RPG-7とは、ソビエト連邦によって開発された歩兵携行用の対戦車兵器である。 少なくとも40カ国が正規に採用しており、様々なモデルが9カ国以上で生産されている。
概要
GTAやメタルギアといったゲームでは非常に頼りになる対戦車兵器。ゲーム上の都合でロケットランチャーに分類されることも多いが、厳密に言えば「ロケットモーターで加速する擲弾(グレネード)を射出する無反動砲」という分類のややこしい兵器であり、ロケットモーターを持たない弾頭も存在する。
重さ7kg・全長95.3センチの砲筒に重さ2.5~4.5kgの巨大な弾頭を用いる。構造上、横風の影響などを受けるために精度はあまり高くなく、特に移動する目標に命中させることは熟練した兵士でも難しい。確実性を求める場合は相手の銃撃の射程内から撃ち込む必要がある。発射機本体は基本的に無反動砲のため、発射時大量の後方爆風(バックブラスト)を発し、射手の位置を暴露してしまいやすいこともあって、自殺兵器と呼ばれ嫌われることも多い。
最近の対戦車兵器のようにバックブラスト対策がされておらず、爆風が後方にモロに吹きつけるため、後ろの安全を確保しないと自身が焼かれる事となる。
間違っても室内から撃たないように。
精度の低さを補うために単一の目標に複数のRPG射手が同時に攻撃を行う戦術が取られることもある。
使用する対戦車弾(成型炸薬、HEAT)には第三世代戦車の正面装甲を貫くだけの貫徹性能はないが、側面や後面、上部から狙われれば行動不能、最悪撃破される。無論戦車ほどの重装甲が施されていない軽量の装甲車や旧型戦車、ヘリなどにとっては正面から撃破されるなど、かなり脅威である。なおかつ安価で扱いやすいことから、途上国では頻繁に流通し軍隊・武装組織問わず重用されている。ゲリラやテロリストが戦車すら破壊できる手段を持ってしまったことで地域紛争が泥沼化しやすくなったという問題も生んだ。
最近ではERA対策のタンデムHEAT弾頭や対人用の破片榴弾、サーモバリック弾なども開発されており、同一の発射器で使用可能である。
ちなみに、それなりにまっすぐ飛んで弾頭重量があるため、建物にぶち込む手榴弾代わりに市街地戦でよくつかわれる事もある。
北朝鮮の不審船も日本の海上保安庁の巡視船にこれを二発撃ち込んだことがある。荒れた海でRPG-7がどれだけの命中率を期待できるかはともかく、命中していれば大惨事は免れなかったろう。
現在でも正規軍・民兵問わず現役で使われているが、開発元のソ連・ロシア軍では後継が開発されており、RPGシリーズとしてRPG-17やRPG-18、RPG-29が誕生している。
特に、最新型のRPG-29は超頑丈なメルカバMk.4やチャレンジャー2を撃破しており、新たな脅威となっている。
また、RPG-7はニコニコ動画内のUTAU関連動画においてデフォ子(冒頭のイラストのキャラ)のキャラクターアイテムとして定着している。
関連動画
関連商品
関連項目
- Rocket-Propelled Grenade
- 軍事
- 戦車
- HEAT弾
- RPG-29
- 携行ロケットランチャー・無反動砲等の一覧
- ブラックホークダウン
- そしたら沢田のアニキが1人でその場所に行ってなァ ロケットランチャーをぶっ放してその建物を木端みじんにしてもうたんじゃ
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