ヴォルマルフ・ティンジェルとは (ヴォルマルフティンジェルとは) [単語記事]

ヴォルマルフ・ティンジェルとはファイナルファンタジータクティクスに登場するキャラクターである。

経歴

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ヴォルマルフ・ティンジェル
[Vormav=Tingel]
年齢：48歳
職業：ディバイン・ナイト→統制者
誕生日：獅子の月1日（7月23日）

グレバドス教会所属神殿騎士団団長（ディバインナイト）
　⇒ゾディアックブレイブ（統制者）

生涯

ミュロンドのグレバドス教会に所属する神殿騎士団長として活動するヴォルマルフは、同時に、伝説と真の意味でゾディアックブレイブのリーダーでもある。

神殿騎士のメリアドール、イズルードは実子。

五十年戦争にて疲弊したイヴァリースを救う為、新生ゾディアックブレイブとして、教皇フューネラルに従い活動を行う。
血塗られた聖天使アルテマ復活の為、ルカヴィとして神殿騎士団を率い活動を行う。

弱体化した王家に漬け込む寄生虫の如きラーグ公、ゴルターナ公の戦力を疲弊させ、教皇主体による和平による教会威信回復の為、各地で暗躍を行う。
聖天使復活に必要な血をささげる為、各地で火種を作り、ラーグ公、ゴルターナ公を煽り戦乱に導く。

平和と平等の理想を掲げ、権力者、貴族打倒の為の人材を集める。その集められた人材にて伝説のゾディアックブレイブに習い、民衆の支持を集め教会の正当性を訴える。
戦乱と流血と混沌を求め、ルカヴィの器を集める。集められたルカヴィ及び眷属達によるゾディアックブレイブによってアルテマ復活の為の土台を作る。

北天、南天騎士団激突寸前までお膳立てし、ラーグ公、ゴルターナ公、雷神シド（偽）を暗殺。教会の目論見は達成寸前であったが、異端者ラムザの機転により、北天、南天騎士団は戦力を維持したまま決戦回避される。
聖天使アルテマの器を発見するが、ラムザの妨害工作により、アルテマ復活の為の戦乱が回避されてしまう。.

異端者ラムザより、グレバドス教の急所とも言える「ゲルモニーク聖典」を奪還するも、グレバドス教会フューネラル暗殺以降、足取りが途絶える。
復活したルカヴィの悉くをラムザに討ち取られるも、アルテマ復活の地へ行く為の鍵「ゲルモニーク聖典」を奪取。用済みとなった教皇を殺害し、死都ミュロンドへ向かう。
ラムザ一行との激闘を繰り広げるも力及ばず敗北する事になる。が、自らの命を捧げる事で、アルテマ復活を成し遂げ絶命した。

評価

他者の為に。理想の為に。

FFTには多くの人物が様々な思惑ので活動している。
民の解放の為、食い扶持の為、畏国統一の為…。

当記事の主役であるヴォルマルフは建前の目的として教会の威信回復と貴族打倒を掲げ、裏では聖天使アルテマ復活を掲げている。

そして、その生涯は常に「他者、理想の為」に費やされてきた。
それも、他の誰も足下に及ばない位、圧倒的に「他者の為」にである。

「ちょっと待てｗそれはねーよｗ」と思うかもしれない。

それでも断言する。
FFTで「他者、理想の為」に、骨を折り、命を掛け、野望と理想を成し遂げたのはヴォルマルフが断トツで一番である。
ラムザもウィーグラフもダイスダーグも骨を折り、命を掛けたが、「他者、理想の為」と言う点において、ヴォルマルフに比べれば数段落ちると言わざるを得ない。

ラムザはルカヴィの野望を阻止する為に動き、イヴァリースの事を考え行動している。
しかし、それでも見逃す事のできぬ大失点がある。
イヴァリースの癌である教会の不正を暴く切り札「ゲルモニーク聖典」をアルマとの交換条件で渡してしまった。
ラファに「渡さなければ妹も大丈夫」と釘を刺されていたのに渡してしまった。
ダイスダーグ戦後、「いや…、家なんか関係ない…。大切なのは、どう生きるかなんだ…。」と悟ったのに渡した。
ラムザの生き様とは「アルマ」と「民」を天秤にかけたら「アルマ」が重いのだろうか？
バルバネスの意思を継ぎ、ベオルブの正義を掲げて民の為を思えば、この交換は痛すぎる失点である。

ウィーグラフは民の為戦っていたが、如何せん世を変える力と運が足りなかった。
同情すべき点は多々あるが、他者の為に戦うには、理想が先走りすぎた。
最後まで弱き者の為、戦っていたが、遂に目的は達成される事はなかった。

ダイスダーグに至っては、まずベオルブ家ありきである。
その過程で他者の為に何かを行っても、あくまで「ついで」であった。
ひた向きではあったが純粋では無かった故に兄弟に討たれてしまった。

唯一対抗可能なのはディリータくらいであろうか？
しかしそのディリータも「他者、理想の為」と言う点においては疑問符が付く。
オヴェリアの為ではあったのだろうが、その理想と願いは誰にも理解されなかった。

その点、ヴォルマルフは徹頭徹尾、他者のアルテマの為その信念を貫いている。
一時たりともその信念が揺らぐ事はない。
終いには、自らの命を捧げた。
よく人は「命懸け」と言うが、FFTにて本当に命を懸けたたのはヴォルマルフだけである。
そして、高い規模で他者の為の目的を成し遂げたのもヴォルマルフだけである。

しかしヴォルマルフは評価されない。
その理由は一点。

ヴォルマルフは「人間」ではないのだ。
当たり前と言えば当たり前であるが、「人間」にとっては、迷惑極まりない「他者の為」である為ヴォルマルフの行動は評価されないのだ。

もし、ルカヴィ側の視点からの「ブレイブストーリー」があればヴォルマルフは大絶賛の英雄であったハズである。

ちなみに

ヴォルマルフ以外にも最後まで他者の為に戦い、成し遂げた者は他にもいる。
兄と一族の為に戦ったラファと、レーゼの為に戦ったベイオウーフである。
ただ、ヴォルマルフの規模と比べると、やはり一段落ちそうだ。

…あ！あと１人だけヴォルマルフに匹敵する命懸けの猛者が居た。
オルランドゥの偽者のグレバトス教会信者…。

余談

いつルカヴィになったのか？

ヴォルマルフだけは、いつルカヴィに転生したのか記述が無い。
そこで、転生時期の候補を挙げてみようと思う。

ヴォルマルフ生誕時～

つまり最初からルカヴィとして生まれた可能性である。
しかし、ルカヴィになるには、死に瀕した時、聖石と契約する事によって転生するみたいなのでコレは無さそうだ。
…ひょっとしたらアルテマみたいな例外はあるかも知れないけど。

ヴォルマルフ誕生後～メリアドール誕生前

コレが事実であった場合、重大な懸念がある。
メリアドールはルカヴィとのハーフになるのである。
まぁ、メリアドールは劇中でルカヴィである事を匂わす事を言う場面などないので、コレも無さそうだ。

メリアドール誕生後～イズルード誕生前

この可能性はどうか？
メリアドールは人間だが、イズルードはルカヴィとのハーフ説だ。
これも無さそうだ。…と言いたい所だが、ちょっと引っかかる事がある。
イズルードのジョブである。
ジョブは「ナイトブレード」と言うが、その説明が、
「闇の力にその身をゆだねた絶望の戦士。無気味に光る刃が敵を恐怖心ごと斬り捨てる。」
と書かれているが、とんでもなく禍々しい。
人間系のどのユニット比較しても恐ろしすぎる紹介文だ。
と言うより、ルカヴィの紹介文と比較しても遜色ない。
…イズルードは本当に人間なのだろうか？
自身では人間と思っているが、実はルカヴィハーフではなかろうか？
と言う訳で、多分違うだろうけど、ほんの少しだけこの説を押してみる。

イズルード誕生後～現在

一番無難で、可能性が高そうな説。
ただ、これも少し引っかかるところがある。
ラムザはキュクレインと戦う事によって、気配にてルカヴィとそうでない者を察知できる。
そのラムザよりも遥かに長い間一緒に居た、メリアドールや、イズルードが父の変化に気付かないなんて事があり得るのだろうか？
実はこれがある故に、メリアドール、イズルードのルカヴィハーフ説を考えてしまったのであるが…。
まぁ。実際の所は違和感を感じても「バケモノ」などに転生しているとは思いもよらないだろう。
やはりイズルード誕生後、何らかの事情によって一度死んだ事により転生したと考えるのが無難か。

もしルカヴィになっていなかったら？

劇中のヴォルマルフはアルテマの為に暗躍し、建前の目的はオヴェリアの即位と見せかけた教会の威信回復であるが転生前の理想や信念は一体どういったモノだったのだろうか？
「聖石レオ」を入手後、教会の掲げる「ゾディアックブレイブ伝説」を演じ教皇に従うのだろうか？
イヴァリースの現状に心を痛めていたならイズルードの様に平等の理想を掲げたであろうか？
神殿騎士団長に就任できる位の家格なので、バルクの様に貴族打倒は掲げないと思われる。
ただし、ダイスダーグのような野望を持っていたら、神殿騎士団による戦乱の平定かもしれない。
何れにしろ、ルカヴィになると性格も思想も豹変するので推測の立て様が無い、

せめて少しだけでも転生前の描写があれば、推測も楽になるのだが…。
ヴォルマルフは統制者に転生するに相応しく、人をまとめ、人材を引き付けるカリスマがあるので、案外乱世を平定したかもしれない。

イヴァリース最強！超戦力神殿騎士団

ヴォルマルフは、そのカリスマと統率力で数多の人材を従えて来た。
その人材を整理し神殿騎士団の規模を今一度確認したい。

ヴォルマルフ・ティンジェル（ディバインナイト）
ローファル・ウォドリング（ディバインナイト）
メリアドール・ティンジェル（ディバインナイト）
ウィーグラフ・フォルズ（ホワイトナイト）
バルク・フェンゾル（機工士）
クレティアン・ドロワ（ソーサラー）
イズルード・ティンジェル（ナイトブレード）

流石、音に聞こえし神殿騎士団。そうそうたるメンバーである。
さらに、一時とは言え神殿騎士団に協力、共闘し動く者を加算すると…

ディリータ・ハイラル（ホーリーナイト）
バルマウフラ・ラナンドゥ（ソーサラー）
ザルモゥ・ルスナーダ｝（ハイプリースト）

表の目的の為に、豊富に人材が投入されている事からして、教会と神殿騎士団の本気度が伺える。
…で、表の目的、と言う事は裏の目的も当然ある。
ここに裏の目的…アルテマ復活を目的としたメンバーが加える。

そしてルカヴィ眷属を加えると、

…凄いメンバーが揃いました。
ちょっとアビリティを並べてみましょう。

剛剣…ヴォルマルフ、ローファル、メリアドール、ダイスダーグ
聖剣技…ウィーグラフ、ディリータ、ダイスダーグ
狙撃…バルク
戦技…イズルード
ジャンプ…イズルード
全魔法…クレティアン、ダイスダーグ、バルマウフラ（PSP）、アドラメレク
白養魔法…ザルモゥ
刀魂放気…エルムドア
破壊魔剣…ザルバッグ
吸血…エルムドア、ザルバッグ
暗黒剣…アルガス（PSP）
仕手…セリア、レディ
恐怖…キュクレイン、ベリアス、ザルエラ、アドラメレク、ハシュマリム
不浄…キュクレイン
魔人召還…ベリアス
ジャ魔法…ザルエラ
次元魔法…ハシュマリム

剣技１種使えれば、戦場を支配できる事が可能と言っても過言では無いのに、これ程の猛者を揃えたヴォルマルフのカリスマと努力は凄まじい物である。

これはもう、世界を取れる！

…取れなかったけど。

あとこれ程の人材を敵に回しても１人で世界を救える、と評されたオルランドゥは狂って剣聖の面目躍如であろう。

ヴォルマルフ・ティンジェル単語

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