Fate/Apocryphaとは、TYPE-MOONの作品「Fate/stay night」を原作として企画された作品である。
概要
元々は聖杯戦争を舞台としたオンラインゲームとして企画されたものだったが、諸事情により企画自体がボツとなり、
残念ながらFate/Apocryphaという作品はお蔵入りすることになる。
しかしその後、「Fate/complete material IV Extra material」にサーヴァントのイラストや設定等が、奈須きのこと武内崇のインタビュー記事とともに公開された。インタビューでは2人がこの企画や各サーヴァントについて話し合い、その上でFate/Apocryphaを形に出来なかったことを悔しいと語り、チャンスがあればまた再挑戦したいと奈須氏は述べていた。
タイトルのApocryphaとは「聖書外典」という意味ではあるが、Fate/Apocryphaが異色な外典物なのかというと、『Fate』を保ったまま、聖杯戦争の根底にある"システム"のおもしろさを楽しんでもらおうというコンセプトのもとに制作される予定だったらしい。
その後の動き
企画中止後もApocryphaについての動きは水面下で進んでいたのか、2011年冬発売のTYPE-MOONエース VOL.7から小説版「Fate/Apocrypha」が発表された。第一話(ACT1)はアサシンとして召喚されたジャック・ザ・リッパーの話。著者は東出祐一郎、イラストを真田茸人が担当している。両者ともジャックの設定担当をしていたスタッフである。
そして2012年7月に行われたTYPE-MOON fes.にて、「Fate/Apocrypha」の正式な書籍化が発表された。
"黒"のサーヴァント七騎 VS "赤"のサーヴァント七騎、計14騎で展開されていく物語のようで、公開された情報の中には新たな宝具と思われるキーワードもいくつか確認された。
2012年12月29日 コミックマーケット83にて「TYPE-MOON」の書籍ブランド「TYPE-MOON BOOKS」より発売予定。
著者 : 東出 祐一郎(Yuichirou Higashide)
イラストレーター : 近衛 乙嗣(Ototsugu Konoe)
キャラクター
各クラスのサーヴァント14名+特殊クラスであるジャンヌ・ダルクの計15名が登場する。
サーヴァントの設定段階についてはバラつきがあり、スキルや宝具までこと細かに決まっているものもあれば、イラストと基本情報、能力値のみのサーヴァントもいる。
また従来のものとは違い、そのサーヴァントにとって適性のあるクラスであるものは全て記載されている。その場合、キャラ設定におけるクラスを主として、その他のクラスは()内に複数記載してある。
登場サーヴァント
- 『竜血の騎士』 ジークフリード
- クラス:セイバー(ライダー)
イラスト:KN
設定制作:TYPE-MOON
- ドイツの叙事詩『ニーベルンゲンの歌』の主人公。
竜の血を全身に浴びたことで、不死身の肉体を手に入れている。
- 性格は高潔な騎士そのものだが、一切言葉を喋れないため彼の真意をつかむのは難しい。
- 『太陽神の子』 カルナ
- クラス:ランサー(アーチャー・ライダー)
イラスト:pako
設定制作:奈須きのこ
- インドの叙事詩『マハーバーラタ』に登場する不死身の英雄。
- 思慮深く義理堅い心を持つが、彼の言葉は相手が言われたくない本質を鋭く突く所為で相手から避けられがち。
- インド神話出身らしく、彼の持つスキルや宝具は強力無比なものばかり。
- なお、Fate/EXTRA CCCでもサーヴァントとして登場。
- 『串刺し公』 ヴラド三世
- クラス:ランサー
イラスト:前田浩孝(Rejet.co)
設定制作:虚淵玄(ニトロプラス)
- 15世紀のワラキア公国領主。吸血鬼ドラキュラのモデルとなった人物。
- 『Fate/EXTRA』でもランサー(黒)としてヴラド三世が登場しているが、容姿や保有スキル、一部の宝具は違うものの一応同一人物である。
ただし設定は別物なので、同名英霊の新規サーヴァントと考えるべきか。
- 『荒法師』 武蔵坊弁慶
- クラス:ランサー
イラスト:寺田克也
設定制作:茗荷屋甚六
- 源義経の郎党として有名な剛勇無比な荒法師、のはずだが……。
伝承どおり様々な武器を扱うほかに、さらに相手の宝具を奪い取り、それらを使いこなす宝具を持っている。
- 『イスラエル王』 ダビデ
- クラス:アーチャー
イラスト:ギンカ
設定制作:星空めてお(TYPE-MOON)
- 旧約聖書に登場するイスラエルの王。
- 常に涼やかで切羽詰まることがなく、他者に対して敬意を持って接する好青年。
- ただし英雄ゆえかナイスバディーな女性が弱点で、二言めには「妻に迎えたい」と言いだす。
- 『純潔の狩人』 アタランテ
- クラス:アーチャー
イラスト:唖采弦二
- 設定制作:茗荷屋甚六
- ギリシャ神話に登場する、聖獣に育てられた美しき狩人。
- 野生で育てられたゆえに生死観も動物レベルだが、自身の出生からか子ども達には優しい。
- 『ドラゴン殺しの聖者』 ゲオルギウス
- クラス:ライダー
イラスト:中央東口
- 設定制作:三輪清宗
- キリスト教における著名な聖人。
- 規律正しく高潔で、誰に対しても優しく弱者をいたわる、まさに聖人の鏡のような人物。
- 英語圏での通称は聖ジョージ。(型月作品でよく登場するあの人とは多分無縁)
- 『シャルルマーニュ十二勇士』 アストルフォ
- クラス:ライダー
イラスト:近衛乙嗣
- 設定制作:近衛乙嗣・星空めてお(TYPE-MOON)
- フランスの武勲詩に登場する、イングランド王の息子にしてシャルルマーニュ十二勇士の一人。
- この世に並ぶ者のない美形ながら、恐るべきほどお調子者で理性が蒸発しているとまで語られる。
- 設定イラストはどこからどうみてもおにゃのこですが息子です。大事なことなので二回(ry
- いわゆる男の娘である。
- 『劇作家』 シェイクスピア
- クラス:キャスター
イラスト:倉花千夏
設定制作:賀東招二
- エリザベス朝時代を生きた英国の伝説的な劇作家。
- 物語至上主義で、どんな手段をとっても最高の物語を目撃したいという人物。
- 主にマスターを戦わせるためのスキルや宝具を持ち、自分は全然戦おうとしない超上級者向けサーヴァント。
- 『伝説の連続殺人鬼』 ジャック・ザ・リッパー
- クラス:アサシン(バーサーカー)
イラスト:真田茸人
設定制作:東出祐一郎
- 19世紀イギリスで発生した連続猟奇殺人事件の犯人で、露出度の高い姿をした女の子。
- ちなみにfate/strange fakeではバーサーカークラスで切り裂きジャックが登場しているが、
- 由来は同じであるものの、呼び出された英霊は異なっている。
- 『アッシリアの賢女王』 セミラミス
- クラス:アサシン(キャスター)
イラスト:森井しづき
設定制作:TYPE-MOON
- アッシリア帝国に君臨したとされる伝説の王女。
- 幅広い教養と男を惑わす美貌を持つ反面、贅沢と退廃を好む情熱的な性格をしている。
- 目的のためならば手段を選ばず、戦争、毒殺などの血なまぐさい方法も容赦なく行う。
- 『フランケンシュタインの怪物』 フランケンシュタイン
- クラス:バーサーカー
イラスト:岡崎武士
設定制作:星空めてお(TYPE-MOON)
- メアリー・シュリーの小説に登場する人造人間。
バーサーカーではあるが、暴走状態でなければ命令に極めて忠実に動く。
- 原作では醜い容姿の男性型怪物だが、Apocryphaでは可愛い女の子。型月ではよくあることです。
- 『剣闘士』 スパルタクス
- クラス:バーサーカー
イラスト:寺田克也
設定制作:虚淵玄(ニトロプラス)
- ローマに捕えられたトラキア人の剣闘士。奴隷による大規模な反乱軍を発起したことで有名。
- 「敵から負わされたダメージの一部を魔力に変換し、能力のブーストに利用できる」常時発動型宝具を持つ。
- そのため彼の戦闘スタイルは、敵の攻撃をひたすら耐えた後の反撃に尽きる。
- 『足柄山の金太郎』 坂田金時
- クラス:バーサーカー
イラスト:本庄雷太
設定制作:鋼屋ジン(ニトロプラス)
- 昔話で有名な頼光四天王のひとり。
- 暴れん坊で傍若無人だが、情に厚くて正義漢。子ども達のヒーローであろうと心がけている。
- 精神年齢=小学生低学年並みなためか、現代に召喚されてアッというまに世俗に染まったサーヴァント。
- 色恋沙汰に関してはめっぽう弱い。
-
- 『聖杯戦争を正しく導く旗手』 ジャンヌ・ダルク
- クラス:ルーラー(セイバー)
イラスト:武内崇
設定制作:奈須きのこ
- 百年戦争でオルレアンを解放したフランスの英雄。カトリックの聖人。
- 異名は彼女の宝具名にもなっている『紅蓮の聖女(ラ・ピュセル)』。
- 本作では聖杯戦争そのものに召喚された英霊として、聖杯戦争を正しく運営する役割を持つ。
余談
企画段階でボツとなったApocryphaだが、一部サーヴァントについては他の作品で登場している。
- 「Fate/Zero」では、第四次のキャスターであるジル・ド・レェと関係があるためか作中でもジャンヌ・ダルクについて何度か描写されており、またアニメ「Fate/Zero」15話のキャスター消滅間際、彼の回想部分にてジャンヌが生前の姿で登場した。その際のキャラクターデザインはApocryphaのものが使われている。
聖処女の登場に、キャスターとテレビの前にいる多数の旦那(お前ら)が歓喜の声をあげることになる。
- PSPゲーム「Fate/EXTRA」では、名前のみではあるがアタランテが登場している。
ゲーム中では姿が分からなかったが、コミックス版「Fate/EXTRA」ではApocryphaのキャラクターデザインそのままの姿で登場した。
- さらに上記作品の続編にあたる「Fate/EXTRA CCC」で、新規サーヴァントとしてカルナの参戦が決定した。
CVは遊佐浩二氏。(氏は他の型月作品で、劇場版アニメ「空の境界」のコルネリウス・アルバ役も担当している)
キャラクターデザインはほぼ同じだが、背中に羽を模した装飾が追加されている。
このように派生作などによって、Apocryphaのサーヴァント達は少しずつだが陽の目を見ている。
現在では本作の書籍化も決定し、今後も彼らがどのような活躍をしていくかが楽しみである。
小説設定
第三次聖杯戦争の終結後から派生した「if」の物語で、舞台は第三次聖杯戦争終結から60年後(2000年頃、Fate/stay nightの年代)のルーマニアになる。
※作中で「今より十年ほど前に、第四次聖杯戦争が執り行われたはずである。」と記述されている。
冬木の地にあった大聖杯を手中にし、聖杯降臨の儀式とともに魔術協会へ反旗を翻した「ユグドミレニア一族」。
そして彼らが召喚した"黒のサーヴァント"七騎によって、儀式成立まで間近と迫った。
一方、事実上の宣戦布告を受けた魔術協会もこれに対抗し、大聖杯の予備システムの開放に辛くも成功。
七人のマスターと"赤のサーヴァント"七騎を揃え、ユグドミレニアの野望を討たんとする。
斯くして、"赤"と"黒"、二つの陣営による「聖杯対戦」が幕を開けようとしている。
なお、小説化に伴って新規サーヴァントと既存サーヴァントを4体入れ替えした模様。
登場勢力
赤の陣営
判明している真名・触媒・宝具はネタバレ防止の為に反転してあります。
| マスター |
サーヴァント |
真名 |
宝具 |
触媒 |
| 獅子劫界離 |
セイバー |
モードレッド |
我が麗しき父への叛逆
(クラレントブラッドアーサー) |
ブリテンの円卓の木片 |
| シロウ |
不明 |
不明 |
不明 |
不明 |
| ロットウェル・ベルジンスキー |
不明 |
不明 |
不明 |
不明 |
| ジーン・ラム |
不明 |
不明 |
不明 |
不明 |
| ペンテル兄弟(兄) |
不明 |
不明 |
不明 |
不明 |
| ペンテル兄弟(弟) |
不明 |
不明 |
不明 |
不明 |
| フィーンド・ヴォル・センベルン |
不明 |
不明 |
不明 |
不明 |
| 獅子劫界離を除いた誰か |
アサシン |
セミラミス |
不明 |
不明 |
| 獅子劫界離を除いた誰か |
キャスター |
ウィリアム・シェイクスピア |
不明 |
不明 |
- 獅子劫界離
- フリーランスの死霊魔術師。シロウ以外の5人とは仕事をした経験がある。
- シロウ
- 聖堂教会の神父。聖堂教会から聖杯大戦に派遣された監督官にしてマスターのひとり。
- ロットウェル・ベルジンスキー
- 『銀蜥蜴(シルバーリザード)』の異名を持つ魔術師。
- ジーン・ラム
- 『疾風車輪』の異名を持つ魔術師。
- ペンテル兄弟(兄)
- 『結合した双子(ガムブラザーズ)』の異名を持つ魔術師兄弟の兄。
- ペンテル兄弟(弟)
- 『結合した双子(ガムブラザーズ)』の異名を持つ魔術師兄弟の弟。
- フィーンド・ヴォル・センベルン
- 『時計塔』の一級講師。
黒の陣営
判明している真名・触媒・宝具はネタバレ防止の為に反転してあります。
| マスター |
サーヴァント |
真名 |
宝具 |
触媒 |
| ダーニック |
ランサー |
ヴラド三世 |
不明 |
不明 |
| フィオレ |
アーチャー |
ケイローン |
不明 |
古びた一本の矢 |
| ゴルド |
セイバー |
ジークフリード |
幻想大剣・天魔失墜
(バルムンク) |
血に染まった菩提樹の葉 |
| セレニケ |
ライダー |
アストルフォ |
不明 |
液状の染みが残されたガラス瓶 |
| カウレス |
バーサーカー |
フランケンシュタイン |
不明 |
「理想の人間」の人体図 |
| ロシェ |
キャスター |
アヴィケブロン |
不明 |
不明 |
| 六導玲霞 |
アサシン |
ジャック・ザ・リッパー |
不明 |
不明 |
- ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア
- “八枚舌”のダーニックと呼ばれる魔術師でユグドミレニア一族の長。時計塔最高峰の階位“王冠(グランド)”を持ち二級講師としても活動していた。60年以上前の第三次聖杯戦争に参加していたのだが現在でも二十代後半の外見を保っている。
- フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア
- ユグドミレニア一族随一の能力を持つ女魔術師でダーニックの後継者と目されている。可憐な貴人と言った風体で足が不自由な事から車椅子に乗っている。降霊術と人体工学を得意としており、独自のアレンジで創り出した接続強化型魔術礼装(ブロンズリンク・マニピュレーター)は三流魔術師でも一流を倒せるほどの力を持つ。
- ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア
- 血筋に固執する傲慢にして尊大な男。それもそのはずでアインツベルンと並ぶとも称された錬金術の名家ムジーク家の継承者である。錬金術を扱う優秀な魔術師で魔力パスの分割という反則級のシステム干渉を実現した。
- セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア
- 怜悧な美貌を持つ女魔術師。黒魔術による呪殺を生業としている。
- カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア
- フォオレの弟で18歳。召喚術を扱うがその才能は凡庸である。
- ロシェ・フレイン・ユグドミレニア
- 黒の陣営マスターの中で最年少13歳の魔術師。人形工学(ドール・エンジニアリング)で名を馳せている。
- 六導玲霞
- 黒の陣営の中では唯一魔術師でないマスター。
宝具
TYPE-MOON 10th Anniversary Phantasmより
ネタバレ防止の為に反転してあります。
虚栄の空中庭園(ハンギングガーデンズ・オブ・バビロン)
竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)
左腕・天恵基盤(レフトハンド キサナドゥマトリクス)
右腕・悪逆捕食(ライトハンド イヴィルイーター)
この世ならざる幻馬(ヒポグリフ)
幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)
TYPE-MOONエース VOL.8 付録小説で使用が確認された宝具
ネタバレ防止の為に反転してあります。
幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)
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関連項目
- Fate/stay night
- Fate/Zero
- Fate/EXTRA
- Fate/EXTRA CCC
- 聖杯戦争
- サーヴァント(聖杯戦争)
- TYPE-MOON
- TYPE-MOON関連の一覧