ファイナルファンタジータクティクスとは、スクウェアから1997年にプレイステーション用ソフトとして発売されたゲームである。略称はFFT。
続編としてファイナルファンタジータクティクスアドバンス・タクティクスアドバンスA2がある。また、同一の世界観を持つ作品としてファイナルファンタジー12がある。
概要
ファイナルファンタジーの作品としては異色作、そして隠れた名作と名高い。
後にPSPにて移植版が発売されているが、処理落ちや音割れなど多少の難があるため注意。
ファイナルファンタジーシリーズとしては珍しく他のシリーズと共通の世界であるイヴァリースが舞台。
五十年戦争と呼ばれる長い対外戦争が終結した後のイヴァリースで、獅子戦争と呼ばれる内戦とその裏で活躍したラムザの挫折と成長と活躍、およびその親友であるディリータの栄光を描いた作品である。
雑記
全体について
- タクティクスオウガの流れを汲む3Dマップの斜め見下ろし型シミュレーションRPG。よく比較されることがあるが、これは開発者が同一だからである。
- ランダムエンカウントでユニットを育てることができるため、難易度をある程度調整できる。
- アビリティやユニットの中に明らかにゲームバランスを崩すほどのものがある。
ストーリーについて
- 第一章:過去の回想。士官学校時代のラムザとディリータの決別
- 第二章:獅子戦争のカギを握る重要人物オヴェリア王女をさらったディリータをラムザが追いかける
- 第三章:獅子戦争の裏で暗躍する何者かと、伝説上の存在だった聖石の真実が明らかになる
- 第四章:聖石をめぐる戦いと、いよいよ姿を現した黒幕たちとの決戦
ユニットについて
- 仲間になるユニットはストーリーにあわせた固定キャラのみだけでなく酒場で汎用ユニットを雇い入れることもできるし、ジョブによっては敵ユニットやモンスターを戦闘中に仲間にすることもできる。
- 味方モンスターは一定期間ごとに卵を産む。卵からはそのモンスターの系統のモンスターが生まれ、新しい仲間となる。
ジョブとアビリティについて
- ジョブとアビリティが設定され、通常のレベルを上昇させる経験値のほかに、消費することによって新しいアビリティを習得できるジョブポイントが存在している。通算ジョブポイントが一定値を超えるとジョブレベルが上がり、新しいジョブにつくことができるようになる。
- 実際のプレイでは有用なアビリティを覚えているか、便利な組み合わせを作ることができているかが勝負のカギとなることが多い。
- 物語上重要なキャラは、汎用ジョブのほかにそのキャラのみがつくことができる専用ジョブが存在している。
- ジョブによってステータスの成長率が異なる。これを利用して、成長率が高いジョブでレベルを上げ、成長率が低いジョブで(罠などを使って)レベルを下げることを繰り返し、低レベルなのに強力なユニットを作ることができる。
戦闘について
- 全体マップ上でイベントの起こる箇所に移動するか、あるいはランダムエンカウントの起こる箇所を通過した際に戦闘が発生し、それぞれの場所に対応した個別マップにて戦闘が行われる。
- マップごとに出撃できる人数は限られており、それ以上の人数を出撃させることはできない。
- 基本的に相手を全滅させるか、勝利条件を満たすことで勝利となり、戦闘後には報酬が得られる。逆に全滅させられるか、主人公が死亡する、あるいは敗北条件を満たすとゲームオーバーとなる。
- 戦闘中、HPが0になり戦闘不能になると3カウントが発生する。このカウントが0になるとそのユニットは消滅する。一度消滅してしまったユニットは復活することはない。
おまけ要素について
- ストーリーとは直接関係ないが、酒場で請け負える依頼などでさまざまな財宝をコレクションすることができる(ただし戦闘中には使えない)
- 財宝の中には何冊か本があり、それを使うとサウンドノベル形式で読むことができる。こちらの完成度も高い。
- アビリティ「密漁」を持つユニットでモンスターを倒すと、各地の秘密の店でそのモンスターを加工して作られた貴重なアイテムが売り出されるようになる。これは味方モンスターにも適用され、わざと味方モンスターを殺してアイテムを獲得する手法も存在している。
- 汎用ユニットも含めて、人間ユニットにはそれぞれ独自のセリフが用意されており、メニューからユニット選択画面を選ぶと彼らのセリフを聞くことができる。また、解雇する場合も独自のセリフを話す。
関連動画
関連商品

![ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。]()
関連項目