宇野バス(正式名称:宇野自動車株式会社)とは、岡山県岡山市北区表町2丁目に本社を置くバス会社である。
概要
宇野バスは1918年7月、宇野三郎が岡山県和気郡香登村(現:岡山県備前市)で起業。フォード・モデルTを使い岡山~備前間を結んだのが始まりである。岡山県で最初に起業したバス会社である。
社名の「宇野」は創業者の姓。岡山県玉野市宇野とは無関係なので要注意。
2014年現在でも同族経営の企業である。
日本のバス会社の中では数少ない、高速バスを運用した経験が無い一般路線バス専業のバス会社である。
路線
ICカード
2013年3月12日にHarecaを導入。他のHareca導入事業者(両備バス等)とは違い、ICOCA・PiTaPaの使用が出来ないので要注意。
日本最低をめざすバス会社!?
宇野バス公式HPを見ると、『日本最低をめざすバス会社』という文字が書かれていた。これは、悪い意味での"最低"ではない。では何が最低かというと、基準賃率(1kmあたりの運賃)最低を目指しているという意味であった。その後、民間事業者で基準賃率が日本最低だったバス会社が運賃を値上げしたことから、2015年10月についに民間事業者として基準賃率日本最低(1kmあたり23.2円)を達成した結果、こんなページが登場することに。
(ちなみに基準賃率日本最高のバス会社の運賃は、1kmあたり55.9円である。)
しかし、それでも実は経営上手で、創業以来長く赤字を出したことがなかったが、平成28年3月期決算で営業損益が初の赤字となった。これは新車投入に伴う減価償却費の増加が原因。
特徴的な取り組み
ノンステップバスを投入しない
宇野バスのポリシーのひとつに「着席がお客様への最大のサービス」というものがある。宇野バスはこのポリシーに反する(座席を多く設置できない)ノンステップバスを一切投入していない。
しかし交通バリアフリー法の制定により、よほどか特殊な路線環境のある路線を持たない限り、ツーステップバスの新車を路線バスに投入できなくなったこと、障害者団体などから圧力要望があったこと、一番新しいツーステップ車でも車齢が10年を超えたことなどから2012年にようやく車椅子スロープ付きのワンステップバスが1台導入された。実はこのワンステップバス、宇野バスにとって12年ぶりの新車である。
その後2013年から毎年ワンステップバスが少しずつ増備され、2015年には25台が投入された。
運行管理システムの画面が表示されるバスロケーションシステム
宇野バスでは自社のホームページでバスが今どこを走っているか乗客が一目で確認できるバスロケーションシステムを公開している。
バスロケシステム自体は他のバス会社でも見られるため特徴的な取り組みとは言えないが、宇野バスでは業務用運行管理システムの画面をほぼそのまま表示したバスロケーションシステムが公開されており、どの車両がどこを走っているか一目で分かるようになっている。
ちなみにこの運行管理システムの画面が表示されるバスロケを宇野バスでは「マニアタイプ」としている。
この他宇野バスのバスロケは停留所でも見られる時刻表タイプ、運行中のバスの位置を地図に重ねて表示する地図タイプ、遅延が発生しているバスが分かりやすい一覧タイプが用意されており、どのタイプを選んでも車両のナンバーが表示される。
コンセント付きバス
高速バスではもはやおなじみの充電用コンセント。宇野バスでは一般路線バス用車両にコンセントを付けた車両が導入されている。
この取り組みは西東京バス・京成タウンバスなどでも既に行われているが、宇野バスの場合はパソコンの電源にも使える点が他にはない特徴と言える。
このパソコンも使えるコンセント付き車両の番号は岡山200か14-86。上記のバスロケーションシステムでどの路線に入っているか確認できるので、狙って乗りたい場合は確認しておこう。
車内フリーWi-Fi
一般路線バス用車両全車両にフリーWi-Fiの設備が設けられており、対応機器であれば無料で使用可能。他社でありがちな時間制限は無く、事前契約も必要ない。
関連動画
関連項目
外部リンク
- 0
- 0pt