風来のシレン6 とぐろ島探検録とは、Nintendo Switch専用ゲームソフトである。
| ゲーム情報 | |
|---|---|
| ジャンル | ダンジョンRPG |
| 開発元 | スパイク・チュンソフト |
| 販売元 | スパイク・チュンソフト |
| 機種 | Nintendo Switch |
| 発売日 | 2024年1月25日 |
| 対象年齢 | CERO B |
| その他 | - |
| ゲームソフトテンプレート | |
2023年9月14日配信のニンテンドーダイレクトにて初公開。
ナンバリングタイトルとしては、2010年発売のNDSソフトである風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス以来、約14年ぶりの風来のシレンシリーズ新作となる。
Switch版『風来のシレン5plus』の好評を受けプロジェクトが始動したとのこと。
今回は、『原点回帰』とのことで、装備成長や夜などの4と5で拡張されていたシステムの多くをある程度元に(2やアスカ辺りまで)戻し、そこに新たな新要素を加えた形となっている。
また、初代というかローグライクの原点に立ち返り、手ぶらでダンジョンに入って遊ぶことを重視した作りになっている。
時代設定は『風来のシレンGB 月影村の怪物』の後(風来のシレン3より前)であり、瀬戸内のような場所を舞台とした『和』な世界観の作品になる。
月影村の冒険から数か月後・・・・・・とある不思議な夢を見た、旅の風来人「シレン」と語りイタチ「コッパ」。その夢に導かれて訪れたのが、内海にある小さな島々のひとつ「とぐろ島」。
その島には、いたるところに海賊のお宝が隠されているうえ、最奥部いる怪物の腹の中には、とびっきりのお宝が眠っているという。そんな風聞を聞きつけ、一攫千金を夢見た全国の強者どもが島に集まった。
果たして、二人の見た不思議な夢と島の関係は?そして、この島に眠るとびっきりのお宝とは?シレンとコッパの新たな冒険が幕を開ける。
今回14年ぶりの新作ということで、若手をリーダーに据えて「シレン6のコンセプトをちゃんと決めよう」と言うところから作り始め、「不思議のダンジョンに魅力とは、毎回違うドラマが生まれること」と言う所から、道具を持ち込まずにダンジョンに潜ることを主軸としたシステムの取捨選択から開発が始まったとのこと。
4や5で特徴的だった夜や装備成長、スーパー状態などのシステムが廃止され、基幹システムは2やアスカの時代にいったん立ち戻った。そこに新要素を加えたような形になる。
このため、少なくともストーリーダンジョンでは今までなら超レアだったアイテムですら平気で普通に落ちている一方で、それを持ち帰って次の冒険に持っていくといった手段は限られている。
どうせ手ぶらで冒険に行くのだから倒れても失うものはないと言う初代シレンと同じ構造になっている。
2やアスカ、直近ではDS2に近いシステムがベースになっている。
かつては最大HPの1/150回復で、『4』・『5』は最大HPが高いほど回復量が落ち最低で2ターンに1となったことでように変更され、最大HPが増えていく中盤以降は自然回復の弱さが目立った。
ところが本作では攻撃等のアクション時を除き最大HPの1/50回復(最低1回復)というシリーズ最速の回復速度となった、逆に言うとそれだけ敵の攻撃力もすさまじく、ダメージの蓄積は少ないが2体に挟まれるともう既に危ないという状況になる。
というか1Fでオトト兵とタイマン張って普通にやられる事態もままある。盾にもよるが通常攻撃で最大HPの半分以上のダメージを与えてくる敵がホイホイ出てくるのでヒットアンドアウェイを心がけて戦うこと。
今作におけるシレンの強化形態。満腹度150以上になる事で発動し、満腹度120以下になると解除される。
ドスコイ状態になれば最大HP、攻撃力が上昇し、踏んだ罠が起動せずに破壊される。さらに直接攻撃で壁を破壊でき、移動系の効果を無効化できる。
一方移動全般が不発になるため、場所替えの杖・高飛び草・飛びつきの杖等に頼れないというデメリットも存在、突発式モンスターハウスや泥棒の際に困ることとなる。いかに的確な満腹度調整を行うかが肝要となるだろう。
今作も腕輪は自然破損せず、またちからが10以上あると2個装備可能となる。腕輪が厚く重くなったのだろうか?
これによってちからの重要性が上がっており、また4・5のように腕輪2つ装備可能な装備に拘泥する必要が無くなったことになる。
今作もダンジョン内に店があり、基本は5と同一の形式であるものの過去作でもう泥棒の方法が確立されているため、防犯対策が店舗ごとに異なるという特徴があり、対策に合った泥棒方法を考える必要がある。
店主が一杯いる、魔法よけの盾を持っている、番犬がいる、破壊不能壁に囲まれている等々。
泥棒時に出現する敵は『DS2』以前のように盗賊番と番犬に戻っているが、過去作では控えめだった番犬の攻撃力は以前とは比べ物にならないほど高く、前作の高級店店主のような高速・高火力モンスターとしてプレイヤーに立ちはだかる。
また、泥棒判定を受けると階段の周囲8マスに盗賊番が最大4人出現するので、それへの対策も必要。
また、店内にいる間は手持ちのアイテムの売値が表示されるため値段識別がしやすくなっている。
二択屋と高級店は登場しないが、代わりに行商人が4以来の復活。2と同じ姿で、これともアイテムの売り買いが可能。
4の青店主を見習ったのか、以前のようにアイテムを勝手に拾っていくということはないようである。
ダンジョン攻略中に突然、「熱狂の〇〇祭り」なる祭りが始まるときがある。
多くの場合、〇〇に当てはまるアイテムが30~60秒のリアルタイムによる時間制限で出現し、その間に拾わなければそのアイテムは消えてしまう。放置してもプレイヤーに不利になることはないためどこまで積極参加するかは自由だが、欲をかきすぎて自滅しないように。
階層開始時に、例えば「敵に矢を当てる」などの何らかのお題、3つの目標数、報酬が提示され、その階層を終了するまでにそれを達成すると報酬がもらえる(完全に達成した場合はその場でもらえる)。
手持ちのアイテムや状況によって難易度は様々となるが、くれぐれも無理はしないように。
ランダムな性能強化が施されている希少武具、青と金の2種類が存在し、多くの場合金のほうが強い。
印数や基礎値が通常の物よりも多いほか、何かしらの印が最初から付随されている事がある。運が良ければ「天然印」という他にはないユニークな効果を持つ希少な印が付いている事も。「天然印」も他の武具に移すことができる。
装備成長を廃止しこの仕様を実装したのは落ちている装備に乗り換えるかどうかを検討してもらうためであるとのことで、「どうたぬきより強い木刀」やら「強いけど普段使わない余計な印がついた武器」などが発生し、いろいろな装備を使用する可能性がある。
武具成長の廃止により『DS2』以前同様の有限に戻ったが、印増大の巻物を使うことでかなりの数を入れられる。印は『DS2』以前のアイコン形式が復活している。武器は4以降のST異常印に加えてさらに強力な印が追加され、盾は逆に4よりさらに細分化されたため、武器印の重要性が高まっている。
マゼルン種が続投しているので異種合成は健在。過去作では特定の印の組み合わせで作成できる武具や特定アイテムを複数合成する事でできる印が存在したが、今作ではあまりそういうものはない。
装備の印及び印スロットに対して発生する封印状態、先述の神器には初めからついている時もある、封印されていても何の印が封印されているかは確認可能。
「銀一封のワナ」や「銀封印の巻物」などによって発生し、その封印されたスロットが使用できなくなり、印があれば効果を発揮しなくなってしまう。「銀はがしの巻物」で数個まとめて解除できる。
武器盾を部分的に封じる妨害要素であると共に、神器に初めからついている封印を剥がすことでさらにパワーアップできるお楽しみ要素でもある。
『5』で登場した○○香の壺が分離独立した存在。アイテムをくべて「焚く」ことで一定ターンの間、フロアすべての生物に対して効果を発揮する。
杖や壺と同様に回数表示が書かれており、何回か使用できる。壺の中には入れられないし、壺を対象に焚けず、転べば割れるなどの仕様は壺同様。
過去作の肉に当たる存在で仕様はほぼ肉と同様。モンスターの能力を活用できる。
異世界から襲来したと言われている巨大なモンスター。異世界に繋がっているという「デッ怪ホール」より発生する。デッ怪ホールから発生し、しばらくすると姿を消す。
通常のモンスターをはるかに超える攻撃力を有し、正面三方向と側面に攻撃を無効化する「デッ怪バリア」を常時展開している。一方、その巨体故通常のモンスターより移動速度が遅く、バリアで守られていない後部三方向及び頭上からの攻撃に対しては極端に弱く木の矢一本でも簡単に死ぬ正面戦士に類似した弱点を持つ。
基本的に危険なので近づいてはいけない存在である。また倒しても経験値10×モンスターのレベル分しか得られない。
よけながら巡回できるルートを考えてほしいとのことで、全部屋を巡回すると消滅し、アイテムが残る。
このアイテムは専用のテーブルを持っているらしく、例えば天(地)の恵みの巻物や復活の草などの何個あっても困らないようなものが出やすい傾向がある。
これらの部分は原典には回帰せずに進化しており『片手間にwikiを見なくてもゲーム内で完結してプレイできる』ことを目指し、過去作と比べて非常に便利なシステムが搭載されている。
また、テンポにも非常に気を配って作られており面倒な単純作業は極力減らされている。
モンスターやアイテムだけでなく今回は印も図鑑に登録される。それだけではなく、モンスターにダンジョンの何階で遭遇したか、ダンジョンのどこで自分が倒れたか、といったことも記録されていき、ダンジョンのモンスター出現範囲の表までもを作成できる。5にあった識別済み命名済みを記録してくれるシステムも健在。
もののけ手帳のモンスターの紹介分は初採用された2以降全体的にネタ傾向が強かった(特にパロディ要素の多い『4』『5』)が、今作は実用性重視のシンプルに纏まったテキストになっている。また、HP等の各種パラメータも記載されるようになった。
ダンジョンの練習をする為の施設。デバッグ環境の如く、手帳に登録されたモンスター・アイテム・罠を自由に配置する事ができる。この施設のおかげで効果の把握を現地で行わなく済むようになった。
歴代にあった色々な便利機能が復活・追加されている。
このほか、投擲物のショートカットは4種類設定可能、歩く速度の調整やギタンを整理してもアイテムに保持し続けられるなど、充実したオプションが多数用意されている。
2やアスカにあった「iダッシュ」がスマートフォン版から再実装されたもの。通路で使うと次の部屋までダッシュする。
『5+』で追加された、地震速報などのようにゲーム画面を左上にちょっと寄せてステータスやアイテムを全部表示するというbiimシステムと同様の画面配置。設定しておけば一発で切り替えでき、情報量と画面サイズに応じて2種類のものを用意。全情報を一気に確認できそれによってガバを防げるためノンケがプレイする時も便利。
お馴染みの風来救助なども発展して健在である他、配信や大会、RTA的なものを意識した機能が追加されている。プレイヤーが意外な使用法を編み出してくれることを期待しているとのこと。
『GB2』以降定番のシステムであり、レアアイテム稼ぎの手法として有効活用されてきたが、今作では救助成功で得たアイテムは持ち帰れず、風来救助を有利に進めるポイントに変換されるようになった。
また救助者が自分でも自分で助けに行けるようにもなった。ただし、ポイントの獲得はできない。
冒険中の特定状態を保存してデータをアップロードし、他人に遊ばせることができる。
上げられたデータを利用して「全く同じ条件のダンジョンを一斉に遊ぶ」「配信者が打つ手に困り、視聴者に打開手を探ってもらう」などの使い方が考えられる。
間違いなく歴代最高と言える部分がここで、初代や2すら超える異様なまでのテンポの良さを誇る。
今作は快適なプレイができるようにものすごく気を使って作られているそうで、モーションやエフェクトは3Dでありながらドット時代以上の猛烈なキレの良さで動き、ロードに至ってはフロア開始時の読み込みすら全くないほどである。
テンポが早すぎて危ないと思う場合はオプションでウェイトをつけることも可能。
ランダム生成は洞窟ばかりだったのも今や昔の話、溶岩洞や氷窟、浜辺、森林、海辺、海中、遺跡、砂漠、天空、室内、宝物庫など様々なロケーションのダンジョンが、2やアスカのシャッフルダンジョン程度のものなら完全自動で生成されるようになり、海部分の波や葉っぱの揺らぎなどなど一部の背景はアニメーションまでする。
それぞれに色違いや昼夜(見た目のみ)の差などもあるため、きわめて多様なロケーションが存在する。
システム面としては、変形した部屋や斜め通路、部屋の外に隣接する通路、今までとは全く異なる構造のマップも作成される。
ダンジョン内の一部の行き止まりの壁、岩の柱(ボンバーマン状になっている部屋の内壁)など、普通の武器で叩いても破壊できる壁が結構な数存在し、敵やアイテムが入っていたりする時もある。
今作では通路の近くや完全な壁の中にも水路や奈落(穴地形)の谷が結構な頻度で生成される。
今作はドスコイ状態になれば壁を掘れるため、これらが壁掘り移動の邪魔になるようになっている。
ケンゴウ系やいたずら小僧系と戦う際も周辺への注意が必要となる。
黄金のぴーたんがいる階層に存在すると言われる祠、上述した壊せる壁の中にある。
祠へ行くと「腕輪がほしい」「保存の壺がほしい」「復活の草がほしい」と言ったように、アイテムの系統あるいは具体的なアイテム名を含む3択が表示され、選ぶと願いの横穴へ行くことができる。
願いの横穴は上記で選択したアイテム多数を含むボーナスフロアとなっており、階段を上ると次の階層へと出る。
ダンジョン内に生成されるゼリー状の壁、アイテムをぶつけると反射し(飛距離も延長され)、もしシレン自身に当たった場合はぶつからずに再び持ち物に加えられる。うまく何度も反射させると…
一部のローグライクに実装されているシステムであるが、公式情報として生成されるアイテムが(冒険毎に)偏るようになっているらしく、強いアイテムなのにたくさん出るもの、重要アイテムなのに不足するものが、冒険毎にそれぞれ発生する…らしい。
モンスターの特効対象に新しく「ケモノ系」が追加。マルジロウ種などが該当する。既存では植物系が廃止され、ゴースト系が『DS2』以来の復活。
太字は『5』からの続投。今作では既存モンスターの一部は過去作に登場した上位レベルが存在しない単独種となっており、該当モンスターはもののけ手帳でも「~種」とは表記されない。
こちらも原点回帰ということで『初代』『DS1』のこばみ谷、『4』のエメラルドテラス同様ストーリーダンジョンは1つのみ。全31階で持ち込み・風来救助可能。場面に応じて上り・下り方向に進む。ただし31階はジャカクーとのボス戦のために用意されたフロアのため実質30階となる。
今回は初代と同様1発クリアが可能であるが、それができるのは歴戦の風来人くらいのもの。
シレンをプレイしたことがある人なら解る通り、初心者は低層で何度も倒れる、そしてなかなか前に進めないというのが普通である。
また、脱出の巻物がないため、アイテムをため込んで難易度を下げることも実質できず、プレイヤーのスキルを磨くことで対処する形になる。
ダンジョンで倒れる等して冒険回数が増加するほどにダンジョン内でストーリーが進行していき、その過程で別ルートとなるエクストラダンジョンや、合成関連のアイテムやマゼルン種、モンスターの力を利用できる桃まん、一緒に戦ってくれる仲間など、いろいろな要素が解放されて戦略が広がっていく。
→「とぐろ島」
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最終更新:2025/12/07(日) 07:00
最終更新:2025/12/07(日) 07:00
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