横浜FCとは、神奈川県横浜市をホームタウンとするJリーグ所属のプロサッカーチームである。
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1999年にクラブ創設と共にJFL参加後、2000年にJFLに正式加盟。2001年にJリーグに加盟。ホームスタジアムはニッパツ三ツ沢球技場(三ツ沢公園球技場)。クラブマスコットは「宇宙人」をモチーフとしたフリ丸。
1998年シーズンを最後に消滅した横浜フリューゲルスのサポーター有志が中心となり「株式会社横浜フリエスポーツクラブ」を運営会社とした新たな市民クラブとして設立。元々は『第2の横浜フリューゲルス』を築き上げるチームであったが、フロント側がこれを拒否したため、チーム名には未だ愛称が無いままである。ただし、クラブのエンブレムに描かれている青いリボンはフリューゲルス存続活動の象徴となったものである。
2005年まではJ2でも下位を争うほど酷いチームで、2006年シーズンにはサポーターが応援をボイコットするなど、荒れていたが、2006年途中から15試合連続負けなしを作るなど、急成長し、さらにシーズン途中、三浦知良を獲得。一気に躍進し、悲願のJ2初優勝&J1昇格を決めた。
当初は企業に頼らない市民参加型のクラブを目指し、FCバルセロナをモデルとした「ソシオ・フリエスタ」が設立されていた。しかし、クラブが負債を抱えるようになったことをきっかけにソシオと運営会社の対立が表面化するようになり、結局は頓挫。2005年より株式会社LEOCが過半数の株式を保有する親会社となっている。
近年は対戦相手によってチケットの価格が変わるという一風変わったシステムを取り入れている。
1998年12月25日に運営会社である横浜フリエスポーツクラブが設立され、翌年クラブが発足。
1999年3月、当時は3部リーグに該当するJFLへの準会員としての加盟が認められる。GMに奥寺康彦、監督にピエール・リトバルスキーを迎え入れ、横浜フリューゲルスというよりはジェフユナイテッド市原色の濃い陣営となる。突貫的にサッカークラブとしてスタートすることとなったが、元Jリーガーを多くチームに加えたこともあり、新たに生まれ変わったJFLの初代王者となる。
JFL正会員として認められた2000年、前年同様にリーグでは圧倒的な強さで独走。2年連続でのJFL優勝を果たし、クラブ発足から2年も絶たないうちに2001年からのJリーグ加盟とJ2リーグ参加が決定する。
退任したリトバルスキー監督の後任に永井良和を迎えた2001年だったが、初のJ2リーグでは流石に戦力の差を見せつけられ、12チーム中9位に終わる。天皇杯では3回戦でJ1リーグのFC東京を相手に金星を挙げている。
その後も経営規模の小ささもあって厳しい戦いが続き、2002年は最下位、2003年は下から2番目の11位と苦戦。2004年は全試合数の半分に当たる22引き分けを記録し、昇格後最高順位の8位に入る。
2005年は当初目論んでいたソシオ精度を断念し、LEOCの子会社となる。シーズン途中に三浦知良、さらに元フリューゲルス主将の山口素弘が加入するが、下から2番目の11位と低迷。
2006年は開幕戦に敗れた直後に足達優輔監督が解任となり、コーチだった高木琢也が後任となる最悪のスタートを切る。ところがこの監督交代によってチームは好転し、15試合無敗さらには770分連続無失点も記録。第43節で首位に立つとそのままJ2初優勝と初のJ1リーグ昇格を決める。
J1の舞台に立つ2007年シーズンは久保竜彦、奥大介の日本代表コンビを補強。開幕戦の浦和レッズ戦では久保竜彦が度肝を抜く超ロングシュートを叩き込み、第2節三ツ沢球技場での横浜F・マリノスとの『横浜ダービー』が実現。1-0でJ1初白星を成し遂げた。しかし、その後は次第にチームが下位争いに加わり、挙句の果てには最下位に転落。J1で最下位(18位)のまま、J1史上最速(当時)でJ2への降格が決まる。
2008年以降は2006年の面影が無いような下位争いが再び行われ、2008年シーズンを10位(15チーム中)、2009年を過去最悪の16位(18チーム中)で終えた。
2010年は大型補強に乗り出し、岸野靖之が所属していたサガン鳥栖から4人、さらに、シュナイダー潤之介や金裕晋と、サガン鳥栖に所属していた選手を一挙6人獲得した。また、J1から久木野聡(川崎)、寺田紳一(G大阪)を期限付き移籍で獲得している。結果は大型補強の影響もあったが、伸び悩み6位になってしまった。
2011年シーズン、更にサガン鳥栖から4人の選手を獲得、そしてサガン鳥栖在籍経験のある藤田祥史を獲得し、サガン鳥栖在籍選手が実に9人にのぼった(ホベルトが退団。)。その他でも中野洋司(新潟)、期限付きで宮崎智彦(鹿島)と、J1在籍経験のある選手も獲得したが、最終的には18位で終わり、多数の選手を引き抜かれたサガン鳥栖はJ1に昇格するという皮肉な結果になった。
2012年シーズンも出足は不調で、第三節の試合を終えた直後に岸野の監督解任が発表された。代わりに2006年を知るOBでもある山口素弘が就任。就任当初は低迷するものの4月のGWからは2006年を思い出させるような怒濤の快進撃が始まり、気がつくと4位でフィニッシュ。開幕当初は誰もが想像しなかったプレーオフ進出という快挙を成し遂げた。2013年シーズンは開幕で出遅れ、11位に終わった。
その後も中位以下が定位置となり、最年長記録と最年長ゴール記録を樹立する三浦知良がメディアによって大きく報道されるが、チームは昇格争いに加われないシーズンが続いていた。2017年には三浦知良が50歳14日の世界最年長ゴールを記録し海外でも話題となるが、どう考えても戦力となっていない三浦カズを客寄せパンダ的に所属させているという批判の声も挙がっている。
2017年シーズン途中から監督に就任したタヴァレスのもとで徐々にチームは強化されるようになり、2018年は久々に昇格争いに参加する。最終節ではJ2優勝の可能性も残されていたが、他会場の結果により自動昇格圏の2位大分に得失点差で下回り3位となる。しかし、J1昇格プレーオフでは6位東京ヴェルディの下剋上を許し、昇格のチャンスを逃す。
J1昇格を大きな目標に掲げた2019年だったが、第13節の時点で14位と低迷。クラブはタヴァレス監督を解任し、ヘッドコーチの下平隆宏が後任となる。シーズン途中には元日本代表の中村俊輔が加入。監督交代直後は苦戦が続いたが、後半戦に入ってから7連勝を含む18試合負けなしという快進撃を見せ、ついには2位にまで浮上。最終節の愛媛FC戦に勝利したことでシーズン2位が確定し、13年ぶりのJ1昇格が決まる。
2020年は新型コロナウィルス感染拡大の影響でリーグが中断するが、再開後の第3節柏レイソル戦で13年ぶりのJ1での白星を飾ると、クラブ生え抜きの斉藤光毅ら若手の奮闘もあり、最終的に初めてJ1を戦った2007年を大きく上回る勝ち点34を積み上げ、クラブ史上初となるJ1残留を果たす。
2021年は開幕戦で北海道コンサドーレ札幌相手に1-5で大敗したのを皮切りに開幕6連敗と低迷。4月の時点で下平監督を解任し、早川知伸コーチが後任となるが、負のスパイラルから脱却する光明が見いだせず、第36節のヴィッセル神戸戦に敗れJ2降格が決定。順位も20チーム中の最下位となった。
シーズン終了後、三浦知良がJFLの鈴鹿ポイントゲッターズへ期限付き移籍。
再びJ2を戦うこととなった2022年は四方田修平が監督に就任。新加入の小川航基が新エースとして覚醒したこともあり、開幕から10試合負けなしと快調なスタートを切りアルビレックス新潟と首位争いを演じながら前半戦を2位で折り返す。後半戦になると取りこぼしが増えてくるが、それでも最終節を前に2位を確定させ、1年でのJ1復帰を決める。なお、26得点の小川がJ2最優秀選手賞と得点王の座に就く。
シーズン終了後、中村俊輔が現役を引退し、新たにトップチームのコーチに就任。
J1に戻って来た2023年は開幕から10試合未勝利と苦戦。それでも第11節で初白星を飾って以降は徐々に調子を上げ、神戸、横浜FMといった上位勢相手に勝利もする。しかし、他チームとの戦力の差は否めないうえにエースの小川が夏にオランダへ移籍。黒星が先行し残留争いから抜け出すことができず、後半戦は残留を争うライバルとの直接対決で1勝もできなかったことが響いてしまう。結局第29節で最下位に沈んで以降は抜け出すことができず、最終節で1年でのJ2降格が確定。
四方田体制のままJ1復帰を目指すこととなった2024年は、監督の札幌時代の教え子である福森晃太が加入したこともあり開幕から3-4-2-1をベースに戦う。シーズン序盤は戦術がフィットせず出遅れたものの、第16節で清水相手に完璧な内容で勝利をしたことをきっかけに破竹の8連勝と勢いづき、手堅いサッカーで清水と首位を争うようになる。昇格に王手をかけてからのラスト4試合で未勝利と失速し、清水の優勝を許したものの、最終節で3位長崎の猛追を辛うじて振り切り、2位を確定。1年でのJ1復帰を果たす。ちなみに総失点数はリーグ断トツでの最少となる27失点だった。
2シーズンぶりのJ1復帰となった2025年は序盤こそまずまずの戦いを見せていたが、得点力不足に悩まされ、徐々に成績が下降。夏場に入ってからはリーグ戦6連敗と不振に陥り、7月23日に3年半指揮を執ってきた四方田監督を解任。後任にコーチの三浦文丈が就任する。
※備考欄は【完】=完全移籍での加入、【レ】=レンタル移籍での加入、【復】=レンタル先からの復帰、【新】=新任の監督、【昇】=トップチーム昇格、【卒】=新卒での加入、【特】=特別指定選手、【2】=2種登録、【H】=ホームグロウン選手
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最終更新:2025/12/11(木) 02:00
最終更新:2025/12/11(木) 01:00
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