ゲームポケコンとは、エポック社より発売された携帯ゲーム機である。
概要
1985年発売。ゲームボーイに4年先駆けてドットマトリックスによる表示方式を採用した、国産初のカセット交換式携帯ゲーム機である。
携帯ハードではあるが本体は大きく、初代ゲームボーイの2倍以上の大きさを誇るB5サイズ。カセットもまた大きく、ラベルには簡単な操作方法が書かれており、本体に差し込んでも窓から見える仕組みになっている。ボタンは方向キー、セレクトボタンとスタートボタンがそれぞれ一つずつ、アクションボタンが4つ本体に付いており、ゲームボーイより2ボタン多い。
このハードは携帯型カセットビジョンとして開発された事もあり、スペックはカセットビジョンを僅かに超える程度である。解像度は75×64と少ないが、カセットビジョンよりは高い(カセットビジョンの解像度は54×62)。ただし、液晶なので当然カセットビジョンのように斜めにドットを切る事ができず、画面もモノクロ二階調なので表現力はやや乏しい物であった。
なお、ゲームポケコンというネーミングに反してポケコンとしての機能は有していない純粋なゲーム機であり、ポケットに入る大きさでもない。また、本体にスライドパズルとお絵かきツールが内蔵されているので、カセットが無くても遊ぶ事が可能である。
前述の通り本体が大きく、対応ソフトの少なさ、そして何より当時はスーパーマリオブラザーズが同時期に発売された事によりあまり普及せず、知名度も高くない不遇なハードである。
対応ソフト
- アストロボンバー
コナミのスクランブルに酷似した内容で、ゲーム内容もほぼ一緒である。
対応ソフトの中では唯一スクロールし、動きも滑らかでアクション性が高い。
また、最終面にはボスも登場する。 - ブロックメイズ
プッシュマンを操作して迷路内でブロックを運んだり敵を破壊してクリアするアクションパズルゲーム。
ボーナスゲームとしてスロットゲームがある。 - ポケコンマージャン
その名の通り、麻雀ゲームである。
解像度の関係から牌のデザインが簡略化されているが、内容は本格的である。 - ポケコンリバーシ
こちらはオセロゲームである。
コンピュータとの対戦のほか、二人プレイも可能である。
但し、通信対戦機能が無い為、一台の本体を二人で受け渡すプレイスタイルとなる。 - 倉庫番
言わずと知れたPCのパズルゲームの移植版。
面数も多く用意されているので長く遊べるゲームだが、荷物がゴール地点に置かれてもグラフィックが変わらないという問題点がある。
一手戻す機能も用意されている。
以下の2タイトルは本体に内蔵されている物
- スライドパズル
いわゆる15パズルだが、パネルは12枚しか無い。
カウントアップによる時間表示が表示されているので、クリアまでのタイムを競う事ができる。 - お絵かきツール
十字キーとボタンで線を引き、絵を描く事ができる。
しかし、解像度の関係から、描ける領域は少ない。
白黒二階調なのでそれなりの表現力であり、ポケステのポケットじまんに若干近い。
但し、バックアップ機能は無いので絵の保存は出来ない。
関連動画
関連項目
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