SCP-6101とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場する、最も強力なSCPである。
項目名は『The Most Powerful SCP (最も強力なSCP)』。
SCP-6101 | |
基本情報 | |
---|---|
OC | Esoteric/Thaumiel 4/Ekhi 4/Danger Level 6/Cosmic Top Secret |
収容場所 | セントジュード小児病院 |
著者 | PeppersGhost |
作成日 | 2021年8月2日 |
タグ | イヌ メタ 人間型 動物 壊された虚構 生命 知性 自我 |
リンク | SCP-6101 |
SCPテンプレート |
イーサン・グラスパー、9歳。彼は最も強力なSCPである。力の範囲は不明だが、飛行能力や、超人的な力、透明化、その他マーベルのスーパーヒーローの全ての能力を使用できる。「恐怖」と「憎悪」と彼が名付けた2丁の銃は、それぞれ純粋な光と闇の銃弾を放つ。彼が大事にしている犬のハイジ(SCP-6101-01)は、2番目に強力なSCPである。彼女は、SCP-6101の能力を悪用せんとする異常な組織からSCP-6101を守っている。SCP-6101はその強力さ故に財団は彼を収容できず、その力が必要になるときまで、彼の世話は家族に任されている。
2028年5月18日、SCP-OMEGAがサイト-301の収容房を抜け出し収容違反した。そのアノマリーの再収容方法を見いだせなかったサイト管理官はSCP-6101に助けを求めた。SCP-6101は彼がいるセントジュード小児病院から機動部隊プサイ-301 ("バトルの中の精霊") によってサイト-301に護送され、目撃した人たちの拍手と応援の中、SCP-OMEGAに対して念力と脅し文句の合わせ技で収容房に戻すことに成功した。結果、SCP-6101は管理官に財団の勲章を贈られ、サイト-301の全ての職員の命を救い、更に彼の勇敢さが地元のニュース局で報道されたことで、メイク・ア・ウィッシュ財団への寄付の急増に繋がった結果、彼は同じような重病の子供たちのヒーローとなった。
さて、上述の文を読んでSCPを多く読んできた人は、いやSCPに触れたばかりの人でもいろいろ気になったところはあろう。
そもそも『財団の切札』たるThaumielであり、情報にはかなりの機密性が求められる。それゆえ本オブジェクトのセキュリティクリアランスレベルは最上位の6(Cosmic Top Secret)。それにもかかわらず彼の活躍は地元のニュース局で報道されている。更に、財団がまったく情報統制をしていないので、同じ子供たちのヒーローとまでなってしまっている。もっと言えば、マーベルヒーロー全てを足し合わせた能力を持つにも関わらず、彼がいるのは豪邸でも宮殿でもラボでもない。セントジュード小児病院という病院である。「同じような重病の子供たちのヒーローになった」ことから、SCP-6101は全知全能であるにも関わらず重病であることがわかっている。病院にいるということは治療も必要ということであり、これで財団が「収容に成功しない」理由付けはかなり苦しいはずである。そして、彼の活動は「メイク・ア・ウィッシュ財団」なる、我々がよく知る方の財団とはまた別の団体への寄付の増加に繋がっている。
では、このオブジェクトは一体何なのか?先に断っておくが、これは断じて「ぼくのかんがえたさいきょうのSCP」などではない。このオブジェクトはタグから分かる通り、通常の財団世界とは異なるカノンを採択した世界、『壊れたる虚構』の中において書かれている報告書である。この世界では、異常は既に地球人類にとって既知の知識であり、財団は秘密組織でもなんでもなく、普通に新卒がリクナビやマイナビなどで登録してエントリーシートを出すごくごく一般的な就職先となっている。まず、財団は自分たちのことも、異常のことも隠すことはない世界であると思って欲しい。しかし、そう言われても読者諸兄は「でも普通のオブジェクトじゃなくて、Cosmic Top Secretだろ?企業秘密みたいなものではないのか?」と思うだろう。
ここで、もう1つの財団、メイク・ア・ウィッシュ財団に目を向けてみよう。このメイク・ア・ウィッシュ財団は財団世界にとどまらず、我々の住む外宇宙でも活動している組織で、「子供の夢を叶える」ことを目的とする組織である。このメイク・ア・ウィッシュ財団は、クリスという白血病で亡くなった少年の家族が設立した財団である。クリスは白血病で苦しみながらも、白バイ警官になりたいと願っており、これを知った地元の警察が小さな白バイを用意して名誉警察官に任命。クリスは夢を叶えて5日後に亡くなったが、警察官たちは、殉職警官と同等の栄誉礼で彼を送った。これを知った多くの人達がこの行動を支持したのだ。そして、難病で苦しむ子供たちの夢を叶えるべく、今日もメイク・ア・ウィッシュ財団は活動を続けている。
そう、2028年、財団が一般的な就職先となった世界、メイク・ア・ウィッシュ財団はイーサン・グラスパー少年の夢である、「Thaumielアノマリーになって財団を助けたい」という夢を叶えたのである。イーサン・グラスパー少年は『セントジュード小児病院』に入院中ということなので、おそらくは小児がん患者であろう(『セントジュード小児病院』も実在する小児がんの治療・研究施設である。)。そしてイーサン・グラスパー少年は難病で苦しむ子供たちのヒーローとなった。「財団が世界的に知れ渡る世界であれば、当然自分たちのCSR活動の一環として、こういう慈善事業にも携わるよね?」という視点で書かれた報告書なのである。
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最終更新:2024/05/27(月) 09:00
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