やはり狂人であったかとは、ゲーム『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』に登場するボスキャラクター・フレイムタイラントの台詞である。転じて、サガシリーズ関連の頭のおかしいプレイヤーたちを評する褒め言葉(?)となっている。
概要
『ロマンシング サ・ガ』には四天王と称されるモンスターがおり、リガウ島のトマエ火山奥深くにその一角・フレイムタイラントが棲んでいる。四天王らは相当の実力を持ちながらも、人間と争うことを嫌って隠れ住んでおり、基本的に手を出さなければ無害なものである。
トマエ火山は溶岩が噴き出る上にモンスターの巣窟という危険地帯で、普通の人はそうそう行かない所である。しかしそんな危険地帯に足を踏み入れる人間がいないわけではなく、最奥にいるフレイムタイラントに対面すると「よくもまあ こんなところまで にんげんが きたものだなー」と感心のコメントを漏らす。同作のリメイク版の『ミンストレルソング』では「人間か。人間がトマエ火山の中心部までやってくるとは、よほどの勇者か狂人だな。勇者ならば、それ相応のもてなしをせねばなるまい。」とねぎらいの言葉がバージョンアップしている。
話の分かってくれるいい奴なのだが、そんな相手にも喧嘩を売れるのがロマサガ。その挑みかかる時にフレイムタイラントが発する台詞が「やはり狂人であったか。降りかかる火の粉は払わねばなるまい。」である。やれやれと嘆く感じの口調でありながらも、炎の塊みたいなモンスターのくせして「降りかかる火の粉」とか言ってしまう、フレイムユーモア溢れる粋な台詞である。
フレイムタイラントは自身に挑みかかる無謀を指して「狂人」と評したが、困ったことに世の中にはそれ以上の無謀に挑む者もいるのである。ある者は周回数が100周を超え、またある者は全裸で単騎駆けまわり、別のある者は手に出来る全てを手にしようと企み、そのまた別のある者はその場の閃きだけで世界を救おうとする…… そんな彼らもまた、畏敬の念を籠めて「狂人」と評され、彼らの軌跡には例のフレイムタイラントの言葉を借りて「やはり狂人であったか」のタグが付けられるのである。多分褒め言葉なのだが、その狂いっぷりは本当に褒めていいものなのか、やや疑問も感じてしまう。
なお、この記事の初版作成時点でこのタグが付けられた動画は78件もある。そりゃフレイムタイラントも嘆くわな。
関連動画
前述の通り、ミンサガ由来のネタなのでサガシリーズでのやりこみに使われることが多い。元より「竜槍」や「青の剣」などの人を狂わせる低確率入手アイテムが多く、それをかき集めようとする人間の性(サガ)を掻き立てられて狂人と化したプレイヤーは数知れずである。
時折、他の作品の動画でも使われていることもある。それらもまた、「きがくるっとる」としか言い表せないものだから間違ってはいない。人として間違ってる気がするけど。
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関連項目
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