B-58とは、コンベア社の開発したアメリカ空軍の超音速戦略爆撃機である。愛称はハスラー(Husler)。
概要
Q:強力な敵の防空網を突破し、目標を爆撃するにはどうすればいいか?
A:とにかく速く飛んだらいいんじゃね?
というシンプルな発想を形にしたのが本機である。細身のデルタ翼の機体に4発の戦闘機用ジェットエンジンを搭載し、爆撃機としては世界初の超音速飛行を実現。最大速度はマッハ2に達した。
戦略爆撃機としては非常にコンパクトな機体で、B-52のように機体内に爆弾倉を設けることが出来ないので機外に予備燃料タンクを兼ねた核爆弾ポッドを搭載して、敵地上空でポッドを投下する仕組みとなっていた。
固定武装として後部に20mmバルカンを装備していたが、弾速より飛行速度が速いため、地上から見れば発射した弾丸が後ろ向きに飛んでいるように見えたはずである。
自動化の進んだ電子妨害装置AN/ALQ-16(欺瞞信号を発して敵レーダによる距離方位補足能力を低下させる)を搭載し、AN/ALE-16チャフ・ディスペンサーで擬似目標を撒きながら核爆弾を投下して一目散に逃げるコンセプトを採用していたが、ソ連の地対空ミサイルが発達すると、高高度高速侵入は難しくなり、燃費の悪い低空侵攻を余儀なくされ、短い航続距離を一層切り詰める結果となった。低空侵攻戦略爆撃機FB-111Aの就役に伴い、1969年には退役に追い込まれた。[1]
B-58の登場する作品
関連動画
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関連項目
脚注
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