ギモーヴ(仏語: guimauve)とは、フランス菓子の一種である。
概要
簡単に言うとマシュマロ(英語: marshmallow)のこと。煮詰めた砂糖(あるいはコーンシロップ)にメレンゲとゼラチンと香料を合わせて混ぜた生地を成形し、仕上げにコーンスターチ(砂糖を混ぜる場合もある)をまぶして作られる。ふわふわとした不思議な食感、優しい甘さと口溶けが特徴である。またメレンゲの代わりにフルーツピューレを加えて泡立てたタイプもあり、こちらはフレッシュな風味が楽しめる。
ギモーヴという名前はウスベニタチアオイという和名の植物のフランス語名 guimauve officinale に由来する(その英語名が common marshmallow である)。ウスベニタチアオイには喉や胃の炎症に効くため、古代エジプトにおいて根をすりつぶして蜂蜜を混ぜたキャンディーを薬として使用していた。これを元にして19世紀ごろのフランスやドイツの菓子職人が、現在のようなふんわりとした菓子を考案したと言われている。19世紀後半にウスベニタチアオイの代わりに卵白やゼラチンが使われるようになり、単純に菓子として食べられるようになった。
日本のフランス菓子屋で売られているギモーヴは立方体や直方体をした(大きい型で成形してから切り出した)ものが多いが、フランスではひもを結んだ形のような(つまり長く一本に搾り出した)ものも多い。
4:54から、店頭に並んだちょっと長めのギモーヴが映る。
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関連項目
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