名無しの少女とは (アヤノコウジサヤカとは) [単語記事]

名無しの少女とは、CIRCUSより発売のソフト「水夏」に登場するヒロインである。

当記事では彼女以外にも、作品中に登場する同様の存在（と思わしき人物）についても記述する。

概要

全4章のストーリーから構成される「水夏」において、全てのストーリーに登場する謎の少女。
CVは春野日和。「A.S+」では中谷あずみ。

鈴の付いた黒い帽子と黒装束・マントに身を包んでいる。一人称は「ボク」。
また、手には黒い猫を模ったぬいぐるみ「アルキメデス」をいつも携帯している。アルキメデスについては後述。
神社の軒下で寝泊りしているなど、世間の一般常識に疎い部分がある。

常盤村にて「探し物を探し出す」ために村のあちこちを駆け回っている。
銀髪と赤い瞳が特徴的で、異国からやってきたのかもしれないが彼女は探し物の正体はおろか国籍も本名も一切覚えておらず、やがて七夕の夜に神社の軒下に寝泊りしていたところを稲葉宏（4章・主人公）に見つけられ、以後彼と行動を共にするようになる。名前が思い出せない事もあり、アルキメデスや宏からは「お嬢」と呼ばれている。
少女然とした小柄な容姿とは裏腹に、実は結構な大食いで旅館の女将さんが用意したご飯や素麺などを一人で平らげてしまう。また焼きもろこしが無類の大好物で、旅館の中でも七輪を用意してもらって焼いているようだ。

宏と一緒に行動していたかと思えば、忽然と姿を消してしまったりと、謎が多い少女。

アルキメデス

名無しの少女がいつも持ち歩いている、黒猫を模して作られたぬいぐるみ。CVは大場真人（ドラマCDのみ）。
人間の言葉を理解し、抑揚の無い口調で喋る。宏が「火星の猫」と呼ぶような造形であるが、どういうわけかちひろ（宏の妹）達にも見た目は好評らしい・・・？

手にはいつも鎌を持っているが、その理由については彼自身の出生にまつわるエピソードを含め
悲しい物語が詰まっており・・・

後年に発売するCIRCUSのソフト「D.C. ～ダ・カーポ～」でも、彼とよく似た外見（主に顔）を持つマスコットキャラクターが登場するのはご存知の通り。
また、「T.P.さくら」ではアルキメデスが設定をところどころ変更され、主人公さくらのパートナーとして出演している。
こちらでは中川理江がCVを担当。

ついでの知識

水夏の続編に当たる作品「D.C. ～ダ・カーポ～」の取扱説明書では、主人公・朝倉純一のイラストの部分に代理として0章に登場した名無しの鳥が登場している。（D.C.P.C.の説明書には同作品のマスコット「うたまる」が登場）
また上記の派生作品「D.C.P.S.（D.C.P.C.）」にて、名無しの少女がゲスト出演している。ただし同じく水夏からゲスト出演している白河さやかとは違い、特定のシナリオにしか登場しない上に立ち絵や声が付いていないので、知らない人は普通に気づかないまま進めていく事と思われるが。
また、アニメ版「D.C. ～ダ・カーポ～」12話では映画館入口の看板に名無しの少女のイラストが展示されている（映画のタイトルは「水夏」と書いてある）。そして、サイドストーリーではアルキメデスを人間大にしてコートを着せたような容姿を持つ謎の人物「不思議さん（芳乃さくらが便宜上命名した呼び名）」が登場し、さらにサイドエピソード11話では不思議さんの回想の中に「白河さん」という人物が出演している。白河さやかとは容姿がどことなく似ているものの、おそらく別人であると思われる。