カールハインツ・シュトックハウゼン(1928~2007)とは、クラシック音楽の現代音楽に属する人物であり、ある意味電子音楽のすべての元凶ともいうべき人物でもある。
概要
ケルン音楽大学のピアノ科でフランク・マルタンに作曲を学び12音技法による作曲家として1950年代より活動を開始した。その後パリでメシアンの師事を受けたのち、フランス国営放送のミュージック・コンクレート・スタジオ、次いで北西ドイツ放送電子音楽スタジオで電子音楽の作曲を開始。
確かにピエール・シェフェールの「騒音のためのエチュード」などレコードを加工する音楽は既に存在したものの、シュトックハウゼンの活動がきっかけとなり電子音楽は一躍世界的な一大ムーブメントとなったのである。
その後もセリー主義の作曲家としてピエール・ブーレーズ、ルイジ・ノーノと並ぶ60年代の前衛の旗手となり、「直観音楽」を提唱するなど新しい可能性を追求していく。70年代からはまた従来の記譜法を用いたフォルメル技法に回帰していったが21世紀初頭まで作曲家としての活躍を続けていった。
決してクラシック音楽の域からは出なかった彼だが、この世に存在するありとあらゆる電子音楽の源流、それこそがカールハインツ・シュトックハウゼンという作曲家なのである。
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