概要
島原伝統芸能とは、天草四郎時貞が考案した伝統芸能である。
独特の所作により一瞬のうちに相手の戦意を喪失させると共に、戦うことの愚かさを伝えることを目的とする。
流れるような美しさと全身を躍動させる力強さを併せ持ち、感動に涙するものも珍しくない。
長時間眺めていると頭が真っ白になり何も考えられなくなるという(戦いのことなど考えられなくなる)。
しかし下記のように一連の動作の難易度が非常に高い上に、肉体的・精神的に激しい苦痛を伴うため、重傷死傷を負うものが後を絶たず、後継者が一人も現れなかったため、静かにその姿を表舞台から消していったとされている。
所作の流れ
其の壱 降臨
魔方陣を展開し光の柱と大きな音を立て、その中から降臨する。
派手に登場することで、相手を自身に注目させる効果がある。
降臨後は「汝に祝福あれ」と声をかけ、戦いの中でも相手を敬愛する姿勢を示す。
其の弐 待機
戦闘開始の瞬間まで降臨した姿勢のまま不動で立ち続ける。
この間に精神を集中させ気を高めておくことが重要。
二回戦以降は構えを取る事が許される。
其の参 発光および滑走
戦闘が始まった瞬間に全身から七色の光を発し一瞬相手の目を眩ませる。
それと同時に相手の背後目掛けて奇声を上げながら素早く仰向けに滑り込む。
相手は瞬時に背後に回られたことと、仰向けに倒れ抵抗の意思を見せない敵の姿に戦意を喪失する。
仰向けは自然界での降伏の姿勢に当たり、相手の動物的本能に訴えかけることが可能。
奇声は「Foooooo!?」が一般的。効果は不明。
相手に戦意がまだ見られる場合、すぐさま間合いを戻し「待機」に入り、再び相手と対峙し二回戦に入る。
一般人から見る島原伝統芸能
まず光の柱を立てて降臨する時点で一般人には不可能である。
また一般人は体を七色に発光させることもできない。
よって一般人に行えるのは「待機」と「滑走」のみである。
が、待機状態から滑走を行う際に助走や勢いをつけることは禁止されている。
相手が警戒する可能性があるためだ。
そのため速度0の状態から一瞬で加速し相手の背後に回りこまなくてはならない。
少なくとも4~5m近くは無助走で滑る必要がある。相当な脚力が要求されるだろう。
滑り込みにも相当な技術が要求される。
仰向けでの滑り込みということで、野球やサッカーのスライディングに近いものと想像されがちだが全く違う。
体を _ の様に倒して滑るわけではなく、 / の様に斜めに倒し滑っていく(頭が上)。
さらに体は大の字に開く必要があり、受身を取ることも許されないため着地時に臀部や頭部を強打することになる。
着地の衝撃で奇声の声色がブレることも許されない。
またザザーと音を立てて滑っては美しくないため、できるだけ地面に接する時間を少なくする必要がある。
2~3m先で臀部から着地し、臀部の弾力を利用して跳ね進み、もう一度臀部で着地し静止するのが最も美しい。
初心者は「滑る」というより「跳ねる」という感覚で取り組むと良いだろう。
ここまでで「ギリギリなんとかなりそう・・・」と思っている方が居るかもしれないが甘い考えである。
島原伝統芸能の最大の難関は滑り込みに入る速さにある。
常に合図から0.015秒(1F)以内に滑り込みを開始する必要があり、常人の反射神経では絶対に不可能である。
というか人間の反射限界は0.1秒なので人類には不可能。
仮に出来たとしても常に限界を求め続けられるため、精神が磨り減らされていく。
こうした理由から一般人に島原伝統芸能の習得は不可能であり、今後も後継者が現れることはないだろう。
島原伝統芸能の歴史
創始直後には人々から悪夢と恐れられた異星人ブロリーを鎮圧。
しかし怒り狂うブロリーを一度だけ止めきれず、初めての敗北を味わう。
(4R 2WIN 1LOSE 1DKO)
直後、伝説の戦士と呼ばれる神・ゴジータと対峙。
一度は芸を成功させるものの、ゴジータが分身を利用し天草を拘束。滑り込みが行えず、完全敗北を喫する。
結果、神の怒りを抑えることが出来ず多くの犠牲者が出てしまった。
天草は己の無力さを痛感し、神を超えるべく厳しい修行に入る。
(27R 1WIN 2LOSE 24DKO)
過酷な修行を終え修羅と化した天草は再びゴジータに挑む。
分身の拘束をも許さない驚異的な速度を得た天草は、超長期戦の末にゴジータを鎮めることに成功する。
しかし修羅と化した天草は争いの道に引きずりこまれ、島原伝統芸能の本質を見失うことになる。
その状態で後継者育成にあたった為、目的の見えない地獄のような修行が課せられ、次々と若者が斃れていった。
その結果、島原伝統芸能は「相手に捨て身で突っ込み死んで逝く」という誤った認識を持たれ、敬遠されるようになる。
(222R 2WIN 220DKO)
気づいた時には島原伝統芸能継承を志す者はどこにも居らず、修行に斃れた者の骸が辺りに転がるのみであった。
「こんなはずはないのに・・・」
一人嘆く天草の眼前に一つの影が現れる。
それは紛れも無く天草自身であった。戦いを止めようと必死だった人間の姿がそこにあった。
その姿を見て天草は確信する。
この者と交われば昔の自分に戻れる。自分を超えられる。
影の正体は分からない。自分が作り出した幻想かもしれない。
しかしそんなことは関係ない。
天草はいつ終わるとも知れない戦いに挑む。
(?R ?WIN ?LOSE ?DKO)
かつての自身の姿を見て、天草はついに真理へとたどり着く。
「今度こそ真に争いを止められる!」天草は喜々として世に再び現れた。
次々と並み居る猛者達を滑り抜けてゆく天草。
天草はそこで、少女と出会った。蝙蝠の羽を持つ、小さな少女。
このような者を争いに巻き込むわけにはいかない。
天草が意を決した瞬間、
なんと、その少女は男よりも速く身を伏せ、さらに仰向けに倒れ込んだのである。
天草は呆気にとられ、しばらくしてふと微笑んだ。
止めるべき争いなど、もはやどこにも存在しなかったのだ。
自らの時代の終わりと新たな世代への期待に感極まり涙した天草は、
『汝の業救い難し』
誰に向けることと無くこう言い残したという。
なお、余談であるが、天草が出会ったこの少女、
世間では『バッタの妖怪』と呼ばれ、親しまれていたという。
要約
シュゴォォォォォオオウ・・・
ナンジニシュクフクアレ♪
ROUND 1 FIGHT !
Fooooooooooooooooooooooooo!?
ドサンドサン
ダボゥケイオゥ・・・
ROUND 2 FIGHT !
Fooooooooooooooooooooooooo!?
ドサンドサン
ダボゥケイオゥ・・・
ROUND 3 FIGHT !
Fooooooooooooooooooooooooo!?
ドサンドサン
ダボゥケイオゥ・・・
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ダボゥケイオゥ・・・
参考文献
民明書房刊 『島原伝統芸能の発展と衰退』
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関連項目
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