キラッと解決！64探偵団とは (キラットカイケツロクヨンタンテイダンとは) [単語記事]

キラッと解決！64探偵団とは、1998年にイマジニアが製作・発売した、ニンテンドウ64用ボードゲームである。

概要

とある町の6丁目4番地に存在する「64探偵団」の面々が、依頼の解決に挑むという設定のゲーム。サイコロを振り、止まったマスの指示に従うという点ではすごろくに近いシステムだが、移動する方向を選ぶことができ、同じマスに止まることも可能など、自由度は比較的高い。

3つのモードがあるが、基本的には探査マスに止まって探査を行い、証拠品を探すことになる。マップは部屋数のみ3～10部屋から選び、毎回ランダムに生成される。順位を決めるのは「解決ポイント」で、行動をとる度に付与される他、証拠品を味方NPCに渡すことでも入手できる。朝、昼、夕方、夜の4ターンを1日として、1日ごとにその日入手した解決ポイントの精算が行われ、順位に応じてボーナスが入る。ミッションを達成した後に、誰かが鍵を持った状態で入口マスに戻るとゲーム終了となり、事件解決者ほかに表彰として与えられるボーナスポイントを加えた上で、最終的に解決ポイントが最も多かったプレイヤーの勝ちとなる。

ゲームモード

盗品奪回
ゲーム開始時に指示された証拠品と、屋敷の脱出に必要な鍵を探し出し、盗品の奪回を行う。盗品を探すのだから舞台はどう考えても泥棒の屋敷なのだが、やけに堂々と動き回っているのは気にしてはいけない。3つの中では最もシンプル。
爆弾除去
屋敷に複数個仕掛けられた爆弾を探し、解除作業を行う。爆弾はミッション開始前にいくつ仕掛けられているか教えてもらえる上、プレイヤーが見つけた時点でタイマーが作動する親切設計。発見後10秒以内に赤と青のどちらかの線を切る単純な方法だが、失敗すると一回休み。やはり脱出には鍵が必要。どうやって入ったんだ。
紛失物探し
屋敷の住人から紛失物を聞き、探査を行いそれらを探し出て引き渡す。つまり他の2つのモードと違って、クリアに必要な特定の証拠品は最初に教えてもらえない。ここでも脱出に鍵が必要なのだが、このモードに限って戦闘で敵NPC(しかも敵NPC中最強のSガードロボ)を倒さなければ鍵を入手出来ない。捜査よりもむしろSガードロボを倒すのが目的のモードとも言えるかもしれない。

ステータス

体力
 ハートマーク。その名の通り。イベントや戦闘で0になると一回休みになる。
キラッとポイント
 ☆マーク。他のゲームでのMPやSPに相当。覚えたアクションの使用のほか、アイテムの売買にも使われる。
攻撃力
拳のマーク。戦闘時はこの数値が基本ダメージになる。
探査力
 虫眼鏡のマーク。探査マスに止まった際に、この数値分の回数を一度に探査できる。
すばやさ
靴のマーク。トラップを踏んだときの回避確率に影響する。

それぞれ対応するマスに止まる(攻撃力は戦闘を行う)と経験値を獲得でき、一定回数をこなすとレベルアップする。装備(イクイップカード)での強化も可能。

戦闘

他のプレイヤーと同じマスになった場合(ピッタリ止まらなくても戦える)や、ガードマン系NPCと接触した場合、またランダムイベントでドーベルマン系の敵に遭遇した場合に発生する。勝利すると相手からカードを1枚奪える。

戦闘はいわゆるジャンケン形式で、一回につき4ターン。最初にアイテムカードを一枚選択可能で、(攻撃力×アイテムカードの数字)が戦闘時の基本攻撃力となる。「攻撃」、「強い攻撃」「速攻」「回避」「防御」「カウンター」「気合い」「何もしない」の8種類の行動を一度ずつ選択可能で、それぞれ相性が存在する。

攻撃
基本攻撃力分のダメージを与える。
強い攻撃
基本攻撃力の2倍のダメージ。
速攻
基本攻撃力分のダメージを与える。回避できない。
回避
攻撃、強い攻撃を避ける。速攻は避けられない。
防御
受けるダメージを半分にする。
カウンター
相手の攻撃を2倍にしてはね返す。強い攻撃は返せない。
気合い
次の攻撃力を2倍にする。強い攻撃なら4倍になる計算。
何もしない
文字通り何もしない。

プレイヤーキャラクター

ケンタ君(初期ステータス：体20/☆20/攻2/探2/足2)
帽子を逆向きにかぶった男子小学生(11歳)。探偵団のリーダー的存在で、集合絵で真ん中にいることからも、たぶん主人公扱い。能力は平均的。
トモちゃん(初期ステータス：体10/☆20/攻2/探4/足1)
メガネと緑髪のおさげの女子小学生(11歳)。ケンタ君のクラスメイト。かわいい。探査力が4と唯一他のキャラと比べて飛び抜けており、序盤は猛威を振るうが、打たれ弱いので成果を奪われる危険性も。ちなみに、裏技でメガネを外せる。
ジェット君(初期ステータス：体15/☆15/攻2/探2/足3)
ゴーグルをつけたニヒルな男子中学生(15歳)。素早さが高いが、他の能力より生かされる場面があまり多くない上に、オープニングムービーで警報機を作動させたりガードマンにボコボコにされた挙句、ロボピーにブラシで片付けられる気の毒な人。
りょうこ(初期ステータス：体30/☆10/攻3/探2/足1)
赤髪のおかっぱの女子中学生(14歳)。ケンタ君の姉。暴力女。体力や攻撃力が高いので、ライバルの入手したアイテムや証拠品を奪うバイオレンスなプレイが好きな人にオススメ。
ロボピー(初期ステータス：体20/☆30/攻2/探2/足1)
5年前に造られたという、黄色いお掃除ロボット。ケンタ君のおじさんによって造られた。☆が高いので、アイテムの購入やアクションを多用したプレイに長ける。ちなみに、こいつだけキャタピラ駆動なので、移動時の効果音が違う。

説明書にはデフォルト名や年齢、性格など詳しい設定が記載されているが、ゲーム中では知る手段がない。

NPC

非戦闘系NPC
盗品奪回と爆弾除去では探偵団の支援員、紛失物探しでは依頼人という立場。一般人らしい人物もいれば、なんだか怪しい風貌のおっさんや、どう考えても人間ではない見た目と名前とセリフのロボットのようなキャラまで様々。同じマスに止まるとそのマスのイベントか話しかけるかを選ぶことができ、話しかけると体力や☆を回復してくれたり、情報やアイテムをくれたりする他、証拠品を渡すと解決ポイントに変えてくれる。
戦闘系NPC
マップ上で触れただけで戦闘になるNPC。けいびいん、ガードマン、ガードロボ、Sガードロボがいる。なお、NPCとの戦闘の場合、負けても1回休みになるだけでアイテムを取られることは無い。倒すとちょっと強くなって復活する。
妖精
64探偵団のナビゲーター役の妖精。ゲームの最初と最後に登場するが、本編中は声のみ。