『魔法少女まどか☆マギカ』は、2011年に放送された全12話のオリジナルテレビアニメ。
通称は「まどマギ」、あるいは単に「まどか」、「まどかマギカ」がよく使われる。その他の愛称としては「まどっち」「ままま」「魔まマ」などがある。
放映発表当初こそ「よくある魔法少女アニメ」としてさほど注目されてなかったが、制作スタッフの面子(後述)を見た一部の人々は、この作品を「血だまりスケッチ」と称した。
キャラクター原案が可愛らしいキャラクター達のほのぼの漫画「ひだまりスケッチ」で有名な蒼樹うめであったのに対し、脚本が暴力表現と硝煙の匂いに定評のある虚淵玄という異色の取り合わせであったためである。このため、本作は当初どちらかといえばイロモノ扱いであり、また業界にあまり詳しくない人からも併せて前評判は芳しくなかった。
放送開始直後も見かけ上は普通の魔法少女ものであり同様の傾向が続いたが、第3話で衝撃的展開を迎え、その後もそれが単なる驚かしではない事を示すかのように重い内容を取り扱い、最終的に「魔法少女」というジャンルそのものを揺るがす作品となった。
それら内容と、可愛らしいテイストの絵柄とのギャップに評判が広がり、結果的に2011年冬アニメの中でも突出した話題性を持つ作品となった。
近年は売り上げの不安定さからオリジナル物のアニメ製作が敬遠される傾向があり、一方で原作付アニメ作品の原作ストックやアニメ化候補の作品の枯渇、原作改悪による批判などが問題になっていた。そんな中、「先が読めない面白さ」というオリジナルアニメの長所を改めて作り手や視聴者に認識させたこの作品の意義は大きい。
2011年1月より、MBS・TBS・CBCで放映されたほか、ニコニコ動画などでTVから1週遅れで最新話が無料配信された。しかし、2011年3月11日の東日本大震災を受け、大規模な災害シーンが登場する10&11話の内容もあり、TV放送および配信を自粛。その後の放送が危ぶまれたが、翌月の2011年4月21日深夜にそれまで放送できなかった最終話までの3話分の一挙放送が決定した。この手のアニメ作品では異例の事態であり、視聴率はMBSで2.3%(占有率22.6%)を記録した。
現在ニコニコ動画ではTV本放映版とほぼ同じ内容である「ニコニコ動画版」を、2038年まで有料で配信している。2011年6月18日には日台同時一挙生放送が行われ、タイムシフト予約数約10万、来場者数約95万、総コメント数約190万と新記録を樹立した。
→ニコニコニュース『「まどか☆マギカ」一挙配信の視聴者は約100万人』より
続く2011年10月19日に再び本編一挙生放送が行われ、二度目にもかかわらず来場者数約81万、総コメント約130万と未だ根強い人気の高さを証明した。
そして、2011年11月には劇場版の決定が告知された。テレビ版を再編集した2本は2012年10月に、完全最新作1本は2013年10月の公開された。詳細は「劇場版魔法少女まどか☆マギカ」「劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語」をそれぞれ参照。
2012年7月にはMROでの放送が決まり、東名阪以外では初のネット局が登場した。
2012年9月29日には3回目の本編一挙生放送が行われ、来場者数約63万、総コメント数67万を記録した。
大好きな家族がいて、親友がいて、時には笑い、時には泣く、そんなどこにでもある日常。
市立見滝原中学校に通う、普通の中学二年生・鹿目まどかも、そんな日常の中で暮らす一人。ある日、彼女に不思議な出会いが訪れる。この出会いは偶然なのか、必然なのか、彼女はまだ知らない。
それは、彼女の運命を変えてしまうような出会い――
それは、新たなる魔法少女物語の始まり――
各登場人物の詳細は、それぞれの大百科記事を参照。
アニメ本編放映と平行して2011年2月より、ハノカゲによるアニメに準拠の書き下ろしで単行本『魔法少女まどか☆マギカ』が刊行されている(全3巻)。
また、2011年3月号~2013年1月号まで、『まんがタイムきららフォワード』外伝『魔法少女かずみ☆マギカ』(作:平松正樹、画:天杉貴志)が連載された。全5巻。
番組終了後、描き下ろしの公式外伝として、『魔法少女おりこ☆マギカ』(ムラ黒江)も刊行した(全2巻)。
小説版『魔法少女まどか☆マギカ』(作:一肇、イラスト:ゆーぽん)は上下巻で刊行中。
(注:ただしこの小説版は書籍ではなくアニメグッズ扱いな為、一般書店では購入できない。のちに一般流通版が芳文社より発売された。さらに加筆訂正を加えられた文庫版が星海社文庫として出版された)
2012年10月から11月にかけてハノカゲによるスピンオフ漫画『The different story』が発売された。全3巻。
そのほかアンソロジーコミックが存在している。
また、まんがタイムきららキャラットの増刊号として、主に本作の公式二次作品を取り扱った『まんがタイムきらら☆マギカ』も季刊誌として創刊されており、まれに公式外伝である『おりこ☆マギカ』の番外編なども掲載されている。
2011年9月20日からソーシャルゲーム「魔法少女まどか☆マギカ」がサービス開始。2012年11月19日に後継タイトル「魔法少女まどか☆マギカPlus」への移行に伴いサービス終了。「魔法少女まどか☆マギカPlus」は2012年10月18日から事前登録を開始している。
2012年3月15日にPSP用ゲーム「魔法少女まどか☆マギカ ポータブル」が発売。プロモーションとしてスマートフォン用の無料アプリ「マミのドキドキ ティロ・フィナーレ」が配布された。
2012年8月27日からブラウザゲーム「魔法少女まどか☆マギカ オンライン」がプレサービス開始し、2012年9月4日に正式サービスへと移行している。
| 話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 予告イラスト |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1話 | 夢の中で逢った、ような・・・・・ | 芦野芳晴 | 宮本幸裕 | 江畑諒真 | ハノカゲ |
| 第2話 | それはとっても嬉しいなって | 芦野芳晴 | 向井雅浩 | 高橋美香 実原登 鳥山冬実 | 氷川へきる |
| 第3話 | もう何も恐くない | 芦野芳晴 | 八潮祐樹 | 溝月一也 神谷啓大 | 津路参汰 |
| 第4話 | 奇跡も、魔法も、あるんだよ | 笹木信作 | 小窪真一 | 小関雅 | 小林尽 |
| 第5話 | 後悔なんて、あるわけない | 小俣真一 | 間島崇寛 | 本多美乃 松本麻友子 小菅和久 | ゆーぽん |
| 第6話 | こんなの絶対おかしいよ | 笹木信作 | 浅利藤彰 | 宮島仁志 福永純一 | ウエダハジメ |
| 第7話 | 本当の気持ちと向き合えますか? | 西田正義 | 城所聖明 | 小林亮 かどともあき | 天杉貴志 |
| 第8話 | あたしって、ほんとバカ | 小俣真一 | 川畑喬 | 近藤優次 松本明之 | イラスト:藤真拓哉 協力:田中研太郎 |
| 第9話 | そんなの、あたしが許さない | 七嶋典子 | 向井雅浩 | 片山みゆき 半澤淳 関口雅浩 松本元気 潮月一也 岩崎安利 伊藤明彦 |
なまにくATK |
| 第10話 | もう誰にも頼らない | 笹木信作 | 八潮祐樹 | 伊藤良明 潮月一也 | ムラ黒江 |
| 第11話 | 最後に残った道しるべ | 伊藤智彦 | 渡邉こと乃 | 宮前真一 藤澤俊幸 | ブリキ |
| 最終話 | わたしの、最高の友達 | 笹木信作 | 宮本幸裕 | 谷口淳一郎 高橋美香 | 蒼樹うめ |
作画:ハノカゲ
※原作とサブタイトルの違うところを赤字で示す
| 話数 | サブタイトル | 原作該当話 |
|---|---|---|
| 第1話 | 夢の中で逢った、ような・・・・・ | 第1話 |
| 第2話 | それはとっても嬉しいなって | 第2話 |
| 第3話 | もう何も恐くない | 第3話 |
| 第4話 | 奇跡も、魔法もあるんだよ | 第4話 |
| 第5話 | 後悔なんて、あるわけない | 第5話 |
| 第6話 | こんなの絶対おかしいよ | 第6話 |
| 第7話 | 本当の気持ちと向き合えますか | 第7話 |
| 第8話 | あたしって、ほんとバカ | 第8話 |
| 第9話 | そんなの、あたしが許さない | 第9話 |
| 第10話 | もう誰にも頼らない | 第10話 |
| 第11話 | 最後に残った道しるべ | 第11話 |
| 最終話 | わたしの、最高の友達 | 最終話 |
文:一肇
イラスト:蒼樹うめ・シャフト
※原作とサブタイトルの違うところを赤字で示す
| 話数 | サブタイトル | 原作該当話 |
|---|---|---|
| 第一章 | 夢の中で逢った、ような・・・・・ | 第1話 |
| 第二章 | それはとっても嬉しいなって | 第2話 |
| 第三章 | わたしなんかで、良かったら | 第3話 |
| 第四章 | そんなの、聞いてない | 第4話 |
| 第五章 | わたしが、心を決める時 | 第5話 |
| 第六章 | こんなの、絶対おかしいよ | 第6話 |
| 第七章 | 哀しみも、苦しみも | 第6話、第7話 |
| 第八章 | わたし、サイテーだよ | 第8話、第9話 |
| 第九章 | 友達なんて、いないんだから | 第9話 |
| 第十章 | もう誰にも頼らない | 第10話 |
| 第十一章 | あなたも、わたし | 第11話、最終話 |
| エピローグ | 最高の友達 | 最終話 |
| 原作 | Magica Quartet | |
|---|---|---|
| 監督 | 新房昭之 | 『魔法少女リリカルなのは』(第1期)『コゼットの肖像』など |
| 脚本 | 虚淵玄(ニトロプラス) | 『鬼哭街』『沙耶の唄』など |
| キャラクター原案 | 蒼樹うめ | 『ひだまりスケッチ』 |
| キャラクターデザイン | 岸田隆宏 | 『serial experiments lain』『ノエイン』など |
| シリーズディレクター | 宮本幸裕 | 『まりあ†ほりっく』『荒川アンダー ザ ブリッジ』など |
| 総作画監督 | 谷口淳一郎、高橋美香 | 『おおきく振りかぶって』(谷口氏)など、『成恵の世界』(高橋氏)など |
| プロダクションデザイン | 劇団イヌカレー | 『さよなら絶望先生』『化物語』など |
| 音響監督 | 鶴岡陽太 | 『けいおん!』『ローゼンメイデン』など |
| 音楽 | 梶浦由記 | 『NOIR』『MADLAX』『舞-HiME』『ツバサ・クロニクル』など |
| プロデューサー | 岩上敦宏 | 『ギャラリーフェイク』『かんなぎ』『空の境界』など |
| アニメーション制作 | シャフト | 『ぱにぽにだっしゅ!』『化物語』など |
本作の舞台は近未来都市となっているが、群馬県前橋市内の建築物がいくつかモデルとして挙げられている。第7話で一瞬映った建物は群馬県庁舎、第8話の駅舎のモデルはJR両毛線の前橋駅ホーム、第11話で暁美ほむらがタンクローリーで特攻する場面では群馬大橋と思われる建造物が見られる。それ以外にも、第9話で佐倉杏子が食べていたお団子のような食べ物は群馬を代表する郷土食のひとつ「焼きまんじゅう」に似た形をしている。
他にも背景に登場する建築物のモデルとして、ドバイ、ドイツ(ケルンやフランクフルト)、台北、シンガポール、ブラジル(クリチバ)など世界各国の有名建造物がモデルとして挙げられている。これらについてはPuella Magi Wikiの考察が詳しい。なかでもまどか達の通う見滝原中学校はそのモデルとしてオーストリアのレオーベンのガラス張り刑務所が挙げられている。
| A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T | U | V | W | X | Y | Z | ß | ウムラウト |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
本編動画はニコニコチャンネルで配信中!
内容はテレビ版とほぼ同じであり、DVD・BD版の演出などが修正されたものとは異なる。
※まどか☆マギカMADリンクの項目を参照。
※その他関連コミュニティは魔法少女まどか☆マギカの関連項目一覧の項目を参照。
※魔法少女まどか☆マギカの関連商品一覧、魔法少女まどか☆マギカの関連書籍一覧の項目をそれぞれ参照。
※魔法少女まどか☆マギカの関連項目一覧の項目を参照。
| 魔法少女まどか☆マギカ | |||
| アニメ | 第一期 | テレビアニメ | 劇場版(総集編) | |
| 第二期 | 劇場版(新編) | ||
| スピンオフ漫画 | 魔法少女おりこ☆マギカ | 魔法少女かずみ☆マギカ | The different story 魔法少女すずね☆マギカ | 魔法少女たると☆マギカ |
||
| ゲーム | ポータブル | オンライン | ペンタグラム | ||
| 登場人物 | メインキャラクター | 鹿目まどか | 暁美ほむら 美樹さやか | 巴マミ | 佐倉杏子 | キュゥべえ | 百江なぎさ |
|
| サブキャラクター | 志筑仁美 | 上条恭介 | 早乙女和子 鹿目詢子 | 鹿目知久 | 鹿目タツヤ |
||
| モブキャラクター | 中沢 | ショウさん | エイミー | ||
| おりこ☆マギカ | 美国織莉子 | 呉キリカ | 千歳ゆま | 優木沙々 | 浅古小巻 | ||
| かずみ☆マギカ | かずみ | 御崎海香 | 牧カオル 浅海サキ | 若葉みらい | 神那ニコ | 宇佐木里美 | ジュゥべえ ユウリ様 | 飛鳥ユウリ | 双樹あやせ | 和紗ミチル | 聖カンナ |
||
| すずね☆マギカ | 天乃鈴音 | 奏遥香 | 日向茉莉 | 詩音千里 | 成見亜里紗 | 美琴椿 | ||
| たると☆マギカ | ジャンヌ・ダルク | リズ・ホークウッド メリッサ・ド・ヴィニョル | エリザ・ツェリスカ |
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| その他 | 魔女 | 使い魔 | 魔獣 | ナイトメア | ||
| 楽曲 | TV版 | コネクト | Magia また あした | and I'm home | (サウンドトラック) |
|
| 劇場版(総集編) | ルミナス | ひかりふる | 未来 | ||
| 劇場版(新編) | カラフル | 君の銀の庭 | misterioso | ||
| 関連人物 | スタッフ | 新房昭之 | 虚淵玄 | 蒼樹うめ 宮本幸裕 | 岩上敦宏 | 岸田隆宏 | 劇団イヌカレー | 鶴岡陽太 |
|
| アーティスト | 梶浦由記 | ClariS | Kalafina | 貝田由里子 | ||
| 関連団体 | シャフト | ニトロプラス | アニプレックス | MBS | ||
| 一覧 | 関連項目一覧 | 関連商品一覧 | 関連書籍一覧 | ||
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最終更新:2025/12/11(木) 05:00
最終更新:2025/12/11(木) 05:00
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