Linux Mintとは、Ubuntuから派生したLinuxディストリビューション一つである。
最新安定版はLinux Mint 20 "Ulyana" (2020年6月27日リリース)
概要
Linux Mintは、最新・快適を目標にしており、シンプルさは求めず、多くのソフトウェアや最新の技術を積極的に採用し、誰にでも快適に使用できるLinuxディストリビューションとなっている。
Ubuntuをベースにしており、同じリポジトリを共有しているため、Ubuntuで動くソフトウェアならば、ほぼ100%動く(そもそもデスクトップ環境とソフトウェアの豊富さくらいしか違いが見当たらない)。
とはいえ、デスクトップの見た目の違いは、「Unityが使いにくい」、「Windowsの"スタート"に近いほうが使いやすい」といったユーザーにとっては、とてつもなくありがたい仕様になっている(同じGNOMEとは思えないほど違う)。
現在使われているデスクトップ環境は、GNOME 3から派生したCinnamon、GNOME 2から派生したMATE、Xfceの3つ。(18.xまではKDEを採用されていた。)
どちらもWindowsに良く似たデザインを持っているがCinnamonの動作にはGNOME 3の要件に従い3Dアクセラレータが必須となる。
デフォルトでインストールされるソフトウェアには、Ubuntuのデフォルトでは外されている多くのマルチメディアコーデックや、Linux Mint独自のmintソフトウェア群"Mint Tools"などがある。
Linux Mint Debian Edition
Linux Mint Debian Edition (LMDE)とは、2010年9月にリリースされた、Ubuntuの代わりにDebian GNU/LinuxをベースとしたLinux Mintである。
最新安定版はLinux Mint Debian Edition 4 "Debbie" (2020年3月20日リリース)
デスクトップ環境は、GNOME 3から派生したCinnamonのみ。
ローリング・ディストリビューションであるためバージョンはあまり明確なものではない。
同じLinux Mintと言っても、ベースがUbuntuかDebian GNU/LinuxかというのはLinux Mintにとっては重要な点で、メリットもデメリットもある(しかし現時点ではデメリット多め)。
例えば、Ubuntuと互換性があったことによって問題なく使えたソフトウェアが、LMDEではDebian GNU/Linuxがベースになったことによって使えなくなる場合があったり(もちろんその逆もあるが)、Ubuntuをベースとして作られていたために使いやすく整えられていたものも、Debian GNU/LinuxがベースのLMDEでは初心者には少し使いづらさを感じる仕様となっている。
しかし、デメリットばかりで何一つメリットがない訳ではなく、ちゃんとLMDEを生み出すに至った重大なメリットがある。
それは「軽量化」である。
これまでは「Debian GNU/Linux → Ubuntu → Linux Mint」のように作られていたが、LMDEの場合は「Debian GNU/Linux → LMDE」と作っているため中に入ってる余分なものが少ない(余分でないものまで少ない)。
しかし、上記でも言った通りデメリットだらけであることや、まだまだ不安定であること等を考慮すると、今後のLMDEの成長に期待をしつつ、今のところは通常のLinux Mint使っておくほうが無難である。
動作条件
- 1GB RAM(快適な使用のために2GBを推奨)
- 15GBのディスク容量(20GB推奨)
- 1024×768の解像度
(条件以下の解像度の場合、画面に収まらない場合はALTキーを押してマウスでウィンドウをドラッグする。)
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
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関連項目
外部リンク
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