え えらいことや……せ 戦争じゃ………とは、普通の市街地にいる陸上自衛隊を見たヤクザの台詞である。
概要
漫画『野望の王国』19巻[1]に登場する台詞。花岡組組長の疋矢繁が、右翼の頭目かつ保神会会長である立馬国造が動員した陸上自衛隊の戦車や装甲車の部隊を見て、この言葉を漏らした。
立馬は自衛隊の中に私兵を持っており、既に18巻の時点で自衛隊を富士山麓にある代議士・浜岡の山荘に差し向けている[2]。また、19巻の最初ではヘリコプター4機で市街地にある浜岡邸に向かっている。これでも騒ぎにならないのは、政界で権力を握っている大神楽了造があらかじめ警察などに根回しをしているためである。
しかし、浜岡に協力する主人公の橘征五郎とその友人の片岡仁の策略により、立馬は「大神楽が自分を見捨てた」と騙され、大神楽と闘う(相討ちする)ことになった。そして立馬が自邸に集めたのがこの自衛隊である。
疋矢繁は主人公たちと手を組んだ者であり作戦の内容は知っていたものの、予想の斜め上を行く立馬の力に驚いてこの台詞を発した。他にも登場人物が以下のような台詞を言っている。
当然自衛隊を何の予告も無く個人宅に集めているため、町中の住民も腰を抜かしてしまっていたらしい。
なお、後の20巻の公道を走行する場面を見る限り、戦力は戦車が10台程度、装甲車・トラックが18台程度、組員が乗った車が40台程度と思われる。しかし、大神楽は立馬の出撃を聞いても平然としており、何か策があるようだが…
インターネット上では戦いのような出来事が起こった、または起こりそうな際にスラング・ミームとして使われることがある。主に該当のセリフをつぶやきながら疋矢繁が驚愕する表情が描かれたコマが、画像としてそのままコピペされる場合が多い。
それにしても、自衛隊を動員している原作の比喩こそまさに戦争のようであり、実質的にもほぼクーデターと言っていい状態である。
関連リンク
関連項目
脚注
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