都道府県歌とは、日本の各都道府県やその住民を象徴する歌である。「○○県歌」「○○県民の歌」などと呼ばれる。
概要
国に国歌があるのと同じ感覚で、日本の都道府県にもそれを象徴する歌が作られて制定されている。多くは戦後にGHQの奨励により作られたり、国体の開催などに伴って制作された歌を流用したもので、全体的に比較的歴史は浅いが、中には明治から歌われていたものもある。
内容は多く自然の豊かさ、文化の隆盛、農工業など産業の発展、そして都道府県民の結びつきを歌う。作詞・作曲は公募によることが多いが、著名な作詞家や作曲家に依頼されている例もあり、意外なところで名前を目にすることもある。
ただし本来の目的が「都道府県民の愛唱歌」という位置づけなのに対し、肝心の都道府県民への知名度は高くないことが多く、「県民だけど知らない」というコメントが大量に見られる。長野県歌「信濃の国」は明治から歌われていたこともあって全国区と言えるほど有名になっているが、あくまで例外である。
なお大阪府・広島県・大分県では府県歌を制定していない。ただし、この3府県ではいずれもスポーツ関係の行事に限って演奏される「体育歌」があり、国体で府県旗を掲揚する時はその曲が代わりに演奏される。また、大分県の場合は民間で作られた「大分県行進曲」が人気のため県が正式な県民歌を制定する機会を逸失したと言う特殊な事情がある。東京都では戦後制定された「東京都歌」のほか、前身である東京市の市歌「東京市歌」も都歌と同等の扱いをしている。公式サイト
関連動画
長野県歌「信濃の国」については、アレンジ音源やカラオケオフでの合唱など異色の展開を見せている。
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