強卵式

強卵式とは、栃木県栃木市都賀町家中地区にある鷲宮神社で行われてきた儀礼である。

概要

毎年11月23日の例大祭の中で行われてきた行事。

鎌倉時代、後に二代目将軍となる源頼家が百日咳を患ったとき、窮した母親の北条政子が卵と鶏肉を絶ち、古くから咳止めの神様がいるとして信仰を集めていた鷲宮神社に願掛けしたところ頼家は快復した。これが儀式が行われるようになった由来とされる。

鷲宮神社は地元で「お酉様」と呼ばれ鳥居の前に「当神社はお酉様につき境内で鶏肉・卵を食すべからず」という看板が立っているほど鶏肉食をタブーとしている神社だが、この行事ではむしろ推奨、というか天狗に強制的に食べさせられそうになる。

祭りの大まかな流れ

1. 頂戴人と呼ばれる男女が複数人日本酒が置かれた拝殿に座る。
2. 天狗が床を踏み鳴らしながら出現し一升瓶を頂戴人に押し付け強引に飲ませ、満足気に奥に引っ込む。ここまでは「御神酒の儀式」という。
3. 巫女さんが頂戴人の前に大量の卵を置き再び天狗が現れ強卵式の開始を宣言する。
4. 天狗が無理やり卵を食べさせようとするが頂戴人は神社の習わしに従い頑として食べようとしない。
5. 習わしを従順に守る頂戴人の言葉を聞いた天狗は満足気に去る。
6. 大量のゆで卵や卵の形をした団子などが配られる。この卵は境内では決して割ってはいけない。

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関連動画

関連リンク

• 鷲宮神社ホームページ

関連項目

• 祭り
• 奇祭
• 鷲宮神社
• アルハラ
• 観光スポットおよび祭り・イベントの一覧