合法MADとは、著作権などの問題が一切無い、夢のようなMADである。
概要
日本法における、著作権法では著作権侵害を「著作者人格権、著作権、出版権、実演家人格権又は著作隣接権を侵害した者(119条1号)」と定義しており、多くが二次創作であるMADは著作隣接権、翻案権、同一性保持権等の侵害と裁判所に判断される可能性がある。
(※法律の判断は簡単には我々でするべきものでなく、裁判にかけられ、裁判所の判断が全てであることを留意。)
そのため、ニコニコ動画における著作権や著作人格権などに関連する権利上においてクリーンなMADの数は大変少ないが、ニコニ・コモンズで配布されているフリー素材などを活用することで、完全にクリーンなMADが製作可能である。完全にクリーンなMADを作るためには、完全に自分でオリジナルの素材か、インターネット上で配布されているパブリックドメインやクリエイティブコモンズなどのフリーライセンスで配布された素材のみを使うことが必須条件となる。
クリーンな素材の例
ここでいうVIP先生は、映画「メトロポリス」のアンドロイド・マリアという登場人物の俗称である。映画「メトロポリス」は、1926年に制作されたドイツ映画であるため、著作権保護期間が過ぎ、現在はパブリックドメインになっている。
つまり、自由にMAD素材にできる素材例の1つといえるのだ。
いかし、ここで気を付けるべきなのは、VIP先生と呼ばれる要因となったDJ Xbrav氏が2004年にNewGroundに投稿した「Geno's Forest ROBOvoice」がパブリックドメインやフリーライセンスで配布された状態でないことだ。この楽曲と組み合わせてしまうと、完全にクリーンなMADは制作できない。
次点で分かりやすいのはJust Do Itだろうか。
Just Do Itは、アメリカの俳優、シャイア・ラブーフが出演・投稿した動画である。クリエイティブコモンズというフリーライセンスが動画に付与されていたことをきっかけに国境問わず様々な二次創作が増えたいわば、世界中にミーム的に増殖した合法MAD素材の代名詞だろう。
クリエイティブコモンズでMADが製作できる有名な例では、SCP財団MADがあげられる。
クリエイティブコモンズは、二次創作などを活性させるために考案されたライセンスのため、使い方がわかれば、素材を使用する選択肢が増えると思われる。
合法MAD動画
関連項目
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