レコード/リコード(record)とは、「記録」「情報を形として残す」「資料」などの意味を持つ英単語である。
概要
レコードするための人や物は「レコーダー」と呼ばれる。名詞的に呼ぶときは「レコーディング」になる。
レコーディングする施設は一般的に「レコーディング・スタジオ」と呼ばれる。有名ミュージシャンにもなると、個人的にレコーディング・スタジオを持つ者もいる。
ここでは「記録」のレコードと、そこから派生した「音楽レコード」について解説する。
レコード
レコードとは、「記録」の意味で訳されることが多い単語である。
「ワールドレコード」と言った場合は「世界記録」の意味になる。
レコード(音楽レコード/ミュージックレコード)
現在ではあまり見かけなくなったが、かつて音楽を記録していた物を「音楽レコード」略されてただの「レコード」と呼ばれていた。今でも音楽会社には「レコード」とつく社名が多い。
カセットテープを始めとする磁気フィルム記録媒体と共に、現在で言うところの「CD」「DVD」「ブルーレイ」といった音声(&映像)記録媒体の御先祖様に当たる。
記録媒体であるレコード本体は、樹脂製で再生時の回転数やサイズにより「SP」「7インチ」「LP」「コンパクト盤」等と複数の種類に分類されており、表層の細かい溝の内部に刻印された音声信号をプレイヤーの針でひっかくことで読み取り、その信号を増幅することで再生するという物で、溝の両サイドに左右それぞれの信号を刻印することで、最大で2chまで音声を記録できたが、樹脂製という事で取り扱いをミスして溝を破損してしまい、針跳びという同じところを延々繰り返すことしか出来なくなる状況になるケースも多かった。
日本では45回転7インチ盤を総称してEPと呼ぶ事があるが、EPというのはそれまでの45回転盤よりもより細かく音溝を刻み、収録時間を延ばした形式のレコードのことである。通常は片面に1~3曲程度が収録されている。
また、素材自体の耐久力さえ何とかなれば、相当な長期間にわたって記録内容を劣化すること無く保存できる事から、腐食に強い金でレコード本体を作るケースも見られ、コレがCD時代以降になっても使われるゴールドディスクの語源となっている。
現在ではそのプレイヤーはおろか販売されている物を店頭で見かけることすらも無くなったが、「ブルーレイ」が存在する現在でも絶滅したわけではなく、「CD以降の媒体はデジタル化され不可逆圧縮された状態で記録されているのに対して、レコードはアナログ形式で可聴域以外もされている」等のデジタルメディアとは一線を画する特殊性も手伝って、多くの根強いファンが大勢いる。
特にクラブDJといった特定の人は、「スクラッチ」と呼ばれる手法で「クチュクチュ」音を立てるのであるが。新規にスクラッチ専用に開発された機材でCDでもスクラッチが可能となった現在でも、今だに旧来のレコード+レコードプレイヤーの組み合わせを好んで使う。
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