ミタマセキュ霊ティとは、週刊少年ジャンプで2019年40号(9月2日発売)から2020年36・37合併号(8月11日発売)まで連載されていた漫画作品である。単行本は全5巻。作者は鳩胸つるん。
あらすじ
キャリアウーマンの母と二人暮らしの一人親家庭で育った少女・羽瀬玲奈(ハゼレナ)。彼女は生まれつきこの世のモノではない霊を引き寄せる体質であった。彼女は霊の存在と自らの持つ霊視能力を煩わしいと思いながらも、その運命を受け入れ日々平穏な生活を送っていた。
ある朝、友人と登校する彼女の前に御霊浄(ミタマ)と名乗る謎の男が現れる。彼は特殊な訓練によって培われた霊能力を武器に悪霊から人々を守る霊専門のボディーガード通称セキュ霊ティを名乗り、ハゼレナには100人弱の危険な背後霊が取り憑いていると警告する。しかしハゼレナはミタマを怪しく思いその忠告を無視する。
その日の下校途中、ハゼレナは凶悪な霊を無視しきれず襲撃されてしまうが、そこに彼女を心配していたミタマが助けにくる。ミタマは上半身に噛み付かれ窮地に陥るが、戦闘モードに切り替わり霊を祓うことのできる除霊銃によって悪霊を倒しハゼレナを救う。激闘を終えたミタマはハゼレナに取り憑いた霊を祓うために、今後も彼女をボディーガードすると宣言した。
登場人物
- 羽瀬玲奈(ハゼレナ)
- 霊が見え、霊と共に生まれ育った少女。霊視能力のためどこか陰を持つダウンな性格をしている。しかしミタマとの出会いをきっかけに疎ましかった霊に心を開き始め、仕事で忙しい母親が家を留守にしがちなこともあり、霊と家族として接するようになっていき徐々に明るさを取り戻していく。同様にミタマのこともはじめはうっとおしく思っていたが、滑稽ながらも真剣に自身を守ろうとする姿に年頃の少女らしくときめくこともしばしばみえる。貧乳であることを内心気にしているようで指摘すると怒る。
- 御霊浄(ミタマ)
- 国家も公認する対悪霊組織セキュ霊ティの一員。霊感はあるものの完璧ではなく、また何より霊に対して恐怖を感じるなど対霊戦には向いていない性格をしているが、善良な者を守るという強い使命感があり100人の背後霊に取り憑かれたハゼレナを救うために日々奮闘する。武器は霊を攻撃できる除霊銃と自らの生命エネルギーを凝縮して発射する聖光霊砕弾。普段は情けないが恐怖が一線を超えると涙と共に性格が一変し戦闘モードに入る。
- 黒須奏也(ソウヤ)
- ミタマのセキュ霊ティ養成学校の同期。豊富な知識と高いIQを持ち、厳しい養成学校の中でも学業はトップの成績で、さらには秀逸な槍術を持つものの、霊力を全く持っていないことから組織の者からは白眼視され閑職に就けられていた。そんな彼もまたミタマと共にハゼレナの霊を祓うため彼女をボディーガードすることになる。口は悪いが心遣い細やかな性格で、ミタマとは親友と言っても良いほどである。
- 江戸一コジメ
- ハゼレナの中学時代の同級生で彼女に恋心を抱いている。ミタマがハゼレナの彼氏ではないかという疑惑を抱き彼女を追跡する。祖父が高名な探偵であることが誇りであったが、実はその祖父こそが殺人を求めてやまない悪霊であり、コジメは祖父に取り憑かれて行動を奪われてしまう。
- 竹之内ジャンカ
- 封霊球という霊具に多くの霊を封じ込め、悪霊をしもべのように操る悪霊コレクター。一度ハゼレナの背後霊を収集しようと彼女に襲いかかるもゾビロによって撃退される。その後、出現した瞬間、場の者を全員呪い殺すとまで言われる悪魔の霊(デーモンゴースト)を引き下げハゼレナに復讐を挑む。
- ゾビロ
- セキュ霊ティ特別警戒区域のS級心霊スポットであるトンネルを住処にしていた非常に凶暴な悪霊。顔面から何本も人間の足を生やした異形の容貌を持つ。顔の足は意思によって伸長し、敵を攻撃することもできる。
- 幽子
- ハゼレナの背後霊の1人。霊でありながらミタマに恋をする少女。丹田に力を込めることで生身の人間と変わらない見た目になることが可能。自分の恋を応援してくれるハゼレナを友人と思っているが、彼女にとってハゼレナは同時に恋のライバルでもある。
- テリー・ストライプ
- ミタマの師匠。世界に3000人はいると言われるセキュ霊ティの中でもトップ10に入るほどの実力者で、ボーダー、ドット、チェックと並び眼球模様四天王(4アイズ)の一角。ミタマと同じく聖光霊砕弾を武器とするが、その威力は段違いで小さな川なら割ってしまうほどである。
- BODY
- セキュ霊ティ達の中で4アイズの下に位置するエリートセキュ霊ティ集団。それぞれが体の名前をコードネームに持つ。ミタマもかつて「チェスト」としてここに所属していた。
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関連項目
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