フリーゲージトレインとは、車輪の幅を変える事で異なる軌間に対応させる車両である。
一般的に使用されるフリーゲージトレインは和製英語であり、実際には「軌間可変電車」と呼ばれる。
日本では新幹線で使用されている標準軌(1435mm)と在来線の狭軌(1067mm)を一つの車両で直通させる事を目的として研究・開発が進められている。
この技術が実用化されれば新規に新幹線を建設したりミニ新幹線化するよりもコストを抑える事が出来る他、既存の在来線から新幹線に直通させる事が可能である為、開発に期待が寄せられている。
一方で、在来線と新幹線では電圧が違う事からそれぞれに対応したパンタグラフが必要となる他、最高速度が現在の新幹線における主力車両の300km/hと比べると遅い事や、車体重量の問題、軌間可変に掛かる時間の長さといった問題も残されている。
この事や博多駅の線路容量、運行システム上の問題もあってフリーゲージトレインの乗り入れが想定されている山陽新幹線を有するJR西日本はフリーゲージトレインの山陽新幹線乗り入れには消極的である。
なお、現時点では九州新幹線長崎ルートや伯備線、北陸新幹線(大阪・名古屋~富山直通列車)への投入が計画されているが開発が今後も続行されるかどうかは不透明な部分もある他、長崎ルートの場合は時短効果が現行の885系「かもめ」と比べても最大20分程度と少ない事もあってフリーゲージトレインの投入に慎重な意見もある。また、北陸新幹線への投入も交流区間となる新幹線区間と直流区間となる湖西線・北陸本線・東海道本線の電化方式の違い、雪対策など課題は残っているものの、JR西日本及び関係する6府県は暫定措置として導入を容認している(但し、JR東海は態度が未定の為、仮に「サンダーバード」に導入されても「しらさぎ」への導入は不明)。
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最終更新:2025/12/12(金) 19:00
最終更新:2025/12/12(金) 18:00
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