新幹線総合指令所とは、東海道新幹線・山陽新幹線・博多南線及び九州新幹線(博多駅~新鳥栖駅間)の輸送指令所である。住所非公表。
概要
東海道新幹線の開業にあわせて稼働を開始した輸送指令所で、東京都内のどこかに位置している。国鉄時代は所在地が公表されていたが、民営化後の社会情勢の変化などもあり保安上所在地非公表となった。このため、取材の際にも場所だけでなく一部モザイクをかけることとなっている。
(同様の理由で、JR東海では愛知県小牧市にある研究施設も詳細な場所は非公表扱いである)
横長の総合表示盤には左を東京、右を博多として全区間を表示し指令業務と運行管理を実施。博多から先の九州新幹線の所管はJR九州で博多総合指令センターが全区間の指令業務を行っているが、博多総合車両所・博多南線との関係で新鳥栖駅までの運行管理も東京で実施している。このため、九州新幹線開業に際し博多から先の表示盤が継ぎ足され、新鳥栖駅~鹿児島中央駅間の表示盤も別途設置されている。
この表示盤は名古屋のリニア・鉄道館と京都の京都鉄道博物館に再現したものが存在する。
職員はJR東海・JR西日本・JR九州からなるが、前述の路線管轄の関係から多くはJR東海とJR西日本の職員により構成されている。
業務内容は運輸系統と工務系統で構成されている。運輸系統は24時間体制で輸送指令(旅客担当・列車担当)、運用指令からなり、運行管理情報を集約して発信する情報指令も存在している。工務系統では施設指令、電力指令、信号通信指令からなる。また、全体を統括する輸送指令長が各勤務ごとに設けられている。
冬季の降雪時やインシデント発生時は現場からの情報をもとに総合指令所より指令が発せられる。また、指令所内でもJR東海・JR西日本間で協議や引き継ぎが行われる。
※近接しているため、指令内容が漏れ聞こえて引き継ぎ前に問い合わせる場合もある。その結果、34Aは新大阪駅発車後に車掌に「念のため」確認要請をし、名古屋駅で点検後運転が打ち切られた。
なお、阪神淡路大震災をきっかけとして東京が災害等で機能不全となった場合のバックアップ施設を設ける必要性が認識されたため、JR東海からJR西日本に働きかけ大阪市内に新幹線第ニ総合指令所が1999年に新設された(新大阪駅付近のどこかにあるがこちらも保安上の理由で住所非公表)。年1回(12月上旬)訓練及びメンテナンスのため東京から大阪に業務移管しているが、いつでも指令業務が行えるよう平時より最新データは大阪に送られて待機している。なお、大阪では必要時に概ね1時間で指令業務開始となるよう体制を構築しているが、2024年1月現在幸い訓練以外ではまだ指令業務を行っていない。
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