わたわた春香さんとは、わたわたする春香さんである。
必ずしも慌てているとは限らないものの、しかし何をしているのか本人にも良く分かっていないか、あるいは結局とんちんかんな振る舞いに及んでいる場合が多い。だがそれがいい。愛らしい。ガバーッ
概要
いっときの幸せは、かえって不幸を招くこともある。
平穏な日常に付加された幸福は、去りゆくときただひっそりと去っていってくれるわけではなく、
安らかだった魂の大半を引きちぎる。
「いやあ極楽ごくらく。幸せしあわせ」という、
金輪際なやみのない春香さんのつぶやきに対して
ちっぱい千早が返したのが、いっときの幸せ云々というくだりだった。
「残されるのは大きくえぐれた胸の傷と、悔恨のみ」
風呂入って気持ちがいい程度の幸せで、いちいち胸をえぐられていたのではたまらない。
「あー」と気持ちがいいのか納得したのかわからない声を出してから春香さんは言った。
「まったくですなあ」まったくわかっていない証拠に「詐ムネはつらい」
「こんなことをしている場合ではないんですけどー」
と心配そうな声を出したのはひんそーな萩原さんだったが、
それを聞いた春香さんは珍しくさっと反応して、
「そうそう、早く出ましょう」と言って、ほんとうに湯から上がった。
タオルを絞りながら「闇鍋の用意ができてるはずです」
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関連項目
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