ダーニック・プレストーン・ユグドミレニアとは、小説「Fate/Apocrypha」の登場人物の一人である。
あらゆる魔術系統を結集させた“千界樹”ユグドミレニア一族の当主。その実態は、ワケありの魔術師一族による連合の盟主にして支配者。そして同時に、ルーマニア・トランシルヴァニア地方の外れにあるトゥリファスのセカンドオーナーでもある、“王冠(グランド)”の階位を持つ魔術師。
一見すると、涼やかな外見をした青年といった風だが、実際は百年以上の時を生きたバケモノ。かつては、冬木の地にて行われた第三時聖杯戦争にて、ランサーのサーヴァント、フィン・マックールのマスターとして、第三帝国に与する形で参戦。だが、間桐臓硯ら御三家や第三帝国を出し抜き、大聖杯を強奪。と同時にトゥリファスに隠匿。
それから現代。黒のランサーことヴラド三世を召喚し、大聖杯奪還のために派遣された魔術師たちを返り討ちにする形で魔術協会に宣戦布告。一族の者たちを呼び寄せ、協会からの独立という目的を掲げたことにより、前代未聞の聖杯大戦勃発となった。
しかし、その一方では、自分たち一族を爪弾きにした魔術協会への復讐という側面も有している。
当主だけあって、落ち着き払った慇懃な態度をしており、フィオレやロシェなどの一族の中でも有望な才覚を持った者たちに対しては鷹揚さを見せることもある。また、サーヴァントであるはずのヴラドに対しては彼を王として敬意を払い、臣下の如く接している。
しかし、その本性は冷酷で狡猾な魔術師そのもの。ユグドミレニアの支配者だけあり一族の者たちから恐れられている。と同時に、ヴラドに対しても他の大多数の魔術師同様、本心ではサーヴァントをたかが使い魔として見下している。
また、目的のためならば、如何なる犠牲をも払える冷徹さと、どのような屈辱でも甘んじて受けながら耐え抜く冷静さをも有している。
なお、魔術師として桁外れに高い実力の持ち主であり、二級講師という地位を有していながら、周囲からのその評価は低い。
そんな彼の手腕は政治において大いに発揮される。権謀術数などお手の物で、裏切り寝返りなど日常茶飯事。また、独自の情報網も敷かれており、敵と見なした相手に対しては徹底的かつ執拗に追い詰めた上で破滅させるなど朝飯前。
実際に、叛旗を翻す直前まで協会側に計画を気取られなかったことや、大戦中においても独自のルートで必要物資を確保するなど、その辣腕を伺い知ることができる。
そのため、彼は一流の詐欺師“八枚舌”のダーニックとして知れ渡っている。
そんな彼が長い年月を掛けて立てた計画だが、黒のセイバーの突如の脱落を皮切りに、次第に旗色が悪くなっていく。そして、とうとう敵陣営により大聖杯が奪取されると、ダーニックはフィオレに丸投げ後事を託し、そして最後の手段に出る・・・・
もはや形成を挽回することも絶望的となり、敗北を受け入れようとしているヴラド。その前に現れたダーニックは、この劣勢を打開するための唯一の手段として、宝具“鮮血の伝承(レジェンド・オブ・ドラキュリア)”の発動を提案。だが、それはヴラド本人が忌み嫌っていると同時に、これを使用させることは死を意味することをダーニックは十分すぎるほど理解している。
にもかかわらず、彼は悪辣な本性を表すと同時に、三画の令呪全てを用いてヴラドに命令。当然、その身は彼の槍に貫かれてしまう。
その彼が令呪にて命じた内容は以下の三つ。
宝具“鮮血の伝承”の発動
大聖杯を手にするまで生き続ける
この不可解な最後の命令の真意。
それは、ダーニックが独自に編み出した奥の手。通常の魔術師であれば着目しないはずの魂を自身の糧とする、という大魔術にして禁呪である。ただし、かなり高度なだけあって危険度も大きく、ほんの僅かなズレでも死に至るという。そのため、ダーニックも過去に三度しか使用しなかったという。また、どれほど十全な準備の元に行なったとしても、やはり自身の魂は擦り切れてしまうらしい。
そうでなくとも、サーヴァントという規格外の魂を取り込むことの危険性はとてつもないほど大きい。
それでも、ダーニックはヴラドを乗っ取ることに成功してしまう。ただし、そこにいるのはもはや、ダーニックでもヴラドでもない。吸血鬼ドラキュラに端を発する、死徒とは異なる吸血鬼という災厄である。
もはや妄念のみで動く怪物と化していながらも、“鮮血の伝承”による能力を最大限に活かしているばかりか、ルーラーをはじめとする何騎ものサーヴァント、それもそのほとんどが神代の英霊を相手取りながらも、互角に戦いを繰り広げている。
そして、とうとう大聖杯を目前にするが、そこに突如現れたシロウ・コトミネと応戦。吸血鬼であるが故に、その弱点を的確に突かれてしまい、最終的には洗礼詠唱により消滅させられてしまう。
最後に、その正体を悟りながら・・・・
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掲示板
24 ななしのよっしん
2020/10/16(金) 21:09:32 ID: htOf27rxDe
子供産んでくれる女を時計塔以外で優秀どころ探せば良かったんでない?
というかダーニックの血族が一人もいないから魔術師的にはそっちの方が大問題では
25 ななしのよっしん
2021/03/08(月) 17:45:56 ID: 8y0rVM0EP6
衰退が予言されてる所にわざわざ優秀な母胎を差し出す必要がない、魔術は基本的に一子相伝だから下手すりゃ自分たちも衰退に巻き込まれる
そもそも、時計塔以外で広く浅く集めた結果が今の血族だし
26 ななしのよっしん
2021/06/09(水) 01:13:13 ID: CFLPbW14r0
なんだかんだでヴラドは強いし、めっちゃ有利な陣地も敷いたし、アヴィケブロンにも物資をつぎ込みまくったしと足場は固められるだけ固めたけど、いざ大戦が本格化してくると、チャラ男は日本から帰ってこないし、サド眼鏡はショタをペロペロしてるだけで仕事しないし、実質7対5で試合開始させられたのが悲しい。
何より赤組のカルナとアキレウスがチートすぎるし。
おまけにチョビ髭はほぼ自爆に近い形で早期退場するし。
止めとばかりにチャラ男が連れて帰ってくるはずだったアサシンも敵になるし。
フィオレ、カウレス、ロシェも経験不足感は否めなかっただろうし、アポクリ劇中でのダーニックさんの心労は、序盤からもう半端じゃなかったと思うんだ。
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最終更新:2025/12/06(土) 13:00
最終更新:2025/12/06(土) 13:00
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