アヴィケブロン(Fate/Apocrypha) 単語

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アヴィケブロン

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アヴィケブロンとは、小説版『Fate/Apocrypha』に登場するサーヴァントである。

CV宮本充

なお、記事ではこれ以降アヴィケブロンと表記する。サーヴァントについてはサーヴァント(聖杯戦争)の記事を参照。

ネタバレ注意 この項は、ネタバレ成分を多く含んでいます。
ここから下は自己責任で突っ走ってください。

概要

Fate/Apocrypha小説版で新たに登場したサーヴァント
"サーヴァント"の一騎として登場。クラスキャスター
マスターロシェ・フレイン・ユグドミレニア人形工学ドールエンジニアリング)の分野で名が通った若い魔術師

マントと、に貼り合わせたようなボディスーツを身にった男性。その姿は一見すると人形のようにも見える。
顔にはも顔もない貌の仮面を付けており、その表情を読み取る事はできない。でも何故か仮面をつけたままでも食事は出来る。カバラの ちからって すげー!
一人称は「」と思いのほか若々しい。

聖杯大戦が本格化する二カほどまでに召喚されたサーヴァントであり、ユグドミレニア一族が拠点とするミレニア塞内に工房を設置し、大戦に必要なゴーレムの生産に明け暮れていた。
マスターであるロシェからは「先生」と呼び慕われており、その関係性は教師と教え子というものに近い。

真名はアヴィケブロン、またの名をソロモンイブン・ガビーロール。
著名な詩人にして哲学者、そして稀代の魔術師である。十一世紀のスペインマラガに生まれた彼は、古代ギリシャアラビアユダヤの学問の智ヨーロッパ文化圏に紹介した、いわば文化人である。
彼の偉業の最たるもの、それはヘブライ語の『受け取る』という単から、『カバラ』という概念を生み出したことである。これは現代における魔術基盤の一つであり、つまりアヴィケブロンはこの魔術基盤を世に生み出した功労者と言える。中世ヨーロッパルネッサンス文化の起点となった人物の一人であると同時に、世界の裏側に生きる魔術師歴史に多大なを与えた紛れもない『英雄』。

性格は偏屈な厭世。生前病弱だったことも手伝ってか、他人との接触を極度に嫌った。ただしサーヴァントとして現界した彼はそこまで人間嫌いではないようで、マスターのロシェや、ユグドミレニア一族の長であるダーニックと会話をすることは普通に行っている。

キャスター」としての彼は、ゴーレムの製造に特化したサーヴァントと言える。
地作成により作り上げた工房は、防衛という点では並以下だが、ゴーレムの生産に特化した「製造工場」と化している。ここで一日三十体のペースで生産されるゴーレム達は、現代に生きる魔術師が一年かけてようやく一体を完成させられるかどうかという域にあることから、アヴィケブロンがうかがい知れる。カバラの術式により構築された彼のゴーレムの性は、低ランクサーヴァントならば互に打ち合える程。
使用する魔術ゴーレムに関するもの(及びそれを応用して土や石などに干渉するもの)がで、直接戦闘にはまるで向かない。Apo作中では『七枝の台(メノラー)』にった炎で飛行ゴーレムを中継した遠方のを見る遠見の魔術も使用している。

ステータス

スキル

地作成:B 魔術師として、自らに有利な地を作り上げる。
ゴーレム鋳造に一点特化した"工場"の形成が可
具作成:B+ 魔力を帯びた器具を作成できる。
キャスタースキルゴーレムに特化しており、
それ以外には何も作ることができない。
数秘術:B 魔術系統の一つ、カバラ。
ノタリコンによる短縮詠唱と組み合わせることにより、
複数のゴーレムに複数のコマンドを一で打ち込むことを可とする。
高速詠唱:B+ Fate/Grand Orderでの追加スキル
ゴーレム関係の詠唱のみ特筆すべき速度に。
穏の花果:EX Fate/Grand Orderでの追加スキル
伝説によると彼の才を嫉んだある男によって殺され、イチジクの根元に埋められたとされる。イチジクがあまりに甘美な実をつけるのを不思議に思った人間たちが掘り返し、男の罪が露見したと伝えられている。

ステータスは典的な『魔術師』のクラスのもの。
戦闘は不得手だが、一点特化した数多のスキルで創り上げたゴーレムを操ることで、一流の英霊相手でもある程度は戦うことが可

宝具

地(はは)に産まれ、ちせい)み、(いのち)を充たす”
火(ぶき)を振るえば、病(あくま)は去れり。不仁は己が頭蓋を砕き、義は己が血を清浄へと導かん”

“霊峰の如き巨は、の如く堅で。万民を守護し、万民を統治し、万民を支配する貌を持つ”

は土塊にして土塊にあらず。人間にして人間にあらず。楽園に佇む者、楽園を統治する者、楽園に導く者。らがらが希望らが

霊(ルーアハ)を抱くの名は――――『原初の人間アダム)』なり”

王冠叡智ゴーレム・ケテルマルクト)
ランク:A+ / 種別:対軍宝具 / レンジ:1~10 / 最大補足:100

Aランクの対軍宝具。アヴィケブロン工房内で鋳造しており、生前に作ることわなかった未完成宝具であり、彼がゴーレム鋳造に長けているのは全てこの一作の完成を悲願していたため。
ユダヤ教徒として敬虔でありながら奪と騒乱に満ちたユダヤを取り巻く環境を憂いだ彼なりの人類救済策。即ちダイレクトの思召す楽園を地上へと現出させる『意思を持つ固有結界(自固有結界)』。
起動直後時点では15メートルガンダム程度)のサイズであるが、大祝福により設置している間、際限なく魔力が供給されるため、倍々ゲーム巨大化し、巨大になるほどに戦闘力増してゆく。小説内で数千メートル級まで巨大化した際は、山を素手で粉砕し、クラス撃に耐えたほど。
また、学習も高く、黒曜石サーヴァント抵抗した際は、ものの僅かな時間で達人クラス太刀筋によって接近を阻止することに成功しはじめる。
しかしてその価は『楽園』を作り出すこと。 即ち巨大化固有結界たる『楽園』の拡大のためであり、『楽園』の完成にはこのゴーレム論、『楽園』内のもが傷つき飢えることもなくなる。
即ちこのゴーレムの確実な対処法は、“『楽園完成前に、大地から浮かせ(魔力途絶)、頭(制御)と炉心(動)を再生の間もないほど同時に破壊すること”という複雑な手順を要する。
一方、大地からの魔力供給すら追い付かないほどの大食らいのため、ある一定上の質の魔術回路を持つ魔術師を炉心にしなければ初期起動すらできない代物である。
彼の生前の悲願の成就は前、しかしそのために必要なのはサーヴァントを召喚可なほどの優秀な魔術師……。
果たしてその末は是非小説内で確かめてもらいたい。
余談だが、「ケテルマルクト」とはカバラ思想における「セフィロト」の第1のセフィラ(Keter:王冠)と第10のセフィラ(Malkuth:王)のことであり、彼の集のタイトルでもある。詠唱も中々に的。

外部出演

カプセルさーばんと』にゴーレムを呼び出す召喚系さーばんととして登場している他、『Fate/Grand Order』に召喚可サーヴァントとして登場している。

Fate/Grand Order

サーヴァントキャスター。アヴィケブロン、召喚に応じ参上した。
速で申し訳ない、工房が欲しいのだが……いいかね?」

イラスト近衛

第二部・ロストベルトNo.1実装時に恒常召喚可サーヴァントとして実装
ストーリーでは異聞帯・永久凍土帝国において主人公によって召喚され、味方サーヴァントとして同行する。異聞帯化したロシアでは現代では集めるのに苦労する魔力を帯びた素材がそこかしこにあるため、やりたい放題と言っていいレベルの大活躍を見せる。ゴーレム素材中になり子供のようにはしゃぐことも。かわいい
Apo時にべて口数が増えしみやすくなっている一方、主人公が「先生」と呼ぼうとした際には「先生と呼ばれる資格はない」と嫌がる素振りを見せるが…。

FGO内で使用した魔術詠唱は以下。いずれも宝具同様「セフィロト」のセフィラの名が含まれている。この他、ゴーレムの術式を応用し建物の石を介して内部の人間の会話を盗み聞く術を使用している。

ゲーム内性能

2部1章「永久凍土帝国 アナスタシア」にて実装。恒常3キャスター

「高速詠唱」でNPを溜め、「数秘術」を使って宝具ぶっぱなすのが基本。通常攻撃でのNP回収はあまり多くないのでArtsチェインを狙っていきたい。
特徴的なのは「穏の花果」で、スキル使用後アヴィケブロン本人が倒れた時に他の味方を無敵状態にする&回復するという効果が発動する。そのため、このスキルを生かしたい場合は「聖杯」等のダメージデメリットのある概念礼装や「ぐだぐだ看板娘」等のターゲット集中効果がある礼装を付けると効果を発動させやすくなる。エミヤ〔アサシン〕と組ませて「スケープゴート」の対にするというのもあり。

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