007単語

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ダブルオーセブン
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007とは、

  1. 007(ダブルオーセブンシリーズ - イアン・フレミングスパイ小説原作とする人気スパイアクション映画シリーズ。007とは、主人公ジェームズ・ボンド」のコードネームである。
  2. 007(ゼロゼロセブン) - 石ノ森章太郎SF漫画サイボーグ009」に登場するメインキャラの一人で、ゼロゼロナンバーサイボーグの7体人間としての名前は「グレートブリテン」。

以下、上記の1.について説明する。

右の絵は、『ロシアよりをこめて』のポスターでワルサーを構える初代ボンドショーン・コネリーの姿。まだふさふさ。

職業についてであるが、スパイイメージが先行するが、正確には軍人。階級は海軍中佐(予備役中佐となっている場合もある)。

スパイ活動中はに「ユニバーサル貿易」という架会社の名刺を使う。

概要

主人公ジェームズ・ボンド」はイギリス秘密情報MI6のメンバー
殺人許可(殺しのライセンス)と「007」のコードネームを持つ彼が、優れた力とハイテクアイテムを駆使して、奇想外な活躍をするスパイアクションである。
ボンドガールと呼ばれる美女との絡みも見所のひとつである。

過去テレサ(通称「トレーシー」)という女性結婚した経験がある(「女王陛下の007」)。しかしハネムーンに行く途中、殺したはずであった犯罪組織「スペクター」の首領エルンスト・ブロフェルドによってテレサは殺されてしまう。ボンドは傷心の為にしばらく休職しており、ショックは相当大きかったようだ(※映画では2代目ボンドジョージレーゼンビーを降させ、ショーン・コネリーをカムバックさせた事を取り繕うために「ボンドの休職」を使った)。「私を愛しスパイ」でも妻に関する話題は話をそらし、第12作「ユア・アイズオンリー」の冒頭はボンドテレサの墓参に来るところから始まっている(ちなみに、そこに宿敵ブロフェルドがボンドを襲撃するも、煙突に突き落として返り討ちにする。妻を殺した宿敵の最期はあっけないものであった)。

4代ボンドティシーダルトン時代でも結婚を進められると嫌な顔をし、友人フィリックスライターが「彼(ボンド)は過去結婚した事があるんだよ」と話している(「消されたライセンス」)。

「007」は「ダブルオーセブン」が正しい読み方として現在は定着しているが、実際には80年代末から90年代までは「ゼロゼロセブン」と呼ばれていた(1989年の第16第「消されたライセンス」の日本語吹き替えには「ゼロゼロセブン」となっているバージョンもある)。正式名称として使われていたのは7作『ダイヤモンド永遠に』までであったが、実質的にはピアース・ブロスナンボンド作品以後、「ダブルオーセブン」に統一された。

映画

60年代より映画化され、現在までに実に23作が開されている人気シリーズとなっている。
多くの場合、007といえば、原作小説ではなくこの映画シリーズす。

ボンドを演じた俳優はこれまでに6人。ボンドに抜された俳優登板本数ではなく、契約年数、つまり「どれだけの間“ジェームズ・ボンド”だったか」というのが評価の基準となっている(タイアップ商品、スポンサー企業コマーシャルや宣伝・広告ジェームズ・ボンドとして出演する事なども関係する)。その基準でいえば、3代ボンドロジャームーアが歴代最長、次いで初代ボンドショーン・コネリー5代目ボンドのピアース・ブロスナン。最短は2代目ボンドジョージレーゼンビー。もっとも、ボンド役降後も紹介およびプロフィール欄には「元ジェームズ・ボンド(あるいは“ジェームズ・ボンド役、(登板年数・作品名)”」と必ず書かれる他、007シリーズの記念行事には歴代ボンドが集結する。

シリーズ50周年を迎えた際には記念として歴代ボンド6人が集結し、共通するスタイルのもと(カジノにおいてタキシードを着用し、タバコを片手にウォッカマティーニを飲む)でポーズをとるポートレートが撮された。

演じる俳優ごとに、ボンドキャラクターはもちろん、作が大きく異なっており、ファンの間でも好みが分かれている。例えば、あくまでもスパイものを追及するならば初代ボンドショーン・コネリージョージレーゼンビー、軽妙で社交的でコメディー的な作品を見るならばロジャームーアハードボイルド系で人間臭さが出ている作品はティシーダルトンダンディで軽やかなピアース・ブロスナン・・・など、それぞれの個性が出ている事もまたこの作品が長くされる理由である。上記の通り、ショーン・コネリーロジャームーアが長い期間ボンド役を務めたので、彼ら以外の歴代ボンドは評価される際、「コネリーとべて」「ムーアべて」とファンマスコミの間で前置きされることもしばしばある。

しかし、作の違いはあるものの、シリーズを通して恒例の描写は一貫して持たれている。
たとえば、"Bond,James Bond."ボンド自己紹介するシーンや、自らを狙う口に向かって麗に撃ち返すボンド狙撃者側から映した「ガンバレル」と呼ばれるオープニングシークエンスなどである(いずれも1作のみ例外)。「ボンドジェームズ・ボンド。」と「Vodka Martini,Shaken,not stirred(ウォッカマティーニステアではなくシェイクで)」のセリフは「世界映画ファンが選ぶ名セリフランキング」で上位を獲得し続けている。

ルパン三世METAL GEAR SOLID3 SNAKE EATERなど、このオープニングシーンを含め、同シリーズオマージュした作品は世界中に多く存在する。

作品ごとに、そのタイトル名やそれをイメージするものを歌詞に含んだテーマ曲があり、開当時の世界トップアーティスト勢に起用している。タイトルソングテーマソング)は基本的に毎回違ったアーティスト歌手が担当するが、シャーリー・バッシー一3作品のタイトルソングを歌っている(「ゴールドフィンガー」「ダイアモンド永遠に」「ムーレイカー」の3作品。「サンダーボール作戦」のタイトルソングとして「kiss-kiss,bang,bang」という曲も歌ったが、作品タイトルが入っていない事と2作連続でバッシ―が担当する事になるということで劇中歌となり、急きょトムジョーンズの「サンダーボール」を収録してタイトルソングにした)。

第1作「Dr.No」のオープニングタイトルはおなじみの「ジェームズ・ボンドテーマ」。また「ロシアよりをこめて」はオープニングインストゥルメンタルエンディングマット・モンローが歌を担当)、「女王陛下の007」はタイトル自体がインストゥルメンタルとなっている(劇中歌をルイ・アームストロングが歌を担当)。

シリーズ40周年記念作品となった第20作「ダイアナザー・デイ」ではタイトルソングを担当したマドンナフェンシングハウスの女人役として劇中にも出演。タイトルソング担当アーティスト女優として作品中に出演するのは彼女が初めて。(タイトル映像アーティストが出演する例は「ユア・アイズオンリー」でシーナイーストン、「トゥモロー・ネバーダイ」でシェリルクロウがある)

作品冒頭はガンバレルの後、007が登場して活躍し、オープニングへとつながっていく。ガンバレルは「サンダーボール作戦」からボンド役の俳優本人が演じた(初期3作品におけるガンバレルのボンド役はスタントマンボブシモンズ)。

オープニング映像英国ロイヤルバレー団によるものの他、近年になってからはCGアニメーションを駆使したデザインオープニングが流れる。第16作「消されたライセンス」までは一貫してモーリス・ビンダーによって映像が作られ、第4作「サンダーボール作戦」ではアカデミー賞で最優秀視覚効果賞を獲得している。

本作品はイギリス映画の代表的存在である事から、制作に際して英国政府が最大限のバックアップをする。ロンドン内での撮では道路封鎖や、特例によって猛スピードでのチェイスシーンや爆破シーン許可を出す他、実際に使われているパトカーや警備用バイクを登場させる(ただし破壊や爆破によって壊されるシーン以外)。モブキャラクターとして現職の警官も出演させている。協力は警察だけではなく英国海軍も同じで、軍基地および戦艦・基地をロケ現場として提供する。やはりこちらもモブキャラクターとして現役の軍人が出演しており、線交信のシーンなどでリアルな様子を再現している。アメリカの陸・空軍も協力的で、沖縄にある各基地での撮も行われている。

映画概要(映画化までの道のりとその行程)

原作者であるイアン・フレミングは実際に英国海軍情報部で諜報活動を行った経験があり、それを基にして書き始めたのが007シリーズとなる。処女作は「カジノ・ロワイヤル」(映画第21作の原作)。それから1964年するまで執筆活動を続けるのであるが、本自体の売れ行きは当初芳しいものではなかった。本格的に注されるようになったのはアメリカ大統領ジョン.F.ケネディと妻ジャクリーン読書に「ロシアよりを込めて」(映画第2作原作)を挙げた事が知られると、売れ行きが増えていくことになった。

レミングの死後は未亡人許可を得て、「フレミング」名義で何人かの作家脚本家が007シリーズを執筆して行く事となった。ティシーダルトン時代の第16作「消されたライセンス」および、ピアース・ブロスナン登板した4作品はジョンガードナーとレイモンドベンソンによって書かれたものである(あくまでも原作者名義はイアン・フレミング)。

いわゆる「007」シリーズの連作映画化前の1954年アメリカで「カジノ・ロワイヤル」が連続テレビドラマとして放送された。この時のジェームズ・ボンドはバリー・ネルソンが演じている。この事でハリーサルツマンとアルバート・ブロッコリは「カジノ・ロワイヤル」の映像化権を手にする事が出来なかった(なお、すでにショーン・コネリー演による「007シリーズ」が既に始まっていた1967年にもピーターセラーズ、デイヴィッド・ニーヴンらが出演する映画「007/カジノ・ロワイヤル」が製作されているが、その内容は原作とは全く異なるドタバタ劇)。結局「カジノワイヤル」の映像化権をイオンプロダクションバーバラ・ブロッコリ)が手に入れたのは2006年であった。

時代は戻って、1960年ごろ、売れ行きが伸びていたフレミングの007シリーズを付けたハリーサルツマンはいちくフレミング映像化の許可を得る。アルバート・ブロッコリも個別にフレミング映像化の許可めたが、サルツマンに委ねた事を放すと、ブロッコリはサルツマンに接触して合同制作して行く事に決まり、イオンプロダクションを設立した。

1962年ショーン・コネリージェームズ・ボンドに迎えて第1作「ドクター・ノオ」制作。低予算で制作されたが大ヒットとなり、演のコネリーも一躍スターダムに上り詰めた。シリーズ化される事となり、第2作「ロシアよりを込めて」も続いてヒット第3作「ゴールドフィンガー第4作「サンダーボール作戦製作開始当初、第1作はこの作品になる予定であった)を経て、1967年第5作「007は二度死ぬ」では日本舞台となり、日本公安トップタイガー田中」に丹波哲郎ボンドガール若林映子・美枝を迎えて製作された(この時、ロケ地であった姫路城の一部を壊してしまうという事故が起きた)。この作品でボンドカーとなった「トヨタ2000GT」は、歴代ボンドカーの中でも特に人気である。ショーン・コネリーはこの作品でボンドを降する事になった。

コネリーの後継となる俳優を選ぶのと同時に、サルツマンの提案によって第6作が女王陛下の007」に決定。2代目ボンドとしてジョージレーゼンビーを迎える(後にボンドを演じるロジャームーアオファーを受けていた)。ところが前5作よりも行収入が芳しくなかった事に加えて、オーストラリア出身であったレーゼンビーの英語発音の悪さ(いわゆる“オージー・イングリッシュ”)や、演技のたどたどしさ(長身ゆえに動きががさつに見えてしまう)などが颯爽としたボンド像に似合わないのではないかという意見が集中した為、レーゼンビーはこの一作だけで降となってしまった。この事については、レーゼンビーの態度が悪かった等々の噂もあるが、それが直接的な降原因ではなかったとブロッコリもサルツマンも述懐している。レーゼンビーは「もう1,2作はボンドを演じるつもりでいた」と回顧しており、ブロッコリからは1作のみで降させた事を詫びる電話がかかってきたという。

この「女王陛下の007」は以後のボンドの歩む歴史において重要なポイントを描いた(結婚と妻との死別)ものである事や、ボンドテレサが次第に惹かれあっていくというラブストーリー的展開など人間ドラマの重視、また後のティシーダルトンが演じたボンド像に近い、一人の人間としてのボンドの姿が描かれた作品である。アクションシーンバリエーション豊かではあるが舞台のほとんどが山の中とあって単調に感じられるとの意見もある。しかしアルプスの頂上にある研究所という閉ざされた間における諜報活動、敵との対峙が多く終始緊した雰囲気を出している本作は「スパイものらしさが出ている」としてファンの中では割合人気が高い。映画評論家も007シリーズの中で「最も好きな作品」として紹介される事も多く、近年再評価されている。

ジョージレーゼンビーを1作だけで降させたことによって次作のボンドにするかが問題となった。この時も、後に3代ボンドを演じる事になるロジャームーアに再びオファーがいくも、多忙の為に再び契約がかなわなかった。

紆余曲折があった後に、人気もあったショーン・コネリーを「1作品のみ」という条件でカムバックさせる。第7作「ダイアモンド永遠にはブロッコリの提案によって製作された。行収入は再び上がったが、サルツマン導であった前作の不振に対してブロッコリ導となったこの作品は大ヒット記録した事で、二人の間のパワーバランスが変わり、サルツマンの力は弱くなった。最終的にアルバート・ブロッコリがイオンプロダクション導者となったが、シリーズを支えてきたプロデューサーケビンマクローリーとブロッコリの間に権利を巡る争いが起き、この問題は長引く事となる。

コネリーは本作品を撮後、再びボンドに対する熱意が再燃し、独自に007シリーズ映画製作したいとの意向を示すがイオンプロダクションは当然ながらそれを拒否し、両者は決裂する。なおもコネリー側は交渉を続けたが、結局話はまとまらず、1982年にコネリーはオリジナルレーベルで「サンダーボール作戦」をリメイクした「ネバーセイ・ネバーゲイン」を「スターウォーズ」でメガホンを取った経験のあるアーヴィン・カーシュナ監督制作する。コネリーは以後も続編を制作する意志はあったが、本家の007シリーズにはわず、1作で終わる事となった。コネリー側とイオンプロダクションは一時対立関係にあったが、後に和解。これによって同作品は007シリーズの「外伝」的な作品と位置づけられた(「ミスター・ビーンシリーズで有名なローワン・アトキンソンは本作でイギリス大使館員を演じており、後に007のパロディー映画ジョニーイングリッシュ 偽りの報酬」を制作している)。

これまでオファーを出すも、多忙の為なかなかOKが出なかったロジャームーアとようやく契約が結べた事で、3代ボンドが決定した。ウェールズ出身のコネリー、オーストラリア出身のレーゼンビーに変わって、イングランド出身であるムーアボンドになった事で、初めて原作設定通りの「クイーンズ・イングリッシュ」を話すボンドが誕生した。ムーアボンドの初作「死ぬのはらだ」(シリーズ第8作)では音楽担当に元ザ・ビートルズポール・マッカートニーと、ビートルズの元プロデューサー作曲の才もあったジョージマーティンを迎えた(演奏ポール・マッカ-トニーウイングス)。コネリー時代の作品で「ビートルズヘッドホンをして聞く事(“ロックンロールは聞くものではない”という意味)」と皮を言われていた人物が音楽担当になった事となる。

軽妙で、時にジョークを交えたテンポ良いセリフ回しを持ち味としながらも、シリアスシーンラブシーン難にこなせるムーアの安定した演技は作品の安定化にもつながった。第9作「黄金を持つ男」では原作イアン・フレミング従兄弟にあたるクリストファー・リーが悪役スカラマンガとして出演した。第10作「私を愛しスパイが大ヒットした事で制作意欲がより高まったことにより、次作予定であった「ユア・アイズオンリー」(第12作)製作を急きょ繰り下げて、ボンド宇宙で大活躍する第11作「ムーレイカー開した。本作はフレミング原作であるが、同時期アメリカで「2001年宇宙の旅」「未知との遭遇」「スターウォーズ」といった宇宙モノの映画ヒットしていた事に便乗した作品という一面もある。本作は記念碑的作品の色が強く、現在でもその作品の評価が色々となされる。だが当時最新鋭の宇宙として開発され、運用される直前であったスペースシャトルを登場させている部分は先見の明があったと言えるだろう(蛇足だが、本作は「2ちゃんねる実況を大量に消費した“お化け作品”という一面もある)。

ムーレイカー」にも代表されるように、ムーアボンド作品はこれまで以上に広い舞台テーマに活躍した。またバラエティー化も図られ初期作品にはペッパー保安官(「死ぬのはらだ」「黄金を持つ男」)や鋼を持つ巨人ジョーズ(「私を愛しスパイ」「ムーレイカー」)といった個性的な常連キャラも登場させ、より広い客層を獲得した。第13作「オクトパシーショーン・コネリーの007リメイク作品「ネバーセイ・ネバーゲイン」同時となり話題となった(行収入の“対決”は、予測通り本家の「オクトパシー」が勝った)。そして第14作「美しき獲物たち」を最後としてムーアは降ムーア1973年から1985年まで、合計7本の作品に登板し、歴代で最長期間ジェームズ・ボンドを演じた。ちなみに、ロジャームーアは初代ボンドショーン・コネリーの1歳年上で、最終作の時点で57歳であった。ムーアは後に降理由を「このままだと本当に殺されると思ったからだ」とジョークにしている。なお、ムーアボンドロータススポーツロータスエスプリ)をボンドカーとして使用した。

ロジャームーアの後継において、当時若手俳優として人気を集めつつあったピアース・ブロスナンに注が集まりオファーが行ったが、ブロスナンもまた多忙のためにボンド役を引き受ける事は出来なかった。結果、もう一人の最有力補として波を送っていたティシーダルトンとの間に契約が交わされ、4代ボンドが決定した。第15作「リビング・デイライツにおいてダルトンムーアが作ったヒーロー然としたボンド像とは異なる、人間味の強いボンド像を描き人気を博した。つづく第16作「消されたライセンス友であるアメリカCIAエージェントであるフィリックスライターと、彼の新妻デラの悲劇に接したボンドが怒りに燃え、職務を無視して復讐をする、という作品であった。これまでの作品は任務の遂行がメインであったのに対して、本作は任務を無視して個人的復讐を行うというシリーズでも異色の作品であった。今までのボンドらしからぬダーティーなやり方や残酷な方法で復讐を遂行する本作品は同時に、欠ではない人間としてのジェームズ・ボンドの姿が際立つ作品となった。異色作となった「消されたライセンス」の最終的行収入はそれほど芳しくはなかったが、2代目ボンドの作品「女王陛下の007」と同じく、後年になって再評価されている。

「消されたライセンス」の開後、ダルトンは数作品への出演契約をしていたが、アルバート・ブロッコリとプロデューサーであったケビンマクローリー、さらには原作イアン・フレミングの関係者間における権利を巡る係争が長引いていた事、制作会社であったイオンプロダクションの経営不振などがあった上に、ハリウッド映画人気の波に押されたこと、そして東西冷戦終局・ソ連崩壊によって“大きな敵(悪役)”が設定しにくくなった事などのが重なり、制作が滞っていく。為に時間だけが過ぎた結果、ダルトンとの契約も切れてしまい(ダルトンは後年「作品が出来ない事でボンドに対する熱意が薄まってしまった」と回想している)、結果的に2作品でボンドを降する事になった。ダルトンの演じたボンドは知性的でありながらアクティブ人間らしい一面(感情が豊か)も併せ持つ存在として人気があっただけに、期の降は惜しまれた(日本では今でも賞される)。

ダルトン後、5代目ボンドにピアース・ブロスナンが決定するまでの間、6年の空白が出来る事となった。1995年ファン映画関係者の強い期待やイオンプロダクションの財政状況が持ち直した事を期に、アルバート・ブロッコリとバーバラによってようやく製作が再開され、アース・ブロスナンを新しいボンドとして迎え第17作「ゴールデンアイ制作した。実は、ブロスナンは既に何度もボンドオファーが来ていたが、他のドラマ出演の関係上なかなか契約を結ぶことが出来なかった。ロジャームーアが降時すでに後継補にも挙がっており、ティシーダルトンオファーを断り、ブロスナンが承諾していたら「リビング・デイライツ」「消されたライセンス」はブロスナンボンドになっていた(逆を言えば、トラブルければ「ゴールデンアイ」「トゥモロー・ネバーダイ」までダルトンボンドを演じた可性もあったという事になる)。まさに“意中の相手”であったブロスナンボンドに抜されることで演者・製作ともに意欲的に動くことになった。

約7年ぶりに帰ってきた007シリーズは予想通り大ヒット記録した。また、様々な媒体ともタイアップ。当時新発売のゲーム機NINTENDO64スパイアクションゲーム007 ゴールデンアイ」を発売した。このゲームについては別に項があるのでここでの詳細な言及はしないが、ニコニコ動画でもおなじみの作品である事は間違いない。(2014年トークショーに出演したブロスナンがついにこのゲームプレイする事となった。だが、ゲームは慣れていないという事で敵に見つかり“即死”する)。

続いて第18作「トゥモロー・ネバーダイではボンドガールにミシェール・ヨーを迎えた。ボンドガールアジア人に選ばれるのは「007は二度死ぬ」以来。また前作「ゴールデンアイ」からボンドサポートするCIAエージェントのジャックウェイド役として「リビング・デイライツ」で敵役ブラッド・ウィティカーを演じたジョードン・ベイカーが出演している(吹替え担当は「リビング・デイライツ開時ティシーダルトンの担当をした小川真司)。続く第19作「ワールド・イズ・ノット・イナフ」ではソフィー・マルソーが妖艶な演技を見せた。

2002年シリーズ20作品にしてシリーズ40周年記念の作品となった「ダイアナザー・デイ」開後、製作側においてピアース・ブロスナンの後継者選定が始まる(実際は「ワールド・イズ・ノット・イナフ」開後から製作のなかで話題には上がっていた)。当初ブロスナン側は契約継続め、次作以降の登板に意欲的であったが、時を同じくしてアメリカ過去TVドラマ化されて以降版権がイオンプロダクション側になかった、007シリーズの第1作(イアン・フレミング処女作)「カジノ・ロワイヤル」の版権を獲得した事で、これまでのボンド像を一新し、「新たなジェームズ・ボンド」を作って行く事に方針が決まる。この事をブロスナン側に伝え、ブロスナンは了承し、降した。

ロスナン話題スタッフや常連キャストの中で表面化すると、ボンドを支えてきた「Q」(実は「ブースフェルド」という名前がある)を長年演じていたデズモンドリュウリンも第19作「ワールド・イズ・ノット・イナフ」をもって降。「逃げは最後まで残しておく事だ」という最後のセリフき、長年にわたってボンドを支えてきた「Q」は一線を退いた。降して間もなく、リュウリンは自叙伝を発表するが、その発表会後に自を運転中、交通事故死する。皮なことに、劇中で歴代ボンドに「傷で返すように」と注意していた本人が自動車事故で世を去ってしまう事になってしまった。

なお「ダイアナザー・デイ」には後継のQとして、イギリス人気コメディー集団「モンティ・パイソン」のメンバーでもあるジョンクリーズが1作のみ登板した(前作で初登場した際ボンドから“R”と呼ばれていた)。

2006年、6代ジェームズ・ボンドダニエル・クレイグを抜。クレイグ抜の経緯については、数人ほど補を挙げてカメラテストなどのオーディションを行った結果「最も理想とするジェームズ・ボンドだった」からであったという(なお、この時ユアン・マクレガーヒュー・ジャックマンジュードロウ、コリン・ファレルらにも波を送っていた事をバーバラ・ブロッコリが話しているほか、3代ボンドであるロジャームーア息子ジョフリームーアも有力補者に挙がっていた)。これまでボンドは「ダークブロンド栗毛色)のを後ろになでつける」というヘア・スタイルであったが、クレイグはブロンドで短というスタイルを選んだ。新しいボンドによる第21作「カジノ・ロワイヤル」は、これまでのボンド像(特にロジャームーアやピアース・ブロスナンが作ったボンド像)から一転し、口数が少なくウィット性の少ないハードボイルドな人物となった。

具やボンドカーなども一新。オマージュも含めて、を「ワルサPPK」(もしくはPPK/s)、アストンマーチンに戻した。(ブロスナン時代は「トゥモロー・ネバーダイ」以降、が「ワルサーP99」になり、ボンドカーBMWが採用されることが多かった)。

キャストキャラクターも一新され、ミス・マニーペニーとQは当初の出演がなかった。またテレサボンドに並ぶ二人ヴェスパーリンドが登場したが、テレサと同じく不慮の死を遂げてしまう。なお、一新後もジュディ・デンチは引き続き「M」として出演した。ただしブロスナン時代の「M」とは別の人物であり、性格も違っている(「M」についてはジュディ・デンチを継続出演させるか否かで議論が起きたが、結論が得られず「スカイフォール」までペンディングされた)。ピアース・ブロスナン時代には登場しなかったCIAエージェントのフィリックスライター復活する。

一新にともなって映画の定番であった「ガンバレル」のオープニングも一新された(第22作「慰めの報酬」以後、映画の終わりにガンバレル・シークエンスが出されるようになる)。

「慰めの報酬」は前作「カジノ・ロワイヤル」の続編となっており、死んだヴェスパーリンドの復讐と同時に、前作の敵であったル・シッフルの背後にあった組織を追いかけ、これを壊滅寸前にまで追い込んだ(全に壊滅したかはわからない)。

2012年夏季オリンピックロンドン大会の開会式に際して、ボンドイギリス女王エリザベス2世の護衛として共にスタジアムに向かい、ヘリコプターからダイブする・・・という映像制作された。殿および女王の居室は本物を使用し、エリザベス2世にもセリフが用意され、ボンド「こんばんは、ミスターボンド(“Good evening,Mr.Bond”)」をかけている。実際に会場ではそれに連動してヘリコプターが上に現れ、“エリザベス2世”と“ジェームズ・ボンド”の二人がユニオンジャックのパラシュートダイブする、というアトラクションが展開された。論、会場上ダイブした二人はスタントによるものであるが、国家元首の登場という大きな場面がこういった演出でなされることは前代未聞であった。なお、「幸福と栄を(Happy & Glorious)」と題されたこの映像によって、エリザベス2世は歴代“最高齢”のボンドガールとなった。

第22作「慰めの報酬」開の後、配給会社のMCMが破産したことで存続の危機に陥ったが、コロンビア映画ソニー・ピクチャーズ)、20世紀フォックス社など数社が請け負う事で事に第23作「スカイフォール」開にこぎつけ、シリーズ最高の行収入を達成した(厳密に言えば「慰めの報酬」もソニー・ピクチャーズ等の支援ければ制作開が出来なかった)。

スカイフォール」は前2作品とはつながっていない単独の作品。対峙する敵は元MI6の諜報員で、潜入先で拉致された際救援を出さず見限ったMに復讐を企て、MI6本部をハッキング攻撃や爆弾で襲撃するほか、政府中枢へのテロをも行う事でMを政治的・立場的に排除し、最終的には殺をも試みようとする悪な存在であった。このとき、MI6では00部署(ダブルオー・セクション)によるスパイ活動の中止をめる政府への対応に苦慮していた。そこへ数々の不祥事MI6に起きたことでMは次第に追い詰められていく。Mをあぶりだす為ロンドン中心でのテロ活動にも手を出した悪役から逃れるためにボンドは自分の故郷へとMを連れて行く(ここでボンドの素性が明らかになってくる)。

同作内で明らかになった事は、ボンドスコットランドにある「スカイフォール」荘で生まれた。アンドリューモニクとは幼くして死別し、以後の養育は屋敷の使用人であったキンケイドが、そして後にMに拾われてスパイへのを進んだ・・・という事であった。(既に「女王陛下の007」で、ボンドは遡ると14世紀と18世紀に盛した貴族に起があり、訓が「世界だけでは物足りない("World is not enough")」である事が明らかになっている)。このボンドの故郷スカイフォール荘でボンドとM、キンケイドは敵を迎え撃つが、撃たれた傷が予想以上に重かった「M」は失血がひどく殉職してしまった(シリーズで初めてのMの殉職)。

ジュディ・デンチはこれで実質的に降となった。(デンチはインタビューで「夫から、おばあさんにもなってもスパイを使って世界を救う必要があるのかいと言われた」と降の意図についてジョークを言っている)。また、制作当初はボンドの生を管理する老人キンケイドの役に初代ボンドであるショーン・コネリー2代目ボンドジョージレーゼンビーをカメオ出演させる案もあったが、諸事情により実現できなかった為、名優アルバート・フィニーがその役を担当した。

映画中ではボンドであるアストンマーチンギアチェンジの部分に緊急用脱出装置がついている。初代ボンドであるショーン・コネリーが使っていたのもの)が撃でメチャクチャに壊れていく様、自分の起である故郷「スカイフォール」荘が敵によって爆破され炎上していく・・・という演出で「これまでのジェームズ・ボンドとの決別」と共にキャストの入れ替えも含めて「新しいボンドシリーズの始まり」を表現した。

キャストの入れ替えでメカニック担当の「Q」が再登場。デズモント・リュウリンとは一転して「ニキビ面の坊や」(ボンドセリフ)という青年になって登場した。「白衣を着ていないのが不満?」「ペン爆弾なんて古臭い」と、これまでのQが築いたスタイルを皮オマージュした。新しいMは委員長ギャレル・マロリーとなり、秘書ミス・マニーペニー(イブ・マニーペニー)も復活した。

2014年12月4日イオンプロダクションシリーズ第24作スペクター制作を正式に発表した。開は2015年12月

2015年開された予告編明らかになった事は、前作で焼失したボンドの故郷「スカイフォール」荘に残されていたボンドアンドリューの遺品から「スペクター」という組織の存在が明らかになっていく・・・という内容であった。

初期シリーズの敵対組織であり、2代目ボンドジョージレーゼンビー降後に起きたスタッフ内の対立によって封印された敵対組織「スペクター」が復活する事となった。ただしこれまでのシリーズと異なり、首領がエルンスト・ブロフェルドからフランツ・オーベルハウザーへと変更される。BGMの随所に「女王陛下の007」のメインテーマメロディーを用いたものがある事から、今作はシリーズにおいてボンドの転換点を描いた「女王陛下の007」のように、ダニエル・クレイグからの新しいボンドにとっての大きな転換点を作品のテーマに置かれているという。

ボンドガールには女優として初めてフランスカン映画祭でパルムドール(最優秀賞)を受賞した人気女優レア・セドゥ、セクシーな作品で魅了するモニカベルッチが選ばれた。モニカは50歳でボンドガールを演じる事となった。タイトルソングテーマソング)は新進気鋭のアーティストサムスミスが担当する(クレイグ・ボンドになってから、テーマソングの題名が映画タイトルと異なるものを採用するのはこれが2作となり、歴代初の事となった)。

2016年に第25作ノータイム・トゥ・ダイ企画が立ち上がる。当初監督ダニー・ボイルジョン・ホッジの共同体制で担当することになっていたが、両者の創造性の違いからボイルが離脱。後任としてキャリージョージフクナガが就任し、撮が進められる。

2020年に発生した新型コロナウイルスによるパンデミックによる数回の開延期をへて、2021年9月末にイギリスで上映開始。日本でもほぼ同時期の10月1日開された。本作でダニエルは6代ボンド卒業するため、エピソード冒頭でもボンドが現役を退いたことが反映されている。

時代は2020年代へと突入し、次回作は7代ボンドデビュー作。今後どのようなボンド像が描かれるか、世界中の007ファンからの視線が集まっている。

知名度を利用した活動

 007は主人公スパイだけに、世界中様々な場所が舞台となる。また、作品の世界リアルに描くために世界中をロケハンティングし、可な限り現地でのロケ撮を行う(ロケハンから撮俳優スタッフの旅費を始めとする諸費用が毎回大にかかる。故に世界的に経済不況の際にはイオンプロダクションの経営を大きく圧迫した。近年の経営不振も世界経済不況のが大きい)。

冷戦中は旧東側諸国(共産圏諸)において「敵性映画」と見なされていたが、冷戦終局後は旧東側諸国での積極的なロケ、およびロケ誘致活動が行われている。

敵役にはアジア系の人物が用いられる事が多い。「ゴールドフィンガー」では従者オット・ジョブ役を日系人プロレスラーであるハロルド坂田日本名:坂田敏行)が演じた。ハロルド坂田は同作品に出演後、プロレスリングに上がる際には劇中で武器として用いてトレードマークとなった鋼の入ったシルクハットをかぶって登場するようになった。

日本舞台となった「007は二度死ぬ」では東京都内(旧蔵前技館・銀座地下鉄丸ノ内線中野新橋駅・代々木公園)、静岡県富士スピードウェイ)、兵庫県姫路神戸)、鹿児島鹿児島市霧島・旧坊町)、和歌山県熊野速玉大社)などがロケ地となった。元より各所とも観光地および有名な場所ではあるが、007ファン外国人観光客には特に印的な場所となっている。

その他では「ダイアナザー・デイ」では北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国)が舞台となり、悪役として「ヌーン大佐将軍)」子が登場。モデル明らかに当時の導者である金正日金日成であり、作中でを殺すという内容であった事から金正日および北朝鮮当局から猛批判を受けた。当然ながら北朝鮮内でのロケは不可能であった為撮所にセットを作った。背景韓国で行われた。

現在最新作である「スカイフォール」では敵の本拠地という設定で、「軍艦島」の別名で知られる長崎県長崎市端島がロケ地として選ばれた。当初は現地での撮が予定されていたが建築物の老朽化によって事故の可性が考えられた結果、外観および要箇所の風景映像だけをロケ隊が収録し、内はスタジオ再現して収録した。

招致活動は現在も積極的に行われている。日本では、シリーズ原作小説作者レイモンドベンソン)「刺青の男」において北海道登別市香川県直島町が登場することから、これに岡山県瀬戸内市も加わって「007映画招致委員会」が組織された。香川県では「直よりをこめて("From Naoshima,With Love...")」というオリジナルフィルムも作成され、直に「007"刺青の男"記念館」も設置された。これらの活動報告は現在でも積極的にイオンプロダクションおよびバーバラ・ブロッコリに送られている。

その他にも、知名度に期待して多くの会社が映画製作スポンサーに付き、その商品をボンドに使用させる事によって宣伝をするという方法も行われた。ボンドカーがその代表でもあり、ボンドとしておなじみのアストンマーチンや、ムーアボンドとしたロータス、ブロスナン版ではBMW日本ではトヨタ自動車TOYOTA2000GTクラウンなど)などが車両提供して広告活動を展開している。作品内でボンドカーオリジナル改造がなされ、常に10台以上のがチェイスシーンスタントシーンで大破するが(映画全体では常に100台近くのが破壊される)、それらもすべて自動車会社が提供する。ただし、壊される分だけ登場回数が多くなることから、メーカーは「ボンドに何台壊されたか」を一つの業績として捉えているという。(第21作「カジノワイヤル」では、クラッシュシーンにおいてアストンマーチンが23回半横転して大破する。これが「一台のでのクラッシュシーンにおける横転数」として世界一となり、ギネスブックに掲載された)。

その他ではコカ・コーラ社やVISAカードスポンサーについており、それぞれの宣伝活動にボンド役の俳優を起用した。日本ではタバコLARK」のCMロジャームーアティシーダルトン、ピアース・ブロスナンが出演していた事が知られている。CASIOSONYすばる自動車三菱グループカワサキなど日本企業も多く名を連ねる。

デュポン社(ライター)、「ボランジェ」(シャンパン)、マティーニラスオメガ社(時計シーマスター」)、ロレックス社(時計サブマリーナ」)などといったボンド用品、ゆかりの品にまつわるメーカーとのタイアップ商品や、ブリティッシュ航空、「モノポリー」などといったイギリスに由来もしくは本社を持つ商品を重点的にコラボ製品も展開している(同時にスポンサーとしても支援を受けている)。

スイス時計メーカースウォッチ」社では、シリーズ40周年と50周年の記念にそれぞれコラボレーション商品を発表している(40周年はシリーズ代表作品をイメージデザインした「007 40thアニバーサリーシリーズ」、50周年記念では歴代の悪役イメージした「007 ヴィランコレクション」を発売した)。

ニコニコにおける007

ニコニコではNINTENDO64で発売されたゲームゴールデンアイ007人気が高い。
プレイ動画人気が高いニコニコでは『007』『ゴールデンアイ』という言葉が使われた場合、本来の作品ではなくこのゲームをさす場合が多い。

これは元々のゲーム自体の人気が高い、お楽しみモードバグによる変な遊び方が出来る、ニコニコを利用している世代がNINTENDO64プレイしていた世代が多い、などが理由として挙げられる。
詳細は該当記事ゴールデンアイ007を参照。

シリーズ一覧 (ボンドを演じた俳優)

タイトル 製作 ジェームズ・ボンド
第1作 『007 ドクター・ノオ(007は殺しの番号)』 1962年 ショーン・コネリー
第2作 『007 ロシアよりをこめて(危機一発)』 1963年 ショーン・コネリー
第3作 『007 ゴールドフィンガー 1964年 ショーン・コネリー
第4作 『007 サンダーボール作戦 1965年 ショーン・コネリー
第5作 『007は二度死ぬ』 1967年 ショーン・コネリー
第6作 女王陛下の007』 1969年 ジョージレーゼンビー
第7作 『007 ダイヤモンド永遠に 1971年 ショーン・コネリー
第8作 『007 死ぬのはらだ』 1973年 ロジャームーア
第9作 『007 黄金を持つ男』 1974年 ロジャームーア
第10作 『007 私を愛しスパイ 1977年 ロジャームーア
第11作 『007 ムーレイカー 1979年 ロジャームーア
第12作 『007 ユア・アイズオンリー 1981年 ロジャームーア
第13作 『007 オクトパシー 1983年 ロジャームーア
第14作 『007 美しき獲物たち』 1985年 ロジャームーア
第15作 『007 リビング・デイライツ 1987年 ティシーダルトン
第16作 『007 消されたライセンス 1989年 ティシーダルトン
第17作 007 ゴールデンアイ 1995年 アース・ブロスナン
第18作 『007 トゥモロー・ネバーダイ 1997年 アース・ブロスナン
第19作 『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』 1999年 アース・ブロスナン
第20作 『007 ダイアナザー・デイ』 2002年 アース・ブロスナン
第21作 『007 カジノ・ロワイヤル』 2006年 ダニエル・クレイグ
第22作 『007 慰めの報酬』 2008年 ダニエル・クレイグ
第23作 007 スカイフォール 2012年 ダニエル・クレイグ
第24作 『007 スペクター 2015年 ダニエル・クレイグ
第25作 『007 ノータイム・トゥ・ダイ 2021年 ダニエル・クレイグ

吹替え(声の出演)について

ジェームズ・ボンドキャラクター設定については5代目ボンドのピアース・ブロスナンまではそれまでのボンドの“記憶”を引き継いでいる事になっている。ダニエル・クレイグが6代ボンドとして選ばれた際、そのデビュー作が007シリーズ自体の処女作である「カジノ・ロワイヤル」であった事から、心機一転して新しいボンド像を描くことになった。

ただし、「相手を選ばずジョークロイヤルジョーク)や皮を飛ばす事」「女性を見ると口説こうとする」という部分だけは変わっていない。吹き替え翻訳においても翻訳がこれらのジョークや皮日本人にも分かりやすいものに変えているのであるが、吹替を担当する声優がそこへ(ストーリー展開上問題のない程度の)アドリブを入れる事によって、さらに皮屋としてのボンド像が浮かび上がる。加えて代が変わるごとにイメージも変わる為に、ボンドを担当する声優はその力量が試される。

その点では初代ボンドショーン・コネリーを担当した若山弦蔵と3代ボンドロジャームーアを担当した広川太一郎5代目ボンド、ピアース・ブロスナンの担当(特に田中秀幸)は登板作品数も多かった事もあって、熟練したテクニックを吹替で披露している。

ティシーダルトンの初回吹き替えを担当した小川真司は、その後「007は二度死ぬ」(DVD版)で丹波哲郎演じるタイガー田中、「トゥモロー・ネバーダイ」の悪役であるエリオットカーヴァージョナサン・プライズ)の吹替を担当した他、自らが過去ボンド吹き替えをした「リビング・デイライツ」のTV放送版では悪役コスコフ将軍も担当したこともあり、007シリーズ吹き替えの常連でもある。

以下、歴代ボンドの吹替担当。

ショーン・コネリー日高晤郎若山弦蔵(「ネバーセイ・ネバーゲイン」も含む)、内海賢二

ジョージレーゼンビー広川太一郎小杉十郎太

ロジャームーア広川太一郎

ティシーダルトン小川真司大塚芳忠鈴置洋孝田中秀幸山寺宏一

アース・ブロスナン神谷明横島江原正士田中秀幸堀内賢雄(※ゲーム版吹替)

ダニエル・クレイグ小杉十郎太藤真秀

コミカライズ版

小学館から刊行されていた「ボーイズライフ」(現在ビッグコミックの前身)でさいとうたかをによる漫画版が連載されており、1968年には単行本が全4巻発売されていた。昭和50年代初頭に文庫版として一度復刻がなされたものの、「ロイリティが高すぎて赤字になる」との理由で長い間復刻がされないままの作品と化していたが、さいとうたかを画業60周年記念として2015年久々復刻版が発売されている。

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007

183 ななしのよっしん
2022/10/30(日) 20:34:22 ID: 52U+KxxXp4
コロナ禍でなかなか笑って楽しむ環境がないからこそ今度はブロスナン時代の戦車中を暴れまわったり、北朝鮮太陽レーザー阻止するみたいなド手なギャグ要素が少しでもほしい。
さすがにムーア時代までのは今やるといろんな意味イタいだろうからそこまではいいかな
かつクレイシリーズのように地続き路線を継承すればいい感じ…にならないかな?
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184 ななしのよっしん
2022/11/07(月) 17:44:40 ID: KRuf6QGD24
一作ドクターノオ)、二作ロシアから)だと
いかにも敵地潜入って感じで用心深いボンドが観れる
それこそ「臆病」なくらい
だからこそのリアルっぽさや「スパイ」としての挙動が
新鮮だったのかな
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185 ななしのよっしん
2023/03/06(月) 00:29:39 ID: 52U+KxxXp4
そういや今制作されてる007の新作ゲームどうなってんだろうなあ
何の一報もないようで中止になったとかならなきゃいいんだけど…
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186 ななしのよっしん
2023/04/26(水) 22:47:07 ID: pLGuOLG5q4
007になる条件は「2人殺す事」だったよね?
すなわち、スパイは(それを専門にする人物ほどではなくても)「殺し屋」とスパイハイブリッドでなきゃやってられないという事か
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187 削除しました
削除しました ID: KEuE8g7UMG
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188 ななしのよっしん
2023/08/22(火) 15:56:22 ID: OQ+U56j/L9
>>186
現地での任務に「暗殺」等が加わったりもした場合に標的を眼の前にして「やっぱビビって殺せませんでした」は諜報員としては恥ずべき醜態なので、感情を殺しつつ相手も殺せる鋼のメンタルボンドのみならず必須なんだよ
だからその明として(ついでに裏切り者粛清込みで)00昇進に2人殺せと命じられて見事に遂、そして007になるというのが事の流れ
さすがにリアルボンドのように敵地を堕とす・敵組織壊滅までは現実スパイには不可能なのでさせないけどね。それらの役割は基本的にイギリスならSASアメリカならSEALSやらデルタフォースやらグリーンベレーやら、日本で言うとこのSATやらSITなどの特殊部隊やらせ
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189 ななしのよっしん
2023/09/08(金) 20:07:03 ID: OQ+U56j/L9
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=cQkXFvH7exit

今更かもしれんけど、ショーンコネリー〜ダニエルレイグまでシリーズ作品が観れるって。やったね。
2年前にコネリー〜クレイグまでのシリーズリババル上映されるんじゃね?と予想してたけど、コネリーとクレイグが2作以上であることと、ダルトンのがリビングデイライツであること以外は選出作品とか全部当たった。
個人的にダルトンのは消されたライセンスが見たかったのと、コネリーは2作多いから4作からその2つを削って、一本ずつムーア(ユアアイズオンリー)とブロスナン(ダイアナザーデイ)に割り当ててほしかった。
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190 ななしのよっしん
2023/10/20(金) 19:30:21 ID: 9ECszUTkU1
個人的に次の007シリーズボンドマンネリ打破の為にも、新旧の要素を採り入れる為にも、20代と60代前後のダブルキャストが良いんじゃないかなと思う
1980年代冷戦中の若き新米エージェントのボンドが他の00先輩エージェントに導かれる形で一流のスパイとして成長していく感じで、一方で2020年代の現代ではMI-6を引退して私立探偵を営んでた老後のボンド英国政府(MI-6)の依頼で事件を追うと共に若い世代を導く感じ
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191 ななしのよっしん
2024/01/15(月) 21:08:14 ID: pLGuOLG5q4
ジェームスボンド子どもがいるかもしれないって?
しかも正正銘実の子だとか。
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192 ななしのよっしん
2024/09/29(日) 16:33:01 ID: z3Fpzbc1nv
>>190
いいアイデアだと思うけど
どうしてもカジノ・ロワイヤル('67)を思い出すw
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