頂き女子りりちゃん (いただ――じょし――) とは、かつて「頂き女子」として活動していた女性である。
概要
2023年8月23日に、4ヶ月に渡り茨城県の50歳の男性から現金3846万1000円を詐取したことによる詐欺の罪、および自身の手法をマニュアル化した『1ヵ月1000万円頂く頂き女子りりちゃんの【みんなを稼がせるマニュアル】』を販売していたことによる詐欺幇助の疑いで逮捕された。
後者のマニュアルについては正確に言えば、購入者の21歳の女子大生 (以下、女子大生A) が2人の男性から計1062万円を詐取したことを理由に詐欺幇助として立件したという形になる。この女子大生Aは『AV出演を強要させられ、その違約金として金銭が要る』と男性を騙したとしてやはり逮捕されているが、調べによれば女子大生Aは頂き女子りりちゃんに心酔しており、頂き女子りりちゃんと話すためにマニュアルを購入したと言われている。
ここからも分かる通り、頂き女子の間ではカリスマとして崇められていた。
本件によってホストクラブの売掛金 (青伝) 問題は広く問題視されるようにもなった。ホストクラブの経営者の一人、ROLANDはもともと一部の常連にのみ許していた売掛を完全に廃止することを発表した。このようにホストクラブサイドもコンプライアンスを遵守した営業を進めていく動きも見られている。
2024年4月、名古屋地裁は懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡した。2024年9月の名古屋高裁判決では減刑され懲役8年6カ月、罰金800万円となっている。
経歴
生年月日は不明だが、2023年11月時点で25歳であることが判明している。
※なお逮捕されて実名報道がされているため、調べれば本名が出てくる (本記事のソースにも明記されている) が、本記事中では記載しないこととする (そもそも本名より頂き女子りりちゃんのほうが通じるためあまりさして問題はないが) 。ニュースソースにおいて本名が出る部分は「██」と黒塗りにしてある。
神奈川県に生まれ、両親と姉がいるが母親以外の家族とは不和であったという。小学6年生の頃には家出を繰り返していたとも。
彼女が警察に補導されたときはお母さんが迎えに来ていました。『父親っぽい人はDV気質だし、姉っぽい奴も家にいる』と話していて、母親以外には嫌悪感を抱いているようでした。『記憶から消したいくらい家族が嫌い』とも言ってましたね
《ヘルプのホストに2000万円》“パパ活マニュアル販売で逮捕”りりちゃん(25)の度を越したホスト狂い人生「抜け出すために必死だった」 | 文春オンライン
高校卒業後、トリマーの専門学校に通うも中退し、携帯ショップの仕事も長続きしなかった頂き女子りりちゃんは歌舞伎町に流れ着く。風俗店に勤務していたが、逮捕時点では住所不定無職であった。ホストクラブでは本指名だけでなく不在時のヘルプのホストにも多額の金を注ぎ込む一方で、文句も要求もなく損得勘定がないため、ホストサイドからは都合のいい客であり、「マザーテレサ」と呼ばれていたと言われている。またホストに注ぎ込む金を捻出するために面識のないベトナム人と籍を入れていることも明らかとなっている (おそらくベトナム人サイドは配偶者ビザを目的としている) 。「世界の平和を守る人妻JK魔法少女りりちゃん」を名乗っていたが、人妻に関しては事実であったというわけである。
なお頂き女子りりちゃんが住所不定なのは彼女がホストに月150万円を注ぎ込むため借りていた部屋を解約し、ホテルやホストの家を転々とする生活を送っていたため。本人も自身をホームレスと形容している。このとき注ぎ込んでいたホストも頂き女子りりちゃんが頂き女子を行い稼いだ金を知りつつ受け取ったということから、組織犯罪処罰法違反として逮捕・起訴されている。
その他
関連リンク
関連項目
- 頂き女子 / パパ活
- ホストクラブ / 青伝
- 詐欺
- 木嶋佳苗 - 多くの男性をトークで虜にして金品を引き出す詐術師という点で、頂き女子りりちゃんと 首都圏連続不審死事件の主犯・木嶋佳苗が比較されることがある。ただし頂き女子りりちゃんがあくまで詐欺に留まったのに対して、木嶋は殺人にまで発展した点で異なる。
脚注
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- なし
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