ポエムコア(POEMCORE)とは、ポエムにトラックを合わせた音楽形態である。
ポエムコアは、ポエトリーリーディングや叙情ヒップホップに対する批評性を内包した、同種あるいは亜種の表現方法と言える。
ポエムコアは自己言及的な音楽ジャンルであると考えられ、いわゆるポエトリーリーディングや叙情ヒップホップ、それらとは異なった思想的・音楽的背景あるいは手法からスタートしている必要があると思われる。そして厳密な定義は、ポエムコアの創始者であるBOOL氏の考えに委ねられている(概要にて記述)。
概要
ポエムコアは、創始者であるBOOL氏によると、
ポエムコア (poem core) とは、
アニメ、お笑い、ゲーム ラジオ
といった サブカルチャーの影響を元に、
演劇的であり 音楽的である
詩の 朗読形態 です。引用元 ( 迷われレコード http://mayoware.seesaa.net/article/284965060.html
)
また、
<ポエムコアとは?>
ポエムコアとは、BOOLが2006年、自主制作アニメの制作にあたり、
音声コンテとして音声パートのみのデモ音源を作り始め発展させたスタイルを、
2012年に「ポエムコア」と名付け、ネットレーベルを中心に発表し広まり出した音楽ジャンルである。ポエムコアの音楽的特徴として、その特異な制作方法があげられる。
まず先行して、深夜の暗い部屋の中でポエムテープというポエムの朗読音源が作成される
そのポエムテープを元にトラックが作成され、最終的に楽曲として成り立つのである。
歌やラップなど小節に言葉を当てはめていく作曲方法とは根本的に異なるのだポエムコアではトラックパートの音色、ビートパターンなどに規定は無い
求められるのは、一定のBPMに沿っている訳ではない、非音楽的であるポエムパートをどのようにリズムに配置し
ポエムパートの世界観をどう演出し、どう音楽として聴かせるかだ。そしてそのポエムパートの世界観の指標となる三大要素がポエムコアには存在する
それが以下だ。
「ナイフのような自意識」
「スケベ心」
「闇」ポエムコアは 不良、インテリ、オタク、どのクラスタに当てはまるカルチャーかと問われれば
そうしたクラスタのどこにでも少なからず存在するクソメン&クソガール
のものだとはっきりと答えるだろう。
と定義されている。
BOOL氏によれば、ポエムテープがまずあって、そこに誰でも自由にトラックを合わせられるというのが、ポエムコアの厳密な定義の一つだと分かる。
しかし、BOOL氏と同じPOEM CORE TOKYOに所属するポエムコアアイドルのowtn.は、必ずしもBOOL氏の言うような定義に沿う必要はないと考えているようで、すでに多様なスタイルの可能性を見せている。
ポエムコアの代表曲
VOCALOIDにおけるポエムコアの歴史
ボカロにおいては、ポエトリーリーディングやVOICEROIDタグで、同種系統の曲はそれまでにも存在した。
しかし、明確にポエムコアと銘打って出された曲は、2014年6月24日投稿の【さとうささら】 声-水駅 【オリジナルポエムコア曲】が初である。
同時に、「POEMLOID」タグがSTAR.ac.jpの手で開発された。
POEMLOIDタグが、ポエムコア、ポエトリーリーディング、VOICEROID曲などを総合するタグとして、今後機能するかどうかが、「このブロマガ記事」で議論されている。
寡作ジャンルではあるが、一音楽形態として動向が見逃せないジャンルと言える。
ポエムコア関連動画
→
ポエトリーリーディングまたはそれに準じるボカロ曲
関連リンク
関連項目
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