高すぎる
特にラスボス異常難易度で知られており、しかもラスボス本体の強さが難しい理由ではないので、ここは厳しい評価を受けている。
グッドエンドも条件が非常に難しい。

救出対リヒター人のアネットとそのマリアの2人だけになった。そしてマリアアネットのという設定に変更されている。
非戦闘員であるXXマリアは、後の『月下の夜想曲』と噛み合わない設定となった。
『血の輪廻』は当時海外で発売されず、このXXが『月下の夜想曲』の前作であるXという扱いで、大きなネックになっていた。

今作はSFC末期に発売された事もあり、かつてはプレミアソフトとしても扱われていたのだが、バーチャルコンソールでの配信やカップリングソフトCastlevania Advance Collectionへの収録もあり、現在プレー較的容易な部類の作品になっている。

悪魔城ドラキュラ Xクロニクル

Xクロニクルのリヒター

PSPで発売された『血の輪廻』のリメイク移植作品。新作『Xクロニクル』に加えて、クロニクル(年代記)の名の通り『悪魔城ドラキュラX』の名を冠する『血の輪廻』と『月下の夜想曲』を同時収録している。
XX』は収録されていないが、『Xクロニクル』本編に『XX』から反映された要素あり。

Xクロニクル本体

『血の輪廻』をポリゴンで2.5Dリメイクしたもの。ゲーム内容の多くはオリジナルに忠実な2Dアクションながら、BGMの収集を始め追加要素が多数あり、より長く遊べるものになっている。
全な追加ボス若干数登場。2人協力プレイも出来るボスラッシュモードも追加。
キャラクターデザインは『月下の夜想曲』以降おなじみとなった小島文美を起用、リヒタードラキュラにも下と同じ梁田清之若本規夫を起用している。マリアリアルな造形に変化、シナリオも全て書き直され、ユーモアも多少残しつつもシリアスさを強めた作品になった。
下とドラキュラ様の顔が違うのはいつものこと

Xクロニクルは単なる移植ではない、もともと名作の『血の輪廻』の名リメイクである。
このように大胆なアレンジを入れながら、おまけオリジナル下も遊べるのだから完璧だ。
ただ、残念なことにPSP以外に移植されていない。DL版も販売されておりPSVitaでもプレイだが、改めてどこかに移植してほしいところ。

『血の輪廻』のバージョン違いなど

『Xクロニクル』収録のものは英語が追加されているほか、わずかだが内容が変更されており、オープニングナレーションドイツ語から英語に変わっている。
またワーウルフが倒されるときパンツをはいている。

実はWiiVC版(既に購入不能)もXクロニクル版から英語版をなくしたものだった。

PS4の『悪魔城ドラキュラXセレクション』にも収録されているが、これも壁紙解像度などが少々違うが、Xクロニクル版である。
この『Xセレクション』、XクロニクルからXクロニクル本体を除いて移植したものであり、月下の夜想曲オリジナルではないので注意。

PCエンジンmini収録のものは初めて原典通りのようだ。

ちなみに出し方はそれぞれ異なるが、全バージョン『あくまぢょうどらきゅらX(ペケ)』が入っている。

もう1つの続編?

次回作からハードPlayStationへと移行し「悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲」が発売されたのだが、悪魔城シリーズプロデューサー五十嵐孝司氏ことIGAによると月下の夜想曲とは別の血の輪廻の続編が開発されていたようだ。正式なタイトルは不明だが、ゲームハードメガドライブの周辺機器である「スーパー32X」で発売される予定だったが、肝心のスーパー32X本体の売上が悪かった為、開発中止となった。

既にプレイアブルキャラクタードットのみは作られており、リヒターと成長したマリアに加えて新キャラクターライバルとなるヴァンパイアハンターも登場する予定だった。なお、今作のリヒタードットは「月下の夜想曲」の逆さの闘技場のボスである「ラルフフェイク」に流用された。

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