『結ンデ開イテ羅刹ト骸』とは、2009年7月6日に投稿された、ハチ作詞作曲による初音ミクオリジナル曲である。
概要
ハチによる通算4曲目となる初音ミクオリジナル曲で、自身初の殿堂入り作品となった楽曲。
歌詞と花札をモチーフにしたPVはただの日常風景を描いており、現代社会を風刺している。
投稿直後から猛烈な伸びを見せ、ニコニコデイリーマイリストランキングで2連覇。週間VOCALOIDランキング#93では、706,028ptsの非常に高いポイントで1位を獲得。翌週の#94においても、『ロミオとシンデレラ』以来、通算17曲目となる連覇を達成した。
その後も勢いを落とすことなく伸び続け、2009年11月9日 13時00分、ハチ初となるミリオン(100万再生)を達成した。
夏の定番曲となり、2010年9月25日 22時36分、ハチ初めてとなる200万再生を達成。
2012年1月8日 16時45分、ハチ通算2曲目となる300万再生を達成。
作者による解説
子供というのは純粋故に残酷で、虫や小動物を玩具だと思っていたりする。
ただ気に入らないという理由だけで駄々をこね、無邪気と言う名の邪気を振り散らす。曲中で花札になっているもの達は、ただの日常風景。
片足の無い猫が歪んだ愛に繋がれ窮屈に笑い、卒塔婆の様な電柱は列を成して踊る。
甘い汁が零れたなら蟻達はどこからともなくやってきて、我が物顔で平らげる。
付子は燃えないゴミ、その容姿を呪い、別嬪を妬み、泣く。
何でもない混沌とした日常。所属、こんな世の中は「与太話」に過ぎない。暮らしの中で人々は愉悦を求め、半ばその為だけに生きる。
死も苦しみも欲しくない。無関心の塊だ。裏を返せば愛すらも無関心になる。
歌詞
さあさあ今宵も無礼講
獄卒衆すら巻き込んで
宴の瀬にて成り下がるは
純真無垢 故 質の悪い
悪虐非道に御座います
片足無くした猫が笑う 「ソコ行ク御嬢サン遊ビマショ」
首輪に繋がる赤い紐は 片足の代わりになっちゃいない
や や や や 嫌嫌嫌
列成す卒塔婆(そとば)の群が歌う 「ソコ行ク御嬢サン踊リマショ」
足元密かに咲いた花は しかめっ面しては愚痴ってる
やい やい 遊びに行こうか
やい やい 笑えや笑え
らい らい むすんでひらいて
らい らい 羅刹(らせつ)と骸(むくろ)
一つ二つ三つで また開いて
五つ六つ七つで その手を上に
松の樹には首輪で 宙ぶらりんりん
皆皆皆で むすびましょ
下賤(げせん)な蟒蛇(うわばみ)墓前で逝く
集り出す親族争いそい
「生前彼ト約束シタゾ」
嘯(うそぶ)くも死人に口は無し
や や や や 嫌嫌嫌
かって嬉しい花いちもんめ
次々と売られる可愛子ちゃん
最後に残るは下品な付子(ぶす)
誰にも知られずに泣いている
やい やい 悪戯(いたずら)しようか
やい やい 踊れや踊れ
らい らい むすんでひらいて
らい らい 羅刹(らせつ)と骸(むくろ)
三つ二つ一つで 息を殺して
七つ八つ十で また結んで
高殿(たたら)さえも耐え兼ね火傷を背負い
猫は開けた襖(ふすま)を閉めて行く
結局皆様他人事(たにんごと)
結局皆様他人事(たにんごと)
結局皆様他人事(たにんごと)
他人の不幸は知らんぷり!
やい やい 子作りしようか
やい やい 世迷(よま)えや世迷(よま)え
らい らい イロハニ惚れ惚れ
らい らい 羅刹(らせつ)と骸(むくろ)
一つ二つ三つで また開いて
五つ六つ七つで その手を上に
鳥が鳴いてしまわぬ内にはらへら
一つ二つ三つでまた明日
悪鬼羅刹の如くその喉猛らせ、
暴れる蟒蛇の生き血を啜る。
全ては移ろうので御座います。
今こうしている間にも、様々なものが。
はて、何の話をしていたかな?
まあ、そんな与太話は終わりにしましょう。
さあ、お手を拝借。
一つ二つ三つでまた明日
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