学校はじまって以来の才女マルシルとは、漫画『ダンジョン飯』の登場人物であるマルシル・ドナトーに対する呼称の一つである。
概要
『ダンジョン飯』第17話『木苺』(2024年1月から放送しているアニメでは第8話『木苺/焼き肉』)にて初登場した呼称。主人公ライオス率いる冒険者パーティーの魔術師であるマルシルは冒険者である前に、迷宮のある村の隣町カーカブルードに位置する魔術学校の研究科に所属する古代魔術研究者である。「生まれてすぐに言葉を話した」「入学5日目から教師の助手を務めた」「冒険者を志した際に迷宮探索に必要な魔術の数々を一朝一夕で習得した」など極めて高い能力を持っていることを示す逸話を持ち、「学校はじまって以来の才女」と称えられる。
ただ、冒険者になってからもその能力をもってパーティーを導いている側面はあるものの、反面「マンドレイクを抜くのに犬の代わりに大コウモリを使って死にかける」「ウンディーネのいる湖に熱湯を捨てて殺されかける」など迂闊な面も目立ち、普段彼女を「どんくさ」と呼んでいる仲間のチルチャックからも「学校はじまって以来の才女は さすがに嘘だろ」と疑われてしまっている。
第34話『コカトリス』において
この呼称は第34話『コカトリス』で再登場して以降ネットミームとして定着した。
迷宮地下5階の城下町で野営中、壁が独りでに移動する奇妙な現象を目撃したライオス一行は、ほぼ初めて魔法を使ったことによる魔力酔いでダウン中のライオスを除く3人で現象を近くで見に行ったところ、巨大な鶏のような胴体と石化毒を持つ蛇の尾を持つ魔物コカトリスと遭遇する。
…というテロップと共に。
すぐさま近くの扉の中に逃げ込む3人だったが、力が強く鋭い蹴爪も持つコカトリスにより扉が破壊されるのは時間の問題。その上蛇頭が持つ熱源を視認する能力により裏口からこっそり逃げるのも困難。3人は戦うしかないと判断し、以前倒したコカトリスに似た魔物バジリスクの倒し方を参考に「3人の中で最も身長の高いマルシルが囮役として鳥頭の気を引き、戦士のセンシが蛇頭を攻撃する」という作戦を立てる。
建物の窓から出てコカトリスの背後に回り込んだマルシルは、ライオスのような魔物知識も「威嚇」技術もないために囮役をこなす自信を持てず実行を躊躇する。しかし「私は私のやり方で」と意を決する。
コカトリスの前へ躍り出たマルシルは見得のようなポーズを取りながら背後で大爆発を起こす。そのコマにはコカトリスの登場時のテロップに対抗するかのように
学校はじまって以来の才女 マルシル
の字がでかでかと配置された。
しかしマルシルのこの行動のために元々気を引くつもりだった鳥頭は勿論センシが相手をするはずだった蛇頭もマルシルに注目してしまい作戦は失敗。マルシルは蛇頭に噛まれ石化毒を受けてしまう。
アニメでは第15話『ドライアド/コカトリス』にて映像化。活字で表記された原作とは異なり筆字風の描き文字で「冷酷なる石毒 コカトリス」「学校はじまって以来の才女 マルシル」と表示され、両方ともナレーションの三上哲氏によって力強く読み上げられた。「学校はじまって以来の才女 マルシル」の文字は爆発と共に四方へ弾け飛んだ。
第15話配信開始以降、ニコニコ動画に投稿されているアニメ『ダンジョン飯』公式配信動画ではマルシルが迂闊な行動を取っているシーンや所謂「顔芸」を取っているシーンで、コメント職人により「学校はじまって以来の才女 マルシル」のテロップ風コメントがなされることが定例化している。
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