すなば珈琲とは、スタバが無かった鳥取県で生まれたそれっぽい喫茶店である。
2012年、すでに日本国内で1000店舗近く展開していたスターバックスコーヒーだが鳥取県と島根県には店舗が無いことがテレビのバラエティ番組で取り上げられる。また別のバラエティ番組で平井伸治鳥取県知事が「鳥取県にはスタバはないけど日本一のスナバがある」と発言し自虐的だと話題になり以後平井知事の持ちネタになった。2013年3月には島根県にスタバが出店し鳥取県は日本でスタバがない唯一の都道府県となってしまった。しかしこれらが全国的な話題になったことで好機と見た地元の企業が2014年4月4日に平井知事の発言にちなんだ喫茶店「すなば珈琲」を鳥取駅前と国府町に2店舗同時オープンした。開店に際して元凶の平井知事も来店し全国のメディアから注目された。
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開業当初から全国メディアに注目されたことで客足は好調だったのだが…
2014年9月12日スタバが鳥取県に出店を発表。予想よりも早い黒船の襲来にすなば珈琲いきなりピンチ。2015年5月23日スターバックスシャミネ鳥取店オ-プン、すなば珈琲はこれに合わせて「大ピンチキャンペーン」と題して「3回に1回くらいはぜひ、当店の方をご利用ください」と大手に対抗するのではなく共存を図る鳥取らしいとも言える姿勢を見せた。結果的にこのキャンペーンも全国メディアに注目され「スタバ」も「すなば」も客足好調で一連の報道で鳥取県の広告効果は34億円だったという。またこのユニークな話題作りが日本中を元気にしたと評価され「2015関西元気文化圏賞ニューパワー賞」を受賞した。[1]そして鳥取県が行っている「鳥取県に関するイメージ調査」ですなば珈琲はこの年の県内観光地認知度4位に、見聞きしたことがある鳥取県の話題の2位に「スターバックスが都道府県で最後にオープン・すなば珈琲」がランクインした。
2016年以降は報道は落ち着くも積極的な県外のイベント出店やコラボで新商品の販売、じわじわと鳥取県内の店舗を拡大、鳥取県内観光地認知度4位を維持など一過性に終わらず鳥取県の観光地の地位を確立している。そして他社もコーヒー味の鳥取土産を販売するようになったが、すなば珈琲の名前やマークに類似した商品も現れだして「『名前がスタバっぽい喫茶店』の類似品」というややこしい事態にさすがに「すなば」も注意喚起するほどに。[2]
2018年12月6日~2019年1月14日のコラボでは「サンドおいでフェスin鳥取」で期間中に「さんど珈琲」と改名し限定メニューやコラボグッズも販売した。
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そんな順調に見えたすなば珈琲であったが2019年6月、1号店である鳥取駅前店は「このたび、刀折れ、矢玉・金尽き果てて、5年間の歴史に幕を閉じることとなりました。」というお知らせとともに閉店した。何事かと思ってお知らせをよく見ると小さな文字で「建物老朽化『耐震性能不足』による取り壊しのため」との文言。実はテナントで入居していたビルの取り壊しに伴う移転というのが真相で、1ヵ月後には少し離れた場所に「”新”鳥取駅前店」がオープンした。人騒がせな。
すなば珈琲だけにメニューもスタバを意識しているかと思えば実はそうではなく、どちらかというと昔ながらの喫茶店といった趣である。
コーヒーは特殊な方法で砂を使って焙煎されたコーヒーをサイフォン式で淹れている。サイドメニューは「すなばカレー」や「すなばパンケーキ」と言ったすなばを冠してパウダーを振りかけるなど申し訳程度の砂のイメージを加えたメニューとなっている。すなば以外にも鳥取の企業と言うことで「もさ海老カレー」と言った地元の食材を使ったメニューもある。また観光客が多いということでオリジナルグッズや菓子と言ったお土産販売も行われている。
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2020年11月現在の営業店舗。最新情報と詳細は公式ページを参照。
公式サイトには記載されていないが2019年9月に岩手県陸前高田市の道の駅高田松原にも出店している。
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最終更新:2024/04/28(日) 08:00
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