プロトタイプアッシマーTR-3[キハール]とは、雑誌企画『ADVANCE OF Ζ』に登場するガンダムシリーズのモビルスーツである。
型式番号:NRX-044(R)
ティターンズのTRシリーズの3号機。羽根のように長いスタビライザーや奇抜な頭部、ジオン系のモノ・アイセンサーとブレードアンテナが特徴。
本機は決戦兵器:ガンダムTR-6[インレ]に搭載予定の小型可変機の実証機である。
グリプス戦役時、1G重力下でのフライトを単機で行うために開発された「アッシマー」という機体が存在する。そのプロトタイプの機構にティターンズが目をつけて強引に接収し、[インレ]搭載用の機体の実証用に改良を施し、完成させた機体がこの試作型可変機TR-3[キハール]。上の画像は後述の「重力下仕様」となる。
可変機はグリプス戦役前にも机上の理論として存在し、フレームが想定した強度に至らずに難航した可変機の開発であったが、一年戦争以降に技術が飛躍的な進歩を遂げたことで構想も現実的なものになっていた。
アッシマー系列の機体を可変機たらしめているのは、「ドラム・フレーム」という円盤状のフレームを組み合わせる可動式パーツである。これは回転式のフレームに胴体・腕・腰・バックパック等の機体を構成する最重要パーツを結合・可動させ、複雑な変形を可能にした画期的な技術であった。
これらの技術の蓄積こそが将来的にムーバブル・フレームを作る礎となる。またドラム・フレーム自体はTRシリーズの到達点である「ガンダムTR-6」の根幹部分に使われたりとかなり重宝している。
しかしキハールは試作機のためか露出した各部フレームに見られるように装甲化されておらず、防御面にかなり不安が残ってしまった。MS形態時の脚部にあたるパーツはEパックホルダーを設置したプロペラントタンクとスラスターを兼ねたユニットで、手放しで人型とは言い難い。
大気圏内の変形は機体構造にも負荷がかかるため、まず最初に無重力環境下でテスト運用が行われた。便宜的に宇宙仕様、重力下仕様と分けられる。
宇宙でのテストを終え、次に地上でのテストを行うため追加改修を行った。改修には既に開発が進んでいたアッシマーのデータをフィードバックしている。 主だった改修点は以下の通り。
また改造仕様に限って少しの換装であらゆる運用が出来るようになっている。例えば、脚部のノズルを宇宙用のプロペラントタンクに交換させることで強化型のまま宇宙で運用出来る。 さらにキハールをSFS(サブ・フライト・システム)に見立て、飛行ユニットを追加するホバリング強化仕様的なMS運搬用形態も考案されていた。
キハールユニットを装着したガンダムTR-6のキハール形態。
小型化してフォルムも試作機から洗練されスマートになっている。戦闘支援を目的に艦載機・護衛随伴機としてファイバーⅡおよび合体機のインレに6機が搭載される。
→詳細は「ガンダムTR-6[キハールⅡ]」を参照。
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最終更新:2025/12/12(金) 21:00
最終更新:2025/12/12(金) 21:00
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