桶ダンスとは、ジャニーズ事務所のミュージカル『少年たち』シリーズ内で披露されるダンスで、ジャニー喜多川のオカズである。
概要
ミュージカル『少年たち』は「様々な理由で犯罪を犯して少年刑務所に入った少年ら」を描いたミュージカル作品である。企画・構成・演出はジャニーズ事務所の創業者にして社長(当時)であったジャニー喜多川。1969年にジャニーズ事務所のアイドル「フォーリーブス」主演で初演された後に、同じジャニーズ事務所のアイドルやその候補生たちの出演で繰り返し上演されている。
「桶ダンス」は2010年版『少年たち 格子無き牢獄』から取り入れられたシーンで、受刑者の少年たちが集団で入浴する場面にて、仲間内の「おふざけ」として桶を持って踊るというもの。看守に怒鳴られて終了する。
このダンスが無かった年もあるのだが、2016年に「4年ぶりに復活」し、その後にも披露されていった。
パンツだけ身に着けている(全裸に見えるように肌色のパンツになっている)姿で、桶で股間を隠すようにして踊る。桶ダンスの前には、その格好の演者らが「すりガラスで隠された向こうで、桶で股間を隠していない状態で台詞のかけ合いをする」ようなシーンも入る。
出演者が「ジャニー(喜多川)さんがめっちゃこだわってたらしいよ。『桶ダンスだけは絶対やるんだよ!』って、照明とかも人一倍こだわってたと。」とメディアのインタビューにて伝聞調ながら語ったことがある。
批判
「話題のシーン」「目玉シーン」ではあったが、要するに疑似的な「裸踊り」ではあるので、好みが別れるものでもある。ジャニーズファンの間でも、喜びや歓迎の意見がありつつも、「ドン引き」「好きじゃない」といった声も混じっていた。
また、「美形の若者たちに裸踊りをさせて観客が鑑賞する」というものであり、さらには各公演の中には未成年の演者が含まれるものもあったため、一部のジャニーズファンらの間では「未成年者の性的消費、性的搾取ではないのか?」と問題視する声も挙がっていた。
特に2021年の公演時には、演者に未成年が多く、さらには18歳未満の人物までも含まれていたこともあって批判の声が例年より強かった。「#桶ダンスやめてください ジャニーズ事務所は桶ダンスを廃止し、未成年の保護に取り組んでください」というオンライン署名運動が展開され2か月余りで3000人以上の署名を集めたり、短文コミュニケーションサービス「Twitter」(現「X」)上でその署名運動に賛同する「#桶ダンスやめてください」のハッシュタグが拡散されたりという現象が起きていた。
- キャンペーン · #桶ダンスやめてください ジャニーズ事務所は桶ダンスを廃止し、未成年の保護に取り組んでください · Change.org
- #桶ダンスやめてください - 検索 / X
- 桶ダンスはアカンのか…? ジャニーズ伝統の“全裸に見える”ダンスと「下品でない裸」の条件とは | 文春オンライン
しかし2021年の公演でも、その次の2022年の公演でも桶ダンスは行われた。
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2023年にはジャニー喜多川性加害問題が大きく報道された影響により批判的な声がさらに高まり、ようやく封印された。
関連項目
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